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一癖も二癖もあるBluetoothオーディオスタック

Bluetoothのオーディオスタックを追求する

iconicon塩田紳二さんのPDAレポート。BluetoothヘッドホンとPC、PDAのオーディオ接続を検証しつつ、Bluetoothのオーディオスタックについて詳細に解説。ソニー製品では、Bluetoothオーディオコントローラー「VGP-BRM1icon」が取り上げられており、Windows Mobileとの接続検証も行っておられます。残念ながら結果は、頻繁に音が途切れるとのことですが、それはさておき(<おくな)、個人的に一番興味深かったのは塩田さんの以下の感想。

・A2DPによる音楽再生自体、かなり複雑な動作であり、相当のノウハウがないと、さまざまなメーカーの製品と組み合わせて、正しく音を鳴らせられないという感じだ
・A2DPでは、一定の処理をPCの負荷や通信状態にかかわらず行なわねばならないので、これがうまく動く環境は、全般的によい環境や機器の組み合わせだと評価できるだろう

iconiconBluetoothのオーディオ再生ってそんなに複雑なことをしているんですか…。ソニーは、BRM1の発売後、DR-BT50iconDR-BT21Giconを始め、実に多くのBluetoothオーディオ製品を世に送り出していることから、実績もさることながら相当のノウハウも蓄積しているはず。色々と難しいところはあるようですが、今後も音質のみならず使い勝手のさらなる向上等々、大いに期待してますので今後もBluetoothへの注力、よろしくお願いします!>ソニーのオーディオ部隊の皆様。

ここ数日Bluetoothヘッドホンのレビュー(WM編W54T編)をお届けしてきたので非常にタイムリーな内容。というか、ほとんど技術的なことを知らずに使っている自分のつたないレビューを補足してくれるという意味で非常に有意義なコンテンツとも言えそうです。って、実際のところ、技術的なことは読んでも理解できないのですが…。

Bluetoothといえば、最近工人舎のUMPC「KOHJINSHA SH6WP10A」がとても気になってます。Bluetoothはもちろんワンセグも標準搭載。バイオ「type U」と比べて打ちやすそうなキーボードもさることながら、なにより魅力はその価格。type Uの次世代機は色々な意味で相当気合いを入れて作って欲しいです~>真夏のUMPC徹底攻略:第3回 LOOX UとSH6をメディアプレーヤーとして活用する (2/3)

【追記】Bluetooth絡みで、Eternal Harvestさんからお便りをいただいていたのに、紹介するのをすっかり失念しておりました。

Bluetooth時代がやっと到来って感じになってきましたね。SoftBankなんかほとんどが、Bluetooth対応携帯ですから。しかし、Bluetooth規格を策定した本家のEricsonがBluetoothに対応した携帯をあまり出していない(日本国内で)のは残念に思います。SonyEricsonの携帯を所有していて今後もSonyEricsonの携帯にしようと思っている自分には新機種がでてもBluetooth対応じゃないというだけで興味がなくなってしまいます。できるだけ、はやい時期にBluetooth対応の携帯を出してほしいものです。

本家(ここではEricson)違いで随分と対応が違うんですね…。ソニエリ本家はBluetoothに強力にコミットしていますから、日本の端末に載せられないわけはありません。とにもかくにも、キャリアやメーカーを問わず、普通にケータイでBluetoothが使えるようになると一番良いんでしょうね…。ということで、お便り感謝&ご紹介が遅くなってすいませんでした!>Eternal Harvestさん。

Bluetoothヘッドホン「DR-BT50」を試す~Bluetoothケータイ連携編

前回に引き続き、今回はケータイ編ということで、ソニーのBluetoothヘッドホン「DR-BT50icon」とBluetooth搭載の東芝製au「W54T」との連携について書きたいと思います。またもや長文のエントリーになってしまいましたが、その辺は何とぞご了承を…。

■BT50とW54Tの連携でできること

iconiconBT50とW54TをBluetooth接続することで、ハンズフリーによる通話以外に、W54T側のAV関連のアプリの基本操作と音声出力が可能になります。これらは、BT50とW54T両方が対応するBlueotoohプロファイル、「HSP/HFP」(ハンズフリー)、「AVRCP」(リモコン操作)、「A2DP」(ステレオ音声)によって実現できています。ちなみに、BT50のBluetoothのバージョンは2.0、W54Tは1.2準拠となっていました。

