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米欧ソニーが新ウォークマンを発表~ATRACとSonicStageを捨てWindows Mediaをサポート

SONY UNVEILS FIRST U.S. WALKMAN VIDEO PLAYERS(米ソニー)
SONY LAUNCHES NEXT GENERATION WALKMAN® DIGITAL MEDIA PLAYERS(欧ソニー)

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米欧ソニーが揃ってウォークマン新製品を発表。A800のデザインそのままに一部機能をバージョンアップしたA810シリーズと、A8xxシリーズ同様の動画再生機能とFMチューナーを搭載したSシリーズの新製品S610シリーズの2機種。注目すべきはATRACを捨てWMAに全面的に対応するという、ソニーのポータブルオーディオ事業における戦略の大方向転換。

ソニー、CONNECT MusicとATRACを切り捨てたウォークマンを米市場で投入
米Sony、H.264ビデオやWM DRM対応の新ウォークマン-楽曲管理ソフトはWMP11。ATRAC非対応に

上記のニュースに記載されていますが、今回の新製品で使用する音楽ソフトはMicrosoft Windows Media Player 11となり、ソニーは今後Windows Media対応のデジタル音楽環境をサポートしていくことを明らかにしたそうです。また、これに伴い、北米と欧州で提供してきた、ATRAC形式による「CONNECT Music Services」を2008年3月以降に終了する予定であることも発表されたとか。

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いやー、これは衝撃です。ソニーが独自に提供してきたフォーマットやソフト、サービスを全否定しちゃったんですもんね。自らリセットボタンを押したと・・・。逆にリセットしてしまうことで、Napster対応やPS3との連携といった、今までできなかったことができるようになったってことなんですかね。

欧米と日本の市場の違いも要素としては大きいとは思うのですが、にしてもこの思い切りの良さはなんなのでしょう。というか、あきらめちゃったんですかね。これからはソフトだサービスだみたいな話をしておいて、Windows Mediaですもの。別にWindows Mediaが悪いとかそういうことじゃないんですけど、なんかなあ…。略称のWMもWindows Media搭載のウォークマンというダブルミーニングかと。

以前、ウォークマンビジネスを統括する吉岡氏はインタビューで自らこんなことをおっしゃってました。

着任当時、大手家電量販店のフロアマネージャークラスの方々にヒヤリングした時、次のようなことを言われたんです。『SonicStageでいいんです。余計なことをしないでください』と。 (動画ソフトを)統合するというのは大変なことです。品質を重視すると、拙速なことはしたくない

当然、これは国内市場においての話ですし、言ってることとやってることが違うじゃないかとは言えません。ただ、欧米という巨大市場でこれだけの戦略転換をしたのに、日本だけは今後も今までどおりってなことになりますでしょうかね。特に日本のウォークマンユーザーは良かれ悪しかれ、SonicStageに慣れ親しんで来ましたし、ATRACフォーマットでライブラリを構築している人がたぶん圧倒的でしょう。なので、日本向けに今回の新製品が投入されるとすれば、何らかの救済措置を講じる必要があるのではないかと思います。

日本向けのハードというか石(チップ)は、今までどおりATRACにも対応しつつ、DRM付きのWMAにも対応するであるとか。そうなれば、 転送ソフトはWMP11も使えるけど今までどおり、SonicStageも使えるってことになるでしょうしね。そうした上で、ソニーのウォークマンビジネスが今後どう変わるのか、そしてその変化にユーザーはどう対応するべきかを、ちゃんと説明してもらえるのなら良いのですが・・・。

とここで、今回の欧米での新製品発表を受け、いくつかお便りを頂戴しておりますのでまとめてご紹介。

ヨーロッパで発表したみたいですが、ドラッグアンドドロップ対応、Windows Media DRM対応のWMA、ATRACを廃止などかなり衝撃的な内容です。これは日本でも出るかは不明ですが正直がっかりです。Sシリーズはジョグタイプであってほしかったしなんか他のメーカーで見たことあるようなデザインでソニーのデザインって感じがしません。ただ、ウォークマンはソニー製品で唯一日本がメインなので日本専用のもっと魅力的な製品が出ることを期待しています。(from テツローさん)

今回新たに発表されたS610ですが、どことなくソニエリのケータイっぽい雰囲気もありますね。液晶が1.8インチで表面積的にはA810よりもコンパクトみたいです。ボタンやヘッドホンのコネクタ位置が変わり、相変わらず一貫性のないことしてますけど、実際に操作しやすいのなら文句も出ないことでしょう。

