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2007年4月19日

ウォークマンA800の開発は商品企画が要求する機能を実現できるチップ探しから始まった

打倒iPodの秘策はあるのか?メーカー開発者に聞く新型ウォークマンの内側

デジタルARENAの特集“ビデオ対応、音質向上! 打倒iPodに燃えるソニー  新型ウォークマン「NW-A800」徹底解剖"の第3弾(最終回)として、ウォークマンA800シリーズiconの開発者インタビューが掲載されました。『日経ベストPC+デジタル』の5月号でウォークマンのバラシ企画をやるとかでデジタルARENA編集部が同行して行われたインタビューとか。ということで、気になるコメントをピックアップしてみました。

・商品企画が要求する機能を実現できるチップを探してもらってから企画がスタート
・CPUとDSPがワンチップになった汎用チップだが、かなりソニー側の要望を組み込んでもらっており、いろいろ提案していく中で、性能を引き上げていった
・動作によって細かくCPUのクロックを制御しておち、常に必要な処理にギリギリのスピードしか出さないようにしている
・音声RSSチャンネル(ポットキャスト)は、今回は対応できていないということ。ポッドキャストを嫌がっているわけではない
・「DSEE」オンで消費電力は3割ほど増える
・「クリアステレオ」はノイズキャンセリングヘッドホンと同じ理屈(ケーブルの長さが違うとインピーダンスも変わるため、延長コードの有無で別々の設定を用意)
・「ダイナミックノーマライザー」はアクティブなゲインコントロール。周波数特性はそのままだが、聴覚の特性として、音量が上がると低域が増えたように感じるため、「ONにすると低域が増える気がする」のだと思う
・(ウォークマンは残留ノイズが多いのではという問いに)かなり良くなっていると思う&(アップル製品よりも多いのではという問いに)決してそんなことはないと思う
・(iPodはパワーがあるのでインピーダンスの高いヘッドホンが使え、相対的にボリュームが上がるので残留ノイズから逃げられるがウォークマンはパワーがないからそれができないという事に対して)ソニーの(モバイルオーディオ用)ヘッドホンは全部16Ωで、チャンネル当り5mWが基準。出力を上げすぎて難聴にならないようにするため。今後の課題にする

iconicon細かい話は置いておくとして、商品企画ありきでそれを実現できるチップを探し、見つかったら見つかったでチップメーカー(NECエレ)と一緒に磨きをかけていったのがA800というわけなんですね。

ノイズに関する指摘は痛し痒しなのかもしれませんが、使う場所もあるでしょうし、気になるかどうかも個人差がありますからね…。ちなみに、自分がノイキャン最高峰の「MDR-NC60icon」を今ひとつだと思うのも、やはりこのインピーダンスの関係からなのかもしれません。

それはそうと、マイコミジャーナルにiPhoneやクリエTH55に近いイメージのSNSケータイなる商品のニュースが掲載されています>iPhoneライクなSNS携帯電話「Pi」開発中 3モデルで今夏発売

ウォークマンはあくまで音楽プレイヤーということですが、何とはなしにこういう方向性にも期待しちゃうんですよね。まあ、この辺はmyloの役目なんでしょうけどね…。

投稿者 SPA : 2007年4月19日 11:03 : カテゴリー Walkman