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2007年9月15日 アーカイブ

2007年9月15日

Sony Dealer Convention 2007 視察レポート(8)~パーソナルオーディオ編

雰囲気"だけ"怪しい「パーソナルフィールドスピーカー」ブースで会場視察に許された時間を使い果たしていたSPAでございますが、制限時間をオーバーしていた事実は、後日デジカメ写真のタイムスタンプで知ることになっただけで、その時の当人はその事実にまだ気がついておりませんでした。本来ならその時点でコンベンション会場から退出しなくてはいけなかったのですが、ソニー側で多少の遅延は計算済みだったのでしょうか。ひとまずその場は泳がせてもらっていたようです(<おとり捜査か)。

さておき、「パーソナルフィールドスピーカー」ブースの次はいよいよ「パーソナルオーディオ」ゾーン突入か、と思いきや、その前に「Rollyicon」ブースがお出迎え。そういえば、これ書きながら思ったけど、Rollyってホームオーディオの範疇なの、それともパーソナルオーディオの範疇なの、どっち?って、そのどっちにも入るからその中間に展示されてたんでしょうかね。ま、どっちでもいいか。

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すでに、9/10のお披露目パーティーで実物を見ていたし、この後、Rollyのセミナーを受講する予定でしたから完全にスルーしてしまっても良かったのですが、ブースにはあまり人影もなく、説明員さんも暇そうにしていたので話しかけてしまいました(<だから制限時間過ぎてますから!)。先日のパーティーでは、自分よりも確実に若い(と思われる)説明員さんが多かったように記憶していますが、今回の会場では落ち着いた感じの自分よりもあきらかにご年配と思われる方がアテンドしてくださいました。

先日のパーティーでは、数え切れないぐらいのRollyが用意され、それこそ、あちらこちらで同時多発的にデモが行われておりましたが、パーティーという性格上、Rollyの高音質性能とやらを確かめることは出来ませんでした。ということで、今回のような人が少なく比較的静かで落ち着いた空間でRollyの再生音を聴けるのは初めてになります。

ということで、パーティーに参加した旨と、今回はモーション抜きでとにかく音を確かめたいということをお伝えしてデモしていただきました。で、再生してくださったのがクラシックっぽい曲。ほーほー。なかなか繊細な音じゃないですか。小振りなRollyのこれまたさらに小振りなスピーカーは、クラシックのような繊細な音楽の方が意外に強いのかもしれませんね~。実際、Rollyのスピーカーがいくら高性能で、床面を利用したバッフル効果が期待できたとしても、ステレオ同様にブリブリの重低音が出せるはずはありません。

iconiconただ、あのサイズからあそこまでの音を、時には自ら高速でモーションしながら、破綻無く再生できちゃうRollyってやっぱりすごいなあって思いました。とはいっても出てくるものは見えない音。ユニークなモーション機能は動画でも確認できるけど、音を説明するのは本当に難しいですね。こればっかりは、実際に自分の耳で確かめないとわからないと思います。ちなみに、巷にあるアクティブスピーカーとRollyを比較してとやかく言ってもあまり意味ないと思います。根っこにあるコンセプトが全く違いますから。

小さいのに、良い音が出せて、なおかつ、軽快に動けるRolly。この新しい手のひらサイズのオーディオ商品は、驚くべきメカ構造が隠されており、たくさんの技術が詰め込まれていたのですが、それを知るのは後のRollyセミナーでのこと。詳しい話は「Rollyセミナー編」として後ほどレポートしますが、Rollyブースで説明員さんと話し込んでいる間にも時は流れておりまして、ついにしびれを切らしたカレンさんの担当さんから「もう時間ですので次の会場に移動してください」と言われたのがたぶん14:05過ぎ。

iconicon「はい。わかりましたー」って、ヤバイ。完全にヤバイ!だって、肝心のウォークマン「S710F/S610Fシリーズicon」を全然見てないんですもん。もちろんヘッドホンも。ということで、Rollyコーナーを抜け、真のパーソナルオーディオコーナーへと突入したSPAがとった行動は・・・って、次回に続きません。続けば続くほど自分の首を絞めます。ということで、とにかく写真だけでもってことで、ウォークマンSシリーズ新製品に的を絞って、触る、撮る、触る、撮るの繰り返し。結局、ウォークマン担当さんにまともな話も聞くこともできず、その場を後にしたSPAでございました。いや、もう、楽しみにしてくださっていた皆さんに、なんと言ってお詫びすればよいのやら。

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iconicon幸い、ヘッドホン新製品の目玉である「MDR-EX700SLicon」については、この後のセミナーで実物に触れられると思ったので、スルーしてもなんとかなるとは思っていたのですが、Bluetoothヘッドホンの新製品もあったようなので、パーソナルオーディオコーナーがまともに視察できなかったことは本当に悔やまれます。実は見られなかったのはそれだけじゃありません。ヘッドホンの類がまとめて展示されているAVペリフェラルコーナーを視察する時間も無くなってしまったんですから。