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ノイキャンもワイヤレスも無しなのは寂しい限りですが、欧米での足固めを考えると価格が最優先だからしかたがないのかな…。とりあえず、PS3との連携、Napster対応というエポックメイキングがあるので、自分は日本でも出るなら是非ゲットしてみたいと思っています。

ATRAC非対応なのは残念なことですが、MP4/AVC H.264に対応したのは素晴らしいことですね。自分はA800買ったばかりにこんな発表があるとは思いませんでした。AVC動画はPSPのために大量に所持しているのですが、ATRACの音質も捨てがたい。A810の方はデザインが変わっていないみたいなのでハードのスペックも変わっていないのかな?だとしたら、ファームのアップデートでA800でも対応しないかなと妄想が止まりません。(from EternalHarvestさん)

SシリーズのH.264対応への評価ってことでよろしいでしょうか。A800のファームアップデート、期待したいですがどうなりますでしょうかね。とりあえず、A800が今のままでNapsterに対応してくれるなら、新製品を買う理由がなくなるという話もあったり…。

にしても、今後、ウォークマンどうなっちゃうんでしょうね。
来週発表されるであろう新型iPodの内容含め、期待と不安がないまぜな今日この頃です。

【追記】AV Watchに欧州での発表会のレポートが掲載されました。、「欧州では、9割のユーザーがATRACを使用しない」のだそうです。ゆえに「Goes OPEN」が売りになるわけですね~>IFA 2007【ソニー編】新ウォークマンは「Goes OPEN」-欧州向けに発売。899/599ユーロのBDプレーヤーも

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ケータイキャリア純正のBluetoothレシーバーを試す

ソニーのBluetoothヘッドホン「DR-BT50」のレビューを2回(WM編W54T編)に渡ってお届けしましたが、今回はそのおまけ編と言うことで、auがBluetooth搭載携帯電話のオプションとして販売しているBluetoothレシーバー01(01TSQRA)と、ソフトバンクが同社のBluetooth搭載ケータイ用に販売しているステレオBluetoothヘッドセット(ZTBAC1)について、ソニーのBluetoothヘッドホンとの比較を交えながら紹介したいと思います。

■Bluetoothレシーバー01(01TSQRA)

先日、自分が機種変した東芝製au「W54T」のオプション品で、地元のauショップの店頭で取り寄せてもらいました。取説に2006年5月現在との記載があったので、2006年6月28日発売の東芝製au「W44T」に標準で付属したBluetoothオーディオレシーバーと全く同じものと考えて良さそうです。正確な価格はレシートが見あたらず失念してしまいましたが、税込で7,000円弱だったはず。

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味も素っ気もないオプションらしいパッケージで、中身はレシーバー本体と単4乾電池1本と取説のみでイヤホンは付属しません。本体重量は16gなんですが、乾電池を入れると約30gとそこそこの重さになります。なんのひねりもない本体デザイン、バランスを考えてないクリップ位置、ストラップが取り付けにくいストラップホールは所有欲のかけらも感じさせてくれません。とってつけたような東芝のロゴもねえ…。せめてBluetoothマークにして欲しかった。

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自分は良く下調べもしないで注文してしまったのですが、こいつはHSP/HFPプロファイルを持たないためハンズフリー通話ができません。A2DP/AVRCPプロファイルのみに対応しており、W54Tの音楽プレイヤー、ワンセグ、デジラジ、FMラジオのステレオ音声出力と、再生・停止、曲送り・曲戻しが可能です。

ボタン・スイッチ類はセンターの再生・一時停止ボタン、一体化した正方形の4方向キー、ホールドスイッチのみのシンプルなもので、音楽プレイヤーやワンセグなどで再生や停止、送りや戻しといったごくごく当たり前の操作が可能です。なお、音楽再生時のグループ送り・戻しはキーがないためできません。

W54Tとのペアリングは、電源オフ状態から、送りまたは戻しと再生ボタンを同時押しして、LEDが速く点滅した状態にして行います。その状態からW54T側で初期登録を開始し、表示される「receiver01」を選択。パスキー「1234」を入力するとペアリングが完了。とは、W54Tのワイヤレス機器選択から「receiver01」を選択すれば、先述のAV機能の音声がレシーバーから出力されます。

W54T以外の機器との接続ですが、ウォークマン+NWB1は無理でした。そりゃそうですよね、パスキーが「1234」なんですもん…。Bluetooth搭載のPCとのペアリングならパスキー入力でいけるのかもしれませんが、PCと組み合わせて使う気もないので検証はしてません。

■ステレオBluetoothヘッドセット(ZTBAC1)