■W54TとBT50のペアリング

W54Tは「HSP/HFP」だけでなく、「AVRCP」と「A2DP」に対応しているため、初期登録段階で「ワイヤレス機器」と「ハンズフリー機器」の二つの選択肢があります。以前使っていたBluetooth搭載の東芝製「W21T」はハンズフリーのみ対応だったので深く考えなくても良かったのですが、BT50は両対応なのでどちらで登録すればよいのかと悩んでしまいました。

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結果的には、W54T側でBT50の対応プロファイルを認識してくれるので、どちらを選択しても違いはないみたいでした。ペアリングは、

  1. BT50の電源ボタンを長押ししてペアリングモードに移行
  2. W54T側から初期登録で機器検索で表示される「DR-BT50」を選択
  3. W54Tがパスコードを要求してきたら「0000」を入力

以上のステップです。W54T自体がソニーのケータイではないのでこれ以上の詳細は書きませんが、ペアリング後はBT50とハンズフリー(HFP)のみと、ワイヤレス操作と音声出力にハンズフリー通話をひとまとめに(HFP/AVRCP/A2DP)して接続する2通りの選択肢が用意されます。

あと、これは非常に大事なことなのですが、W54Tはコンテンツ保護に対応したSCMS-T方式を採用しているため、接続する機器も同方式に対応していないと肝心の音声が出力されません。自分がBT50を購入したのも、そもそもがこのSCMS-T方式に対応していたからです。

■BT50で楽しめるW54TのAVアプリ

BT50とW54Tのペアリングでできることは先述のとおりですが、具体的には音楽プレイヤー(LISMO)やワンセグ・デジラジ(EZテレビ)、FMラジオ(EZ FM)の音声をBT50でワイヤレスで楽しめるほか、曲やチャンネルの送りをリモコン操作できるようになります。

全部を有効にするにはW54TのBluetoothメニューまたはトップのショートカットから「ワイヤレス機器選択」にアクセス。ペアリング済みの機器一覧から「DR-BT50」を選択します。

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W54TとBluetooth接続した状態でBT50のプレイボタンを押すとW54TのLISMOがバックグラウンドで立ち上がり、同アプリで直前に聞いていた音楽の再生が始まります。曲の再生中にFFとREWボタンで曲の送り、戻しも可能です。ただし、早送り、巻き戻しは機能しませんでした。最高のビットレート(128kbps)でエンコードしたファイルを再生してみましたが、音質も悪くなかったです。

ただ、BT50で曲を連続再生すると、曲間にブツッとノイズが発生します。曲の終わりでBluetooth接続のオフ、曲始めでオンのような動作が行われているのでしょうか。音楽好きには少々イタイ仕様です。イタイといえば、LISMOも相当ですね…。検証のためだけに使ってみたようなものですが、PC側のソフトもケータイアプリも動作が重くて使いにくいことこの上ない。まあ、LISMOのダメっぷりをここで書くつもりはありませんし、使い続ける気もないのでどうでも良いのですが…。

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ワンセグはアプリを立ち上げた段階で接続が確立。音楽同様に普通にBT50側から音声が出力されます。が、出てくる音声には微妙に違和感があります。音声の遅延はともかく、定位が右よりで全体的にサラウンドがかかったようなイメージ。ヤマハが開発した音声出力効果「DBEX」のせいかもと思い、これをオフにして試してみましたが改善されませんでした。ということで、これはヘッドホンの問題でなく、W54T側、あるいはワンセグの音声そのものの仕様なのかもしれません。

デジラジとFMは音声をどこういう前に、本体のみでは受信が安定しないのが難点です。屋外ではそこそこ拾えるけど、室内はかなり厳しいです。注意書きにもラジオを楽しむ場合は平型イヤホンプラグを接続してアンテナ代わりに使うようにと書かれているぐらいです。さらにデジラジの場合はテレビアンテナも使わないとほとんどのプログラムがまともに受信できません。ちなみに、デジラジもワンセグ同様、音声の定位に違和感が。しかも、「DBEX」をオフったら音がこもって聞くに堪えません。

