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Cellの成功にはエコシステムの確立と自然発生的な広がりが必要

SCEI 久夛良木社長インタビュー(下) 「PS 3のHDDにフル機能Linuxを搭載」

後藤弘茂さんのWeekly海外ニュース。SCE久夛良木社長インタビューの後編が掲載されました。久多良木氏がPS3でやりたいことを挑発的ながらも淡々と語っています。

PS3にHDDが標準で載らないのはネットワークドライブを見据えているからだけど、それだと(スーパー)コンピュータとして見ない人がいるから、Linux入りのHDDをおまけで提供するみたいな話とか、WindowsやMaicntoshといったパソコンの世界で起こったエコシステムの確立がCellがコンピュータとして成功するための鍵みたいなことが語られています。

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携帯オーディオプレイヤー、日系企業追撃で激戦市場到来

半導体内蔵型携帯音楽プレーヤー 日系企業追撃、ビクターも参入 激戦市場到来

先日のケンウッドに続き、ビクターもということで、かつてはアジア系企業が中心だったメモリタイプのポータブルオーディオ市場に日系企業が続々参入を果たし激戦模様を呈してきたとするニュース。

HDDレコーダー同様、家電メーカーが参入しやすい市場ということなんでしょうけど、あっという間に低価格化の波が押し寄せたHDDレコーダー市場同様のことがポータブルオーディオ市場にも起こりつつある中での参入ですから、今後、メーカー間の競争はさらに過酷になりそうですね。

で、市場が盛り上がってくれば音楽配信サービスの認知度も自然に高まるのでしょう。その中で台風の目になりそうなのがやはりiTMSの日本上陸。ハード、ソフト、音楽配信サービスのバランスに秀でたiPod+iTunesソリューションに、日系企業がどこまで対抗しうるのかにも注目していきたいです。

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ウォークマンスクエア「NW-HD5」開発者インタビュー

【INTERVIEW】長時間再生で人気爆発中!“ネットワークウォークマン”のスタミナの秘密はコレだ

ソニー コネクトカンパニーPD商品設計部3課でウォークマンスクエア「NW-HD5」のプロダクトリーダーを務めた原口氏と同商品企画部企画1課の西内氏の二人が、NW-HD5に凝縮された“モノ作りの秘密”について語っています。HDD搭載ウォークマンを実際に本体を分解して公開するのは今回が初めてとか。また、インタビューはソニー社内に設けられた特別な一室「ウォークマンルーム」で行われたそうです。

iconicon初代HD1からHD5にいたる基板設計の変遷やネットワークウォークマンの省電力を支え、スタミナを実現する「Virtual Mobile Engine(VME)」についても詳細に解説。最も消費電力が高くなるHDDの動作制御には相当苦労しているんだなあということがわかります。また、Gセンサーの活用法として“振ったらシャッフル”という案があったというくだりも。

関連して、ケンウッドがMDコンポとの連携も可能なデジタルアンプ搭載のHDDプレイヤーで市場参入したり、アップルがついに8月からiTMSを日本でスタートというニュースも伝わってくるなど、ポータブルオーディオ市場の盛り上がりもいよいよ本格化しそうな勢いです。

今回の『NW-HD5』や『NW-E500/E400』などの市場の反応を見ると“いいものを作ればお客様にしっかり伝わるんだ”ということを再認識し、いまは次の商品に向けて自信を持って取り組んでいます

とは、プロダクトリーダーを務めた原口氏のコメントですが、個人的にはソニーのハードに関するモノづくりに関してはほとんど心配していないので次はソフトウェアの機能向上やノンPC機器との連携、そして日本版コネクトサービスの充実などにも注力していただきたいなと感じました。

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ネットジューク「NAS-A10」を試す(3)~HDDにCDを録音

iconiconCDのHDD録音はチョー簡単

実際のところ録音はむちゃくちゃ簡単で、最短はCDを入れリモコンの録音ボタンを押すだけの2ステップです。CDまるごとではなく任意の曲だけを録音する場合は一時停止録音ボタンを押して録音したい曲だけにチェックをつけてから録音ボタンを押します。この手軽さは家電ならではで、これなら子供からお年寄りまで誰でも扱えるのではと思います。

録音できるフォーマットはPCMとATRAC3で、後者はビットレートが132kbps、105kbps、66kbpsの3つ。対応する音楽配信サービスのフォーマットがATRAC3の132kbpsなので、これより音質が良くなるとまずいという判断なのか、メモステへの書き出しで対応する音楽ケータイやクリエがATRAC3plusに未対応だからなのか、Hi-MDに未対応だからなのかわかりませんけど、個人的には少しでも良い音で聞きたいのでATRAC3Plusの256kbpsまでは対応して欲しかったところです。もちろん、自分は132kbpsで設定。これだと約600時間分(CDにして500枚程度というところ)の楽曲が録音可能です。なお、PCM録音の場合はメモステやATRACオーディオデバイスへの転送はできません。つーか、PCM録音だとCD100枚も録音できないですからね…。