なんだかんだで最終的には14:10頃になるのかな、コンベンション会場を後にすることになりました。ご厚意で10分延長していただいたようなものですが、それにしてもう完全に時間の使い方を間違えましたね、自分。最初のSMOJさんの連絡事項にあったんですよ。全部を全部見ようと思ったら時間が無くなりますから、セミナーとの兼ね合いも考慮して視察してくださいねー、みたいなことを言われてたんですよ。なーに、オレなら大丈夫さ、なんて余裕をぶちかましていた自分は大馬鹿ものです。

視察レポートといいながら、後半は言い訳レポートみたいになっちゃってますけど、百戦錬磨の(?)SPAですから。そこであきらめるわけにはいけません。結論から言うと、新しいBluetoothヘッドホンを見ることもできたし、ウォークマンSの新製品も感想が言える程度までその内容を把握出来ました。それらの一部は、ひんしゅくを買いそうなある種のゲリラ的行動によって達成できたわけですが・・・(その後自分がとった行動については後ほど明らかになります)。ということで、ウォークマンSとヘッドホンのレポート楽しみにしてくださっていた方には大変申し訳ないのですが、それらについてはまた別枠でお伝えしたいと思います(<結局首を絞めてる)。

以下、余談。

本日15日はソニスタとソニーショップの一般招待枠で多数のソニーファンがSDCを訪れていると思います。ソニーショップの招待枠の数字は知りませんが、ソニスタ枠は1,200組で一組4名という過去にないほどの規模。MAXで4,800名のソニー好きな方が本日、実際に視察中のことと思います。

ここまでのレポートでも随分とネタバレ的な内容が多く、招待を受けた方から見れば楽しみが無くなってしまったかもしれません。ただ、当サイトをいつもご覧いただいているようなモバイル系の製品好きの皆さんにおかれましては、自分がまともに見られなかった部分がある種の見所になりますから、ここまでのレポートをお読みいただいた上で入場されても十分楽しんでいただけるのではないかと思います。

実物のRollyどうですか?他にも感動するものはありましたか?ウォークマンやEX700どうですか?

ということで、数千名のソニーファンの皆様の視察が終わるのを見計らいながら、当サイトでもレポートの続きを公開していきたいと思います。

(とかなんとか言ってるが、実際は何にも計算してなくて、偶然そうなっただけという話もあり)

投稿者 SPA : 2007年9月15日 12:12 : カテゴリー Rolly , SDC2007 , Walkman , オーディオ一般

ケータイでもソニーポイント、ソニスタが「ソニーポイント モバイル」サービスを開始

ソニーポイントの利便性がさらに向上し、より身近に 携帯電話向けソニーポイントサイト「ソニーポイント モバイル」提供開始(ソニスタ)

ソニスタが、ソニーグループのポイントプログラム「ソニーポイント」の携帯電話向けサービス「ソニーポイント モバイル」の提供を9/14(金)から開始しました。パソコン向けのサービスのみだったものが、今後は携帯電話からでも気軽に利用できるとか。また、本サービスの開始にともない、よりポイントをためやすくすると同時に、ポイント交換メニューを強化。ソニーグループのエレクトロニクス・ゲーム・音楽・映画などの商品購入やサービスに利用できるほか、「Edy」への交換も新たに可能になるそうです。なお、当初はパソコン向けとは別に管理されるものの、10/1からはパソコン版のポイントと等価で交換できるそうです。

【関連ニュース】
ソニーポイントが利用できる携帯サイト

投稿者 SPA : 2007年9月15日 16:03 : カテゴリー ソニー全体

企業と大学の役割分担、提携企業との役割分担を見直すソニー

【Innovation Japan】ソニー社長の中鉢氏,「大学は博士課程を見直して」

「イノベーション・ジャパン2007」の基調講演にソニー 中鉢社長が登壇。そのレポートが掲載されています。同氏は、産学連携が成功するポイントとして、「1,10,100」という考え方の大学への浸透、企業と大学の役割分担の徹底、博士並みの能力を持つ理工系人材の育成と活用の三つを挙げています。

「1,10,100」は、アイデアや基礎研究など技術の種を製品化するまでには基礎研究の10倍のエネルギーが必要で、市場競争による淘汰を生き残るにはさらに10倍のエネルギーが必要という考えで、「FeliCaカード」の例を引いてこの考え方を検証したそうです。

役割分担については東通工時代に始めた磁気テープに関する東北大学 教授との共同研究の例に、大学側が基礎研究、ソニーは応用という明確な役割分担があったことでうまくいったとか。

最後については、修士を終えた学生が研究開発の即戦力になると企業は期待しているが現実はそうなっておらず、反対に博士は専門にこだわり企業にとっては使いにくい傾向があるとして、大学と企業のミスマッチを指摘。解決策としては、従来の博士課程を見直し、テーマの変化に柔軟に対応できる人材を育成することの重要性を訴えたとか。

こんなニュースの裏側ではこんなやっかいな事態が。

ソニーとJR東日本,非接触ICカード技術の特許侵害で20億円の賠償を請求される

神奈川大学名誉教授らが非接触ICカード技術の特許を侵害されたとして「FeliCa」を開発したソニーと同カードを採用する「Suica」サービスを展開したJR東日本に対して損害賠償を求める訴訟を東京地方裁判所に起こしたとか。請求賠償額は計20億円。 これも大学と企業のミスマッチ?