デジラジ、個人的には期待していたんですけどね…。内容で勝負するにしても、この音で音楽ファンが果たして納得するかどうかと一抹の不安が…。ということで、Bluetoothでどうこうする以前の問題でケータイでラジオを積極的に楽しむこと自体が厳しいと感じました。なお、ワンセグ、デジラジ、FMラジオ共に、BT50側のFF/REWボタンで局送りが可能でした。

なお、ケータイ専用に携帯動画変換君で作成した動画の音声出力はできませんでした。

■BT50でハンズフリー通話

ハンズフリー通話は、歴史も長いですし、Blueotoothを使ってできる機能の基本中の基本でもあります。ですので、こちらについては言うまでもなく、全く問題ありません。オーバーヘッドタイプということもあり、相手側の音声も聞き取りやすいです。BT50のマイク音声についても、同居人に協力してもらい試してみましたが、聞き取りやすいそうです。

ちなみに、BT50のマイクは右ハウジングの下にあり、ヘッドホンを装着することで口に近い位置にマイクがくるのが良いのでしょう。なお、BT50で通話を受ける場合は右ハウジングのマルチファンクションボタンを押します。通話を終了する場合もこのボタンを押します。もちろん、音楽再生やワンセグ、ラジオの視聴中に電話があった場合は、再生ならびに音声出力も停止。通話終了後は再び再生が始まり音声も出力されます。

また、W54Tの場合、設定いかんにもよるのですが、CメールやEメール着信時にも、ヘッドホンにアラーム音でお知らせしてくれます。お知らせ時はもちろんオーディオ再生がストップしてアラームが鳴り、アラームが終わるとオーディオ再生が再び開始されます。

■複数のBlueooth機器との組み合わせは?

上に書いたとおり、W54TのLISMOをメインにしたくないので、音楽再生はウォークマン+WLA-NWB1iconの組み合わせ、ハンズフリーのみW54TとBluetooth接続することができたら良いなあと思い、複数の機器を異なるプロファイルで同時に接続できるかどうかを試してみました。この組み合わせは言ってみれば、BRM1&ウォークマン+NWB1&Bluetoothケータイのごくごく一般的な接続とイコールなんですが、これがなかなか大変で、思った以上に悪戦苦闘してしまいました。

結論から言うと、少々コツがいりますができます。悪戦苦闘した様子を書いても仕方がないので省略しますが、ステップ的にはこんな感じ。

  1. BT50とウォークマン+NWB1を接続
  2. W54TのBluetooth接続待ち開始(※1の前に接続待ち状態にしない)
  3. ウォークマンの電源が切れるのを待つ(※音楽再生をストップしてほったらかしにしておくと数分後にPOWER OFF画面が出るのでそれまでじーっと待つ)
  4. BT50のマルチファンクションボタンを押す
  5. BT50がW54Tを見つけてHFP接続する
  6. ウォークマンの再生ボタンを押し音楽再生

なお、W54T、BT50、NWB1はあらかじめペアリング済みであることと、W54TはBluetooth接続とワイヤレス機器選択がOFFになっていることが前提です。でなんとかかんとか、BT50でウォークマンの音楽を楽しみながらW54Tのハンズフリー通話が可能になりました。これねえ、この順番を見つけるまで結構時間がかかったんですよ。

ちなみに、後述するソフトバンクの「Stereo Bkuetooth Head Set」ではできないんですよー。BT50で可能なのはどうやらマルチファンクションボタンがあるからみたいなんですよね。これを押すと、自動的にペアリング済みのBluetoothケータイを探しに行くようなんです。ソフトバンクの方も通話ボタンがあるのですが、押してもそういう動きをしてくれませんでした。と、その辺ことについて書き出すとどんどん長くなってしまうので、ソニーのBluetoothオーディオコントローラー「VGP-BRM1(VGP-BRM1Dicon)」と、W54Tの純正オプション「Bluetoothレシーバー01」、さらに勢いでゲットしてしまったソフトバンクの「Stereo Bkuetooth Head Set」とW54Tの連携、やBT50を含めた比較については別エントリーで後日に…。