大半がBluetoothを搭載しているソフトバンクのケータイ用純正オプションで、楽天のエスディーショップから通販で購入(自分は楽天に口座がないので同居人に代理購入してもらいました)。価格は税込6,426円で送料無料でした。W54TのWikiでW54Tで使えると知り、ネットで色々調べてみたらデザインも悪くないし、Bluetooth v.2.0にも対応していることからウォークマン+NWB1との組み合わせでも使えるのではと思い、ソニーのBT50と東芝のレシーバーを持っていたにもかかわらず、速攻でゲットしてしまいました。

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パッケージは上の東芝製とは雲泥の差。中身は本体、本体内蔵電池専用の充電器、イヤホン、取説。本体の重量は内蔵電池込みで約18gと非常に軽量。実物はネット上の画像で見るよりもプラスチッキーでしたが、マットな質感は手持ちのウォークマンA808ブラックモデルとの相性は良さそう。ストラップホールことありませんが、背面の全面がクリップなので使い勝手は決して悪くありません。ボタン・スイッチ類は、前面に再生・一時停止のセンターボタンと4方向キーが一体になったものと、その下にある通話ボタンに加え、側面にホールドスイッチというこちらもシンプルなもの。

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SoftBankのロゴマークがLEDになっており、Bluetooth接続時に点滅するんですが、まあ、別にそこまで凝らなくてもといった印象。まさかauケータイで使われるとは思っていないでしょうから文句は言えませんが、関係ないロゴは正直うざったいもんですね。また、パッと見ではわからないのですが、クリップの内部にBluetoothマークが付いてました。

ペアリングは、電源オフの状態で通話ボタンを5秒以上長押しして行います。W54T側で初期登録を開始し、表示される「SBM Headset」を選択。パスキー「0000」を入力するとペアリングが完了。他の機器同様、W54Tのワイヤレス機器選択から「SBM Headset」を選択すれば、先述のAV機能の音声がレシーバーから出力されます。なお、東芝のそれとは違い、こちらはA2DP/AVRCPだけでなくHFPにも対応しているのでハンズフリーによる通話が可能です。なお、コイツも音楽再生時のグループ送り・戻しはハード的にキーがないためできません。

また、購入動機のひとつでもあったウォークマン+NWB1との組み合わせでもなんの問題もなく使えてしまいました。ペアリングの手順はBRM1やBT50と全く同じです。レシーバーのBluetoothのバージョンが2.0ということもあって、相性も良いのでしょうね。心なしか音も良いように感じました。BRM1と比べても遜色ありません。ただ、これはあくまでソニーのヘッドホンでの感想。付属のイヤホンは、おまけなんでしょうがないですが、音楽向きではありませんので、音にこだわるなら別のイヤホンを用意したいです。

やはりこのレシーバーで特筆すべきはやはり本体の軽さですね。BRM1とは10g程しか変わらないのですが、手に持ってみると全然違うんですよ。ストラップホールが無いので使いにくいかなあと思ったのですが、クリップのヒンジ部分を使えばネックストラップっぽく使うこともできます。それと、このクリップが意外に強力で、ポケットのないTシャツにラフにガバッと付けられるし、本体が軽いのではずれにくかったりします。あと、4方向キーが周りのボディーに対してフラットにはめ込まれているせいか、まれに誤操作してしまうことがありますが、それほど気になるものではありません。

ただ、BT50のレビューでも書いたとおり、オーディオはウォークマン+NWB1でハンズフリーのみW54Tという接続は残念ながらできませんでした。これができたらBRM1から完全の乗り換えられるのにと思ったのですが…。できたよと言う人がいたら、是非その手順を教えてください。PCとの接続もたぶんOKなんでしょう。SonicStageの音楽を再生しながらSkypeチャットしたりみたいなことは、たぶんいけるのではないかと思われますが、具体的な検証は一切してません。

参考までに、このレシーバーの製造元はBluetoothシリアルポートアダプタなどを手がけるSMKでした。

■ソニー製品との比較

最後はソニーのBluetoothヘッドホンを交えて、スペックやそれぞれでできることとできないことをまとめてみました。

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表にしてみると、ソニーのBluetoothヘッドホンのスタミナ性能が目立ちますね~。ソフトバンクのレシーバーは、再生時間こそ短いですがトータルではコストパフォーマンスも高く、軽さの点でもBRM1と十分競合できるのではないかと思いました。音楽もワンセグもW54Tだけで十分ということであれば、コスト的にも内容的にもソフトバンクのレシーバーがベストでしょうね。ロゴも気に入らなければ削るなりシール貼るなりしちゃえば良いですから。東芝のレシーバーは、正直金の無駄遣いですね。自分も今後メインで使うことは無いでしょう。自宅でワンセグを楽しむときに外部スピーカーなどと組み合わせて使うことにします。あと、表では触れなかった感度についてですが、レシーバータイプのものは、トランスミッターとの位置関係にもよりますが、ソニーのBRM1含めどれも似たり寄ったりといった印象です。