ソニー、東芝に半導体工場を売却・総額1000億円

上とは全く関係ありませんが、ソニーが来春にも最先端半導体の生産設備を東芝に売却するとしてニュースになってます。売却するのはCellなどの製造ラインで、売却額は1000億円弱。最先端半導体の生産からの事実上撤退ですが、これにより経営資源をAV機器などに集中させるとか。ニュースでは両社の動きについて、「国内電機大手がそれぞれの得意分野に特化する形で国際競争力を高める新たな再編に踏み出す」とまとめていました。

【追記】上記の半導体工場売却について、ソニー、東芝両社が「具体的に決定した事実はない」とコメントを発表したそうです>「ソニー、Cell生産設備を東芝に売却」と一部報道 両社「決定した事実はない」

また、これとは別にソニーがデジカメや携帯電話に使う画像センサー事業を拡充するというニュースが掲載されました。2008年末に800万画素の携帯向けCMOSセンサーの量産を始めるとか>ソニー、画像センサー拡充・携帯やデジカメ向け

投稿者 SPA : 2007年9月15日 16:09 : カテゴリー PS3 , ソニー全体

1四半期に900万台も売れるソニエリのウォークマンケータイ

音楽ケータイを軸に世界シェア3位を目指す──Sony EricssonのフリントCEO

9/11に、Ericssonが英国で開催したイベントにソニエリの新CEOマイルス・フリント氏が登場し、同社の現状と今後の戦略について説明。同社の業績に大きく貢献しているのが、「Walkman」ブランドの音楽ケータイであり、第2四半期だけで900万台を出荷していることなどをあげ、「音楽ケータイ分野でリードしている」ことをアピール。同社ケータイのユーザー層は、一般の層と比較してマルチメディア機能を活発に利用する傾向があるとかで、PCから転送した音楽を聴く比率と音楽ダウンロードサービスの利用比率が5倍だそうです。

同社は今後、音楽プレーヤーとしての携帯電話の確立、コンシューマー向けのアプリケーションとサービスの作り込み、通信キャリアとの協業とサービスの提供、という3つのステップで事業展開することで収益増を目指す考えとか。ちなみに、この2年で2つ目の段階までクリアしているそうです。

海外のウォークマン戦略の変化も、ソニエリのウォークマンケータイと何らかの関係がありそうですね。そもそもが、一四半期だけで900万台も売れたウォークマンがあったでしょうか。日本はともかく、今後海外では専用機よりもケータイの方がよりウォークマンらしい商品に変貌していくのかもしれません。iPhone対抗機が作れるのはソニエリと期待する声も多いようですので素直に頑張って欲しいですね。

【関連ニュース】
初代機の不満点を完全克服! au「ウォークマンケータイ W52S」
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携帯電話の世界で、いよいよユーザーインタフェースの革新が始まる
日本のモバイルユーザー、去年よりちょっと忘れっぽくなった!?

投稿者 SPA : 2007年9月15日 16:28 : カテゴリー Sony Ericsson , Walkman

MDR-EX700SLの遮音性能は・・・

ソニーの最高級インナーイヤフォンの実力は? 16mmユニット搭載EXモニター。ソニー「MDR-EX700SL」

AV Watchの新製品レビューにソニーの最高級インナーイヤフォン「MDR-EX700SLicon」が登場。EX90SLの上位モデルとして10/20に36,750円で発売されるこの高級ヘッドホンをAV Watchがどう評価するのかに注目。細かい評価についではレビューをお読みいただくとして、やはり注目したいのはEX90SLでなにかと指摘の多かった遮音性能がどうかという点。これについて、レビューでは

音漏れについては、カナル型(耳栓型)と考えると多めだが、それでもMDR-EX90SL程は多くない。電車内であれば、さほど周囲を気にすることなくボリュームは上げられそうだ。もっとも、遮音性能がMDR-EX90SLよりかなり高いので、電車や地下鉄、飛行機などでの利用時にはEX90SLよりかなり快適に利用できるだろう

と解説してくれています。ということで、出先でも積極的に使えそうです。とはいえ、価格が価格ですから、断線などの不慮の事故には注意したいですね。

iconicon余談ですが、自分は12日のSony Dealer Convention 2007でこのヘッドホンに関するセミナーを受講してきました。講師はヘッドホン作るおじさんとしてNHKの番組にまで登場した五代目耳型職人、松尾さん。初体面の感動もそこそこに、質疑応答で遮音性能について質問したのは自分ですが、その時の模様については改めて後日レポートしたいと思いますので、もう少しお待ちくださいませ。

ちなみに、遮音性能についてはAV Watchの評価どおりと思っていただいてよろしいかと。(このヘッドホン、絶対買いますよ~、自分は!)

投稿者 SPA : 2007年9月15日 16:50 : カテゴリー オーディオ一般