■BT50とW54Tの相性は

W54Tのワンセグ、ラジオ(デジタル、FM)、音楽再生機能をワイヤレスで手軽に楽しめるだけでなく、ウォークマン+NWB1の組み合わせとの使い分けができるのは大きいです。コツこそいりますが、どちらの組み合わせでもハンズフリーもOKだし、相性としてはばっちりでしょう。

なお、BT50の兄弟分でリーズナブルな価格の「DR-BT21Gicon」もBluetoothでできることは全く同じなので、こちらもW54Tとの相性は良いと思います。あとは、デザインと値段、そして本人のライフスタイルにマッチするかどうかが選択のポイントでしょうね。個人的には、総合的に判断してとても良い買い物だったなあと思っております。

bt50_07.jpg長々と書いてきましたけれども、使ってみて感じるはこういう楽しみをソニエリにも提供して欲しいよなあってこと。auのウォークマンケータイがBluetooth対応だったらW54Tに機種変することはなかったですし、ソニーファンからしてみたら、やはりソニー製品はソニエリの製品と組み合わせて使いたいですよ。まあ、海外というか本家のソニエリケータイでは当たり前にやっていることなんですけどね…。

ということで、パティーナもいいけど、その前に国内向け端末には標準でBluetoothを載せましょうってば…>ソニエリジャパンの皆さん。

続きを読む Bluetoothヘッドホン「DR-BT50」を試す~Bluetoothケータイ連携編

Bluetoothヘッドホン「DR-BT50」を試す~本体レビュー&ウォークマン連携編

bt50_01.jpg2年半ぶりに機種変したケータイ「W54T」のBluetooth機能を存分に堪能したいがため、ソニーのBluetoothヘッドホン「DR-BT50icon」を購入してみましたので久々にレビューをお届けします。

今回はヘッドホンの詳細とウォークマンとの連携、音質について感じたことなどをお伝えして、次回、ケータイやPCなどとの連携について書きたいと思います。なお、非常に長文ですのでその点はご了承のほど…。

■DR-BT50について

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これがBT50です。ソニーがアウトドアユースのオーバーヘッド式ヘッドホンの最高峰として世に送り出した「MDR-D777SLicon」とうりふたつのデザインと、同じく大口径40mmドライバーユニット搭載による高音質再生をBluetooth機能によりワイヤレスで楽しめるのが売りですね。

採用されているBluetoothの規格はv.2.0で、A2DP、AVRCPといったオーディオ関連と、HFPやHSPといったヘッドセット関連プロファイルに対応。NWB1を装着したウォークマンや、Bluetooth搭載バイオ、またそれらに類似する機器と接続して、音楽や音声をワイヤレスで送受信できます。

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パッケージは、ブリスター製。付属品はヘッドホン本体、リチウムイオン充電池用充電器、ポーチとシンプル。これ以外に説明書や保証書の類が同梱されています。使い始める前に本体内蔵のリチウムイオン電池の充電が必要とのことで付属の専用充電器で充電します。コネクタは右ハウジングの下にあり、約3時間でフル充電になるそうです。充電中は右ハウジングのLEDが赤く点滅します。ちなみに、この充電器は手持ちのCDウォークマンに付属の充電器と仕様が一緒でした。

ヘッドセットのレシーバー部は、先述の40mmドライバーユニット採用の密閉ダイナミック型で、再生周波数は10-25000Hz。マイク部は全指向性のエレクトリックコンデンサー型。重さは約180gで、166gのD777よりも若干増えてます。バッテリー分が+、ケーブル分の-、その差分が12gということになるのでしょうか。

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D777との大きな違いは右ハウジングの作りにあります。電源ボタンや接続するBlueotoothをコントロールするためのスイッチ類、接続状態を視覚化するLED(青と赤の二つ)、ACアダプタ用の端子などがいたるところに埋め込まれてます。また、D777では外装がアルミのヘアライン仕上げでしたが、BT50は同部分にプラスチックが採用されています。スイッチ類の埋め込みもさることながら、Bluetoothの電波送出を妨げないように配慮されたのでしょうね。