■多くのBlueotoothレシーバーとヘッドホンに触れてみて

bt_recievers.jpgとまあ個人的にはめずらしく時間をかけて色々と検証してきたわけですが、自分のメインの使い方としては、W54Tはハンズフリー通話のみで、オーディオ(ウォークマン+NWB1)をBRM1で使うパターンが一番多くなりそうなんですよね。ということは、BT50もキャリアの純正オプションも必要なかったということになります。どぶに捨てたとまではいいませんが、かなり無駄遣いしてしまったことには変わりなさそうです。機種変費用の2倍も金使っちまいましたもの…。結局、BRM1がSCMS-T方式に対応してくれると個人的には一番ベストってことになるのかな…。次世代機に期待してます>ソニーさん。にしても、塩田さんもおっしゃるように、Bluetoothヘッドホンって実際に使ってみないとわからないことが多いですよね…。

そんなこんなで、ニッチではありますが、このような情報がBluetoothヘッドホンに興味を持っている皆さんにとって少しでも役立つのなら幸いでございます。ということで、長々と続けてきたBluetooth絡みのレビューを終わりたいと思いまーす。

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ドコモ、SO903iとSO703iのソフトウェアアップデートを実施

「SO903i」「SO703i」 ソフトウェアアップデートのお知らせ(重要なお知らせ・NTTドコモ)
SO903i、SO703i (NTT DoCoMo) をご愛用のお客様へ(ソニエリ)

ドコモがソニエリ製「SO903i」、「SO703i」について、ソフトウェアアップデートの準備が整ったとアナウンスしていました。

今回のアップデートでは、SonicStageを利用して、音楽データを携帯電話に転送し、パソコンとの接続を正常に終了させずに(メモリーモードを終了させずに)USBケーブルを外した後、「データ更新中」を示すアイコンが点滅中に何らかのボタンを押下すると、携帯電話の画面に曲名が表示されない場合があるという症状ついて改善を実施したとのこと。

更新期間は約1年後の2008/8/31まで。SO903i、SO703iユーザーの方は要チェックですよ。

ちなみに、SO903iは今年の上半期で最も売れた端末の5位にランクインしてます。>2007年上半期 携帯販売ランキング:2007年上半期、最も売れたケータイは? ドコモ編

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ウォークマンケータイユーザーが使うPCソフトはメインがau Music PortでサブがSonicStage?

2代目ウォークマンケータイの進化を検証! 『W52S』

ワンセグとデジタルラジオを除く、ほぼすべてのサービスに対応しており、Bluetoothが無い点を除けばハイエンドに位置するというソニエリ製au「W52S」をASCII.jpがレビュー。レビューでは音楽機能がどのように進化したのかを詳細にレポートしています。

後半、着うたフルとATRACファイルを両方聞くにはau Music PortとSonicStageを併用し続けなければならず、ATRACファイルをプレイリストに登録できないなど、ATRACをメインにしている人には使いづらい側面もあるとの記述が。このことから、W52Sは、メインはau Music Portで、SonicStageはサブ程度に使えればという人にピッタリとまとめていました。なんだかよくわかりませんけど、ユーザーから見れば着うたフルでもATRACでも音楽には変わりないワケなので、面倒な縛りは混乱を招くだけのように思うのですが…。

そういえば、先日やっとW52Sのモックに触ることが出来ました。思っていたよりもコンパクトで手にした感触も悪くなかったです。これで、Bluetooth内蔵なら多少の不平不満があっても乗り換えちゃうんですけど…。あ、あと先日お伝えしたNHKスペシャルの再放送は今晩ですよ。録画予約をお忘れ無く!