録音時間はATRAC3で同時再生しない場合が約8倍速、同時再生する場合は最大6倍速となっており、74分収録のCDならおよそ10分程度で録音できるということになります。SonicStageやiTunesといったパソコン用ソフトと比較しても、録音スピードは充分合格点というところです。(もちろん、パソコンソフトはCPUのパワーに左右されるので、一概に比較できませんが、手持ちの環境では体感的に同等のパフォーマンスと感じました。)

このHDD録音に関して個人的に不満な点があります。録音時の同時再生を有効にすると、1曲の録音が終わり次の曲の録音が始まると、再生音も有無をいわせず次の曲にスキップしてしまうのです。ネットジュークは録音時はあくまでダイジェスト再生というのが標準のようです。もちろん、これはこれでありという人もいるとは思いますが、なんか気持ち悪いんですよね。ここが、パソコンと違ってマルチタスクに弱いデジタル家電のOSの弱さって事になるのでしょうか。ちなみに、すでにHDD録音してある楽曲を再生したりラジオを聞きながら、新しいCDを録音するといったこともできません。次世代機では、時間を有効利用する意味でも、是非、マルチタスクを実現して欲しいです。

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PS3はゲーム機にあらず~SCE久夛良木氏インタビュー

SCEI 久夛良木健社長兼CEOインタビュー~PlayStation 3はゲーム機ではない
SCEI 久夛良木健社長兼CEOインタビュー~Cellが家庭にもたらすパワー

本田雅一さんのE3レポートで、SCEの久夛良木健社長兼CEOへのインタビューが掲載されています。PS3はゲームに偏ったアーキテクチャではなく、エンタテインメントを実現するために作ったコンピュータであって、子供のためのコンピュータではないのだそうです。また、あらゆるエンタテインメントに対して有益な機能を提供できるようになったのがPS3で、「コンピュータの力でロジカルにさまざまな世の中の見えないところを分析する技術を、家庭の中に持ち込んでエンタテインメントに使おうというのがPS3のアプローチ」だとか。

後半では、Cellコンピューティングがどのような機能を提供するのかについて私のような一般人でも何となく理解できる比較的わかりやすい例題をあげて説明してくれています。

将来的にはCellを用いたCellホームサーバのようなものが家庭内に入り、CellホームサーバがCellストレージの中にあるコンテンツを自動メンテナンスするといったイメージになるでしょう

ってありますけど、PCよりもインテリジェントな、デジタル家電よりも手軽に、デジタルコンテンツのハンドリングが可能にになるみたいなことなんでしょうか…。それと、SDカードスロットが標準で搭載されている点については、

SCEI、そしてPlayStationは、もっとオープンに世界の標準、世界中の技術者がもっとも良いと評価するものを積極的に使っていきます。ですからメモリースティックでもSDカードでも、どちらでも同じ。等価なものとして扱いますし、独自路線には走りません

と、SCEとソニーとの違いをはっきりと主張。ソフトウェアの観点でもオープンにってことになれば、ちまたで噂のiTunesサポートなども案外あり得ることなのかもしれませんし、フツーにiPodとも繋がっちゃったりして…。

最後の方に価格の話が出てきますけど、本田さんの予想では39,800円程度とか。メディアセンターとして使うにはオプションで色々と揃えないといけなくなりそうですけどね。ちなみに、久多良木氏は「PSPとPS3では圧倒的にPS3の方が販売台数が多くなるでしょう」ってコメントしていますね。家庭に1台がPS3なら家族全員がPSPにしたいはずなのに、なんでそんなコメントしちゃってるんでしょう…。ま、いいけど。

WindowsでもないMacでもない、新しいエンタメコンピュータがPS3。いや~、来春がホント楽しみです。

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米Yahoo!の定額制音楽配信サービスがもたらすもの

ヤフー、「聴き放題」の音楽配信サービスを発表–価格破壊でiTunesに挑戦

米Yahooは、月額6.99ドルで100万曲を聴き放題という音楽配信サービスを提供すると発表したそうです。購入した楽曲はポータブルオーディオプレイヤーに保存することも可能。競合各社のサービスは月額15ドル程度ですが、Yahooのサービスはその半額以下という大幅に安いで提供されることになり、価格戦争が勃発かとの意見もでているようです。

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