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ちなみに、外装部にはPOWER(電源)ボタンと、通話時に使うマルチファンクションボタンが、側面には接続するBluetooth機器を操作するための、ボリュームボタン(+、-)、ジョグスイッチ(上下プッシュ)、グループ頭出し用スイッチ(+、-)が配置されており、D777と比べて非常に賑やか、かつ、サイバーチックな雰囲気を醸し出しています。

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また、使用可能時間ですが、音楽再生時間を含む連続通信で最大17時間、ケータイとのペアリングによる連続待ち受けが最大200時間と、非常にタフなスタミナ性能を持ってます。なお、電池の残量確認は本体の電源が入っている状態でPOWERボタンを押し、赤のLEDの点滅回数で把握できるようになっています。(3回で満タン、2回が中、1回が要充電)

■ウォークマン+NWB1とのペアリング

充電後は何はなくともペアリングということで、まずは手持ちのウォークマン(A808/S705F)+専用オーディオトランスミッター「WLA-NWB1icon」の組み合わせで試してみました。ペアリングの手順は非常に簡単。ヘッドホンの電源が切れている状態でPOWERボタンを7秒以上押し続けるとBT50がペアリングモードに移行します。この時のBT50のLEDは青と赤二つとも同時に速く点滅します。

  1. NWB1とウォークマンを接続
  2. NWB1のボタンを約2秒間押して電源を切る
  3. BT50のPOWER(電源)ボタンを長押しして、ペアリング処理状態にする
  4. NWB1のボタンを約7秒以上押し続けてペアリング処理状態にする(ランプが速く点滅し始めたらボタンを離す)

以上、Bluetoothオーディオコントローラー「VGP-BRM1Dicon」と全く同じ手順で、さらにパスコードなどの入力の必要もなく、ペアリング処理が行われ、すぐに使えるようになりました。なお、ペアリング完了後のBT50のLEDは青いランプのみがゆっくりした点滅に変わります。

■ウォークマン+NWB1のコントロール

AVRCPプロファイル対応により、BT50は右ハウジング側面のスイッチで楽曲の再生・停止、曲戻し・曲送り、早戻し・早送り、グループの頭出し・グループの連続頭出し(A800シリーズは未対応)などが可能です。

BT50はヘッドホンを装着した状態、つまりは右ハウジングのスイッチ類が全く見えない、いわゆる手探りで操作する必要があるため、使い始めはボタンの位置を間違えることもあったのですが、一部のスイッチにはあらかじめ凸点(突起)がついており、慣れてくると思い通りに操作できるようになりました。

ただ、ジョグの動きが思っていた以上にスムーズで、手探り状態からふとした拍子にジョグに触れてしまい、曲が戻ったり進んだりしてしまうのでちょっと注意が必要かもしれません。なお、S705F+NWB1の組み合わせではグループの頭出し・グループの連続頭出し操作が可能でした。

■音質についての雑感

次にW54Tとのペアリング解説をと思ったのですが、そちらについては別エントリーにすることにして、その前にBT50の音質について感想を書いておきたいと思います。BT50はD777と同じ筐体を採用していることなどから、D777に非常に近い音質なのかなあと思いきや、実際はかなり違う印象を持ちました。D777が原音忠実再生でモニターヘッドホンよりのチューニングがされているのとは対照的に、音楽用のヘッドホンよりのチューニングが施されている感じです。ドンシャリとまでいかないものの、中低域が強調されている印象とでもいいましょうか。

サンプルとしてBONNIE PINKのニューアルバム「Thinking Out Loud」に収録されている「Perfect Sky」でBT50とD777を聞き比べてみました。この曲、シングルカットされて大ヒットしましたが、このニューアルバムに収録されているのはオーケストラバージョンで、オープニングからしばらくはストリングスやベル系の楽器が多数フィーチャーされており、途中からドラムやベースが絡んで徐々に盛り上がっていきます。なお、曲はAALでエンコード。BT50はA808+NWB1、D777はA808にショートコードでダイレクト接続。A808はイコライザーやノーマルクリアステレオの類は全てオフってます。

結論ですが、まあ、これはもう言うまでもなくというか、D777が圧勝でした。いくらデザインが同じで同じドライバーユニットを搭載しているといっても、8-80,000Hzという再生周波数帯域を持つD777に10-25000HzのB50がかなうはずがありません。ストリングスやベル系のシンセが多く使われている曲だけになおさらその差を感じました。