ワンセグといえば、ACCESSが番組録画可能なワンセグソフトを開発、来春発売するそうです。それはそうと、ALPやPalmもといGarnet OSとかってどうなってるんですかね…>ACCESS、ワンセグの録画も可能に・機能拡充、新ソフト

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ケーブルも音楽ソフトもいらないウォークマンB100シリーズ 【追記あり】

NO CABLES, NO SOFTWARE, NO FUSS:GREAT MUSIC SOUNDS EASY WITH WALKMAN® NWD-B100 SERIES

この4月に画像が流出して話題になったUSBメモリータイプのウォークマンB100シリーズですが、噂から3ヶ月を経て、ソニーヨーロッパが正式に新製品として発表しました。プレスリリースのタイトルどおり、ケーブルと音楽ソフトいらずなウォークマンだそうです。

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実際は自動転送ソフトが同梱され、PCのMy Music内の音楽ファイル(MP3/WMA)と同期できるようですね。3行表示のカラー有機ELディスプレイ、ボイスレコーダや一部にFMチューナーも搭載されるなど、噂どおりのスペック。リリースにはMP3/WMAの文字しかないので、やはりATRACは非対応なのかもしれません…。

気になる出荷は8月と目の前。価格は2GBモデルが英国で税込44.99ポンド、1GBが34.99ポンド。日本円で換算すると本日現在で2GBが約11,200円、1GBが8,700円と、現行モデルの中では最安値のウォークマンになりそうです。

日本では製品コンセプトが近い新Eシリーズが発売されてそれほど時間が経っていません。ソニスタ限定モデルの展開を見るまでもなく、E010シリーズは女性を意識したデザイン。Eシリーズに無いボイスレコーダー機能が搭載されたことからも、Bシリーズは男性というかビジネスマン向けなのかもしれません。Bはベーシックでもありビジネスなのかも。ICレコーダー的に使って欲しいのかな…。S700/600シリーズがディスコン間近っぽいので選択肢としては無いよりはあった方が望ましいです。ということで、日本での正式発表を心待ちにしております。

【追記】匿名さんから、ヨーロッパのリリースには「Easy-to-use auto transfer software built into the NWD-B100 Series」と記載されているので、ソフトは本体に内蔵されているのではないかとのご指摘をいただきました(感謝です!)。なるほど~。近頃のUSBメモリーは自動でアプリを起動する機能も当たり前ですし、CD-ROMを付属する必要がない分、コストダウンにもなるんですかね~。

【追記2】AV Watchにもニュースとして取り上げられました。上で自分が書いたのはFMチューナ無しモデルの価格ですが、FMチューナー付きは2GBモデルが54.99ポンド、1GBモデルが44.99ポンドだそうです。チューナーの有無で10ポンドも違うのか…>Sony、SonicStage不要/ATRAC非対応のウォークマン-MP3/WMA再生対応の「NWD-B100」シリーズ

ジャストのBeatJam2007がAACの再生、A800/E010シリーズに正式対応。自分、このソフト買ったんですけど、実はほとんど使ってません。インターフェースは悪くないのですが、ネットジューク同様、ウォークマンがSimple modeになっちゃうのがちょっと…>AACに対応した「BeatJam 2007」最新版。WM DRM10楽曲の直接購入も可能に

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音楽の楽しみ方は次の百年で大きく変わる

ソニーCSLで開発中のリミックスエンジン「MMG」とは?~ 誰でもリミックスできる音楽の新しい形を提案 ~

AV Watch、藤本健さんのDigital Audio LaboratoryにソニーCSL「オープンハウス2007」で発表・公開された「高精度音楽時系列メタデータを利用したリミックスエンジン」の研究・開発者である宮島靖氏へのインタビューが掲載されました。リミックスエンジン「MMG(Music Mosaic Generator)」と、メタデータ生成ソフト「MetaPong!」の開発背景や意図などが浮き彫りに。

次の百年は大きく変わるのではないかというのが私の思いなんです。百年後の人たちは、「昔の人は再生しかできなかったの?」というようになるかもしれない。だからクリエイター側も今後は変わることを前提に作品を作るようになるのではないか、と。もし、そんな変化のキッカケになることができればな、とずっと思っていたんです。

とは宮島氏の弁。従来受け身だったリスナーがDJというかリミクサー(とでも言えばいいのかな)になることで新しい音楽の楽しみ方が生まれるといった感じでしょうか。MMGのリミックスよりもMetaPong!によるメタデータ作成の方が重要で手間もかかると思われますが、アーティストやレーベル側の理解が深まり、データが増えてくれば本当に面白くなりそうです。

宮島氏の経歴も紹介されていますね。93年ソニー入社で当初はNEWSやQuaterL(懐かしい!)部隊に、その流れでバイオ事業部へと移り、GigaPocketなども開発なさったとか。聞くところによるとあのバイオGTの開発にも携われたそうですよ。

まだ具体的な話はないとのことですが、宮島氏の研究がカタチになって、SonicStageに付加あるいはそれに変わる別ソフトとしてバイオやウォークマンなどにバンドルされるようになったらいいですよね…。ということで、今後のますますのご活躍に期待しております!

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