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2005年9月17日
ソニーディーラーコンベンション視察リポート(2)~新ウォークマン編(1)
ウォークマンAシリーズですが、ディーラーコンベンションではパーソナルオーディオコーナーに展示されており、想像以上にスペースを大きくとって展示されていました。ソニーの力の入れ具合が感じられます。コーナーに入ってすぐの場所に新製品のオールラインナップが円形のショーケースで展示されていました。また、所々に小さめのショーケースあり、専用ケースなどの周辺機器も展示されていました。(周辺機器はショーケース越しに見るだけでほとんど触れませんでした。)コーナーのメインは、プロモ映像用の大型スクリーンを背にした長く一直線の実機展示。端から端まで対面式で説明員が熱心に来場者に製品説明をしており、自分もそこで初めて今回の新製品の実機に触ることができました。
■A3000・A1000
まずはHDD搭載のA3000とA1000。外観は同じで両者の違いはサイズとHDD容量だけになります。A3000は実際に手にしてみると予想以上に大きく、重く感じました。HDDウォークマンの従来機と比較しても過去最大のサイズ・重量です。A1000はA3000がそのまま二回りほど小さくなった印象で、初代のNW-HD1よりも少し大きく感じるぐらい。重さはHD1とほぼ同じ109gなので、A3000の後に手にするととても軽く感じます。自分はHD1しか所有していないので縦型はiPodしか持ち慣れていないのですが、操作系のボタン類が下に集中しているA3000は、iPodなどよりは持ちにくいかなと感じました。A1000は軽くサイズがコンパクトなのでボタン類が同じ配置でも使いやすく感じました。軽いから手の上でいかようにも持ち替えられるんですよね…。また、背面の表面がざらっとしたマット仕上げになっており、持ちやすく(滑りにくく)している点は好感触でした。有機ELディスプレイは両機共に解像度は同じで、サイズ違いのものが搭載されています。英数字のフォントも太く読みやすいです。ただ、A1000に比べA3000のディスプレイはジャギーが目立つかなあという印象。A1000の方が全体的に締まって見えます。
外観はそこそこにまずは予備知識無しで操作してみました。第一印象は、使いにくい…。ハードとソフトがかみ合っていないとでもいいましょうか。上下左右の4方向キーと中央の決定キーの動きがHD1の操作系と比べて大きく変わってしまいました。HD5を使っている人ならもしかしたら問題ないのかもしれませんが、一般的なリスト表示から聴きたい曲を絞り込む操作だけでも苦労します。そもそも初期画面の出し方がわからない。クリエでお馴染みのバックボタンがあったので、これを何度か押していたら初期画面になったのですが、そこからリスト表示モードにするだけでも何回もキーを叩かなければいけません。例えば、アルバムのリスト表示をしたい場合、初期画面から上下左右ボタンでリスト表示アイコンを選択して決定キーを押下、その後上下キーでアルバムを選択して決定キーを押下してやっとたどり着きます。そこで表示されるのはカナ、英数の順でソートされたリスト。目的のアルバムにたどり着くまで下ボタンを押すわけですが、ここで役に立つとされるのが新機能のイニシャルサーチ。単独で用意されたオプションボタンを押し、イニシャルサーチを呼び出すことで目的のアルバムを探しやすくしてくれるというものです。自分はここまで操作して正直疲れてしまいました。売りのインテリジェントシャッフルって、こういった基本的な操作が面倒な人向けに作られた新機能なんじゃないかって勘ぐってしまうぐらいです。そのインテリジェントシャッフルにしても、バリエーションが増えたこと自体は評価できるのですが、いきなりそこまでやらなくても良いのではという気持ちの方が強いです。iPod同様に初期画面で全曲シャッフルが選択できれば充分なので自分にとってはオーバースペックというかいらない機能かもしれません。もう一つの売りであるアーティストリンク機能はHDDタイプのみの採用。本体左上に専用ボタンまで用意され、ボタンを押すとその時だけボタンがオレンジに点灯するというこだわりはすごいです。ですが、ソフト的にと言うかデータベース的にリンク情報が信頼できるのかどうかはなんとも言えません。後述するConnect Playerを使ってソニー独自のデータベースサーバーから情報を取得するようですが、説明員の方に聞いたら基本的には音楽ジャンルを参照するだけのようなんです。邦楽アーティストと洋楽アーティストとの関連性も今ひとつはっきりせず、中途半端な感じは否めませんでした。
■A6xxシリーズ
本体デザインは現行機種からの変更点は全くなく、カラバリと中身(ソフト)が変わったA6xxシリーズ。2GBモデルの追加こそありますが、NW-E507/Eで満足していることもあって個人的に惹かれるものが無く、触っていた時間もほんの数分程度でした。基本的な操作方法は現行機種と大差はないようですが、HDDモデル同様のインテリジェントシャッフル機能はFUNCボタンの長押しで呼び出していたような…記憶が曖昧でごめんなさい。このシリーズのみの機能となるアーティストリンクシャッフルはHDDモデルのアーティストリンク機能に近いことを実現するらしいのですが、本体でリアルタイムシャッフルするのではなく、Connect Player側で設定されたリストが転送されるのだそうです。話を聞いてう~ん、と唸ってしまいました。実際に体験はしていませんが、PCと本体間のHi-Speed USB転送は話を聞くと高速らしいです。いじょ。
長くなったのでウォークマン編(2)に続きます。