ただ、BT50の音も決して悪くはないです。むしろ個人的には好きな音質です。音像は全体的にべたっとしており、定位がぼやけますが、それも比較的静かな部屋でそれ相応のボリュームで聞いてみてわかること。アウトドアで聞く分には十分なクオリティだと思いました。ちょっと低音が強いかなあという気もしないでもないのですが、ロックやポップス中心ならこれぐらいの方が聞きやすいのかもしれません。反対にストリングスや管楽器が多用されるクラシック系の音楽には弱いかも。

(参考までに、オーバーヘッドタイプのノイキャン最高峰「NC60」とも聞き比べてみました。ステレオ感はあるのですが、ノイキャン効果による弊害なのか、全体的に音が痩せるというか、固くて聞きにくいですね。ノイキャンをオフると今度は音がこもってしまいます。ということで、純粋に音楽を楽しみたいなら個人的にはBT50の方を断然オススメしたいです。というか、NC60はどうしてこれで最高峰なのだろうと小一時間ほど…以下省略)

■DR-BT50は買いかどうか、ひとまずの結論

iconicon夏場はさすがに暑苦しいですが、コードに縛られないことがどれだけ快適かを実感してます。BRM1よりも感度が良いような気もするのですが、それはオーバーヘッドタイプであるがゆえの恩恵なのかもしれません。頭に装着しているので自分のカラダが障害物にならないですからね。ちなみに、自宅で自分の部屋にウォークマンを置いたまま、トイレに行ったりしてみましたが、トイレの中でもなんの問題もなく音楽が聞けるし、リモートコントロールも問題なし。これはこれでなんとも不思議な体験っす。

とにもかくにも、ワイヤレス=コードレスの恩恵を身をもって感じることのできるヘッドホンですね。D777と比べるのはこくですが、過去に購入したPlantronicsのヘッドホンと比べたらもう段違いに良い音です。W54Tにマッチするヘッドホンと言うことで成り行きで購入してしまいましたが、こんなことならもっと前に買っておけば良かったと思いました。ウォークマンとの相性については全く問題なし。個人的には大満足というのがひとまずの結論です。

【おまけ】その後、W54T専用の純正Bluetoothレシーバーに加えて、もう一つの怪しげな(?)ブツをゲットしました。こちらについての詳細はまた後日にでも…。

暑中お見舞い申し上げます。

突然ですが、暑中お見舞い申し上げます。東京はうだるような暑さでございますが、皆さんのところはいかがでしょうか。クーラーのない部屋(涙)で、今、こうして文章を入力しているtype Tもファンが回りっぱなしで、廃棄熱はでるわ、パームレストは熱いわで、うんざりでございます。外回りの人はなおのことつらいですね。とにもかくにも、ソニーファンの皆様、また、ソニー関係者の皆様におかれましては、夏バテにはくれぐれもお気を付けくださいませ~。

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#画像は先週末に開催された地元の花火大会を自宅のバルコニーから撮影したものです。昨年同様のアングルですが、今年は天気が悪く、α100を使ったにもかかわらず、まともな写真が一枚も無いという…。昨年はH5を使ったのですが、まだあっちの方が良い写真が撮れました。で、唯一、面白いと思ったのが上の写真。故意ではなくシャッターを押した後に三脚がグラッと来てへんなブレ方をしたんですが、それが功を奏して幻想的な風味が加わったみたいです。

#今、セブンイレブンで売ってる「ふんわりかき氷」にはまってます。シロップまみれの層の上に無味の白い氷が重なっているヤツです。お店や露店で口にするかき氷っぽっく、まぜまぜして食べるんですが、暑い日に食べるとこれがうまいのです。個人的にはメロン味が好みっす。ということで、みなさんもお一ついかが?って書いてたら食べたくなってきた。っしゃ、後でW54Tだけ持っていって買ってこようっと。(<nanacoが使えるのでうれしいんです<単純)

#食べ物の話の後になんですが、大腸ガン検診のために、あの~、その~、大の方を採取しなくちゃいけなくてですね。お食事中の方はホントすいません。紙を敷いてトイレに逆に腰掛けて…。ああ、もうこれ以上は省略。なんとか採取できたのですが、明日も同じことやらにゃいかんのですよ。まあ、道具が進化して採取も楽になったのですが、なんともこっぱずかしいもんですね。にしても、昔の道具はストレートでしたよね。アイスクリームの木製のスプーンを見ると当時の思い出がよぎるのは自分だけでしょうか。って、これからかき氷買いに行くってのに何をいってんだオレ…。

#あとBT50到着しました。カタチこそD777ですが、音質的には似て非なるものでした。面白いよなあ…。もう少し使ってみてからレビューしてみますね~。

【追記】昼に買ってきました。昼飯前なのに速攻食べてます。今日はイチゴにしました。こちらも結構うまいっすね~。

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【再追記】ドンペリのかき氷がソニービル地下のマキシムで食せるそうです。値段は驚きの2,100円!好評につき、限定期間が10/31まで延長されたとか…>マキシムだから許される! 1杯2100円のドンペリ使った“大人のかき氷”

W54Tに最適なBluetoothヘッドホンを探す

先日、衝動的に機種変してしまったau「W54T」ですが、搭載されているBluetoothの仕様がSCMS-T方式のコンテンツ保護付きということで、手持ちのソニーBluetoothオーディオコントローラー「VGP-BRM1Dicon」が使えないという事態に陥り、速攻で別売の純正「Bluetoothレシーバー01」をauショップに前払いで予約注文したのはご報告の通り。

そのレシーバーの入荷までは、1~2週間程度かかるとのことで、Bluetooth中毒者特有の禁断症状(?)が出てきつつあるのですが、そんなタイミングを見計らってか、ななし12さんからこんなお便りをいただきました。

W54T用のBTリモコンですが純正以外にもSONY DR-BT21が密かにSCMS-Tに対応してるので東芝のBluetoothで問題なく使えますよ。(自分のすきなイヤホンが使えないですが)

iconicon前のW21TはA2DPプロファイルには未対応だったし、今まで使ってきた手持ちのBluetooth機器ではほとんとSCMS-Tを意識せずに使ってこれたのですが、W54T購入でついにその洗礼を受けることになってしまいました。そんなこんなで、ななし12さんからお知らせいただいて初めて「DR-BT21Gicon」がSCMS-Tに対応している事実に初めて気がついたのでございました。いやいや、勉強になりました。感謝、感謝でございます~。

【参考】(ソニーのBluetooth対応アクセサリーに関するQ&Aより)
SCMS-T方式のコンテンツ保護とは何ですか?
A2DPでペアリングしたのに、携帯電話から送信された音楽を聞くことができないのですが。

ただ、お知らせいただいた「BT21G」はネックバンドタイプで、個人的には苦手というか、デザイン的に好みでないのですよね…。で、ネットでW54Tに対応しているSCMS-T/A2DPプロファイル対応のBluetoothレシーバー(ヘッドホン)がないものかと探してみたところ、「W54TのまとめWiki」に「Bluetoothヘッドセット」一覧が掲載されているのを発見。東芝の純正品では通話が出来ない、いわゆるヘッドセットとして使えないということが発覚して唖然…ってカタログ見たらちゃんとそう書いてありました。良く読めよ、自分。

ちなみに、このリストで、通話、音楽再生、音楽リモコンの項目、全ての要件を満たす製品は、8/4現在で5機種のみ。個人的には、ソニーの「VGP-BRM1」と同様、レシーバータイプで自分の好きなヘッドホン(イヤホン)と組み合わせて使えるJabraの「BT320S」が良いかなあと…。他ではモバイルキャスト製とモトローラ製が、これまたネックバンドタイプなので始めからパス。

残るはソニー製品ということで型番を確認してみると、先述の「BT21G」以外に、あの「D777SL」の仕様をそのまま引き継いだ「DR-BT50icon」があるではありませんか。昨年度の下半期分で最後まで残っていたソニスタのAV商品15%オフクーポンの使い道として、最後までノイキャン最高峰の「NC60」と秤にかけられ、最終的に敗れ去った「BT50」の名前が燦然と輝いていたのです。(NC60が期待はずれだったこともあって、あの時、BT50にしておけば良かったなあと後悔することしきり…)

iconiconともあれ、消去法で考えるとJabraの「BT320S」とソニーの「BT50」が残り、あとは二者択一になります。Wikiの情報でBT320Sはファームアップデートが面倒そうだったのと、挙動にくせがありそうなことが判明。BT50については特に記述はないのですが、BT50自体のネットの評価は悪くないし、お気に入りのD777ゆずりの音質はやはり魅力。

ということで「BT50」に決定しました~っ!パチパチパチ。でもってポチっとなと…。

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ウォークマンE010シリーズを触ってきました

昨晩は銀座で飲み会がありまして、その前にソニービルに立ち寄り、ウォークマンEシリーズiconの新製品をちょこっとだけ触ってきました。

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全てのカラバリが展示されておりました(ブラックは下に画像があります)。本体とUSB端子用のキャップのカラーリングが異なるのは意図的なものなのでしょうが、個人的には揃えて欲しかったかなあ…。現物を拝む前はブルーが一番好みかなあと思ったのですが、実際にモノを見た後はブラックかなあという気持ちになりました。本体とキャップとのカラーのギャップが一番少なく一体感があるように思えたので…。自分が撮影してきた画像、Web上のオフィシャルな製品画像、カタログなどの印刷物の画像を含め、だいぶ印象が違いますので、購入を検討しているなら一度現物を拝んでみた方が良いかもしれません。

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ボタンは側面以外に、本体とキャップと間にあるシルバーのパーツがFF/REWボタンとして機能します。右手の場合は、人差し指で側面のボタンを、親指でFF/REWボタンを操作するといった感じです。旧E000シリーズやS200シリーズと同様に、画面表示がローテートできるかどうかはうっかり確認するのを忘れましたが、できたらできたで左手はボタンが下に来るので操作しにくそうな気もします…。ヘッドホン端子はソニーロゴがある側面のど真ん中にあります。この部分に別売のクリップやアームバンドを簡単に取り付けるためのスマートジョイント機構を採用しているんですね。

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そのスマートジョイント対応アクセサリーなどもショーケース内に所狭しと展示されておりました。シリコンケースもありましたけど、コレつけちゃうと全然イメージ変わっちゃいますね。ソフトキャリングケースも女性的なイメージが強いと感じました。ケースにもカラバリがあるならアームバンドもカラバリを用意するぐらいの勢いが欲しかったところですが、そこまでやったらペイしないかもしれません。

wme010_4.jpgで、肝心の音質ですが、ショールーム環境化という前提ではありますが、素直に良かったです。ぶっちゃけ、スペック的にはS600シリーズとほとんど一緒ですもんね。当たり前といえば当たり前なのかもしれません。ちなみに、デモ機に収録されていた音楽ファイルはPCMが多く、それが要因で特に音質が良いと感じたのかもしれません。

本体サイズは旧シリーズよりは大きくなってますが、実際に触ってみると以外に小さく感じました。OLさん達にも受け入れられそうなデザインだし、コストパフォーマンスも悪くないと思うのですが、なんというか、無難にまとまった感があって、面白味に欠けるというか…。そう感じてしまうのは、自分がS700やA800をすでに愛用しているからなんだと思います。

とはいえ、これからウォークマンを買おうとしているような人にとっては、コストパフォーマンスの面を含め、十分に魅力的な選択肢になると思われますので、これはこれで売れて欲しいなあと素直に思いましたです。ちなみに、自分が買うかどうかについては、今回は見送ろうと思います。S705FとS205Fがまだまだ現役の状態でA808も加わってしまいましたから…。

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ついでに、買うか買わないか随分と迷った「DR-BT50icon」も見てきました。ショールームの営業終了間近ということもあるのかもしれませんが、ヘッドホンもウォークマン側もバッテリーが切れていたのはご愛敬(と言って良いのか?)。その後、アテンダントさんに充電してもらって少しだけ聞けるようにしてもらいましたが、なかなかいい音ですね、コレ。ハウジングの作りはD777とは違ってプラスチッキーでした。スイッチやボタンがあるからそうなったんでしょうね。NC60のように有線のオーディオケーブルが使えるような汎用性があれば間違いなく買ってしまったかも…。