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BluetoothウォークマンA820シリーズを試す(5)~Bluetoothレシーバー編

現在、自分が所有するソニーのBluetoothオーディオはレシーバー内蔵ヘッドホン「DR-BT50icon」、好みのヘッドホン(イヤホン)と組み合わせて使えるBluetoothレシーバー「DRC-BT15icon」「VGP-BRM1Dicon」、Bluetoothスピーカー機能搭載の「Rolly(SEP-10BTicon)」です。他社から発売されているBluetoothケータイ用トランシーバーも所有していますが、今回はソニー製品のみに絞って、ウォークマンA820との組合せでできることの違いを書き留めておきます。

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繰り返しになりますが、A820が対応するBluetoothプロファイルはA2DPとAVRCPの2つです。A2DPはAdvanced Audio Distribution Profileの略で、音楽をレシーバー(ヘッドフォン・イヤホン)に伝送するためのプロファイル、AVRCPはAudio Video Remote Control Profileの略でAV機器のリモコン機能を実現するためのプロファイルとなっています。

A820側の音声ソースをステレオでレシーバー側に飛ばすのがA2DP、A820とペアリング機器との間で再生・停止や早送り・巻き戻しといった機器操作に関わるリモコン信号をやりとりするのがAVRCPということですね。A820のBluetooth機能を活用する場合は、必然的にレシーバー側もこの2つのプロファイルに対応している必要があるわけですが、ソニー製品に限らずとも最近のBluetooth製品の大半が対応していますのでプロファイルそのものを意識する必要は無いと思います。

iconiconただ、リモコン機能(AVRCP)に関しては組み合わせて使うBlueotooth機器によってできることとできないことが出てきます。レシーバー側でコントロール可能な、再生や停止、早送り(曲送り)や巻き戻し(曲戻し)といった基本操作は大半のレシーバーが対応しているので問題ないのですが、アルバム(フォルダ)送り・戻しについてはその機能を持つものと持たないものがあります。

BT50やBRM1はアルバム(フォルダ)送り・戻しボタンを持っています(下の画像の赤丸部分)が、BT15は持っていません。A820にはA800になかったアルバム(フォルダ)送り・戻し機能が実装されましたが、BT15ではその機能に限ってはリモートでコントロールできないということになります。ちなみに、同じソニー製品のBT25NXやBT30QA、BT22といったBluetoothヘッドホンもBT15同様アルバム(フォルダ)送り・戻し機能には対応しておらず、むしろ対応製品の方が少ないというのが現状のようです。

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iconiconまた、RollyのBluetooth機能はちょっと特殊なんですよね。BT50やBT15などはレシーバー側がマスターでA820がスレーブ的な関係とすれば、Rollyはそのどちらにもなるんです。Rolly側からは、トップにあるボタンで再生や停止、ホイール操作で早送り(曲送り)や巻き戻し(曲戻し)と、さらにアルバム(フォルダ)送り・戻しが可能です。なお、ホイール操作はRollyを音楽プレイヤーとして使う場合と全く同じです。

さらにRollyとの組合せで面白いのは、A820からRollyのボリューム操作ができることです。BT50やBT15といったレシーバーの場合は、レシーバー側からA820をコントロールするのがメインですが、RollyをBluetoothスピーカーとして使う場合は、逆に手元にA820があって、Rollyが離れた場所にある形になるわけです。なので、A820からボリューム操作ができるのは理にかなっていますよね。ちなみに、Bluetoothスピーカーの新製品「SRS-BT100」でも同様の操作ができるのかどうかは不明です(どなたか教えてください)。可能です(お知らせ感謝!>恭さん&匿名設定さん)。

iconicon最後に音質についてですが、レシーバータイプのものはあまり差がないように思います。組み合わせるヘッドホンによっても音は変わるので、TPOにあわせて使い分ける楽しみもありますね。また、オーバーヘッドタイプのBT50はドライバーユニットの恩恵もあって、Bluetooth経由でも大変迫力のある音を再生してくれます。ちなみに、アルバム(フォルダ)送り・戻し機能の対応、バッテリーの保ち、ケーブルレス、遮音性という要素からして、個人的にはA820との組合せのベストマッチングはBT50です。夏場はちょっと厳しいですが…。

それと、前回のレビューでA820のBluetooth「接続待機」について「繋ぐ機器によってクセがあるようで、ソニー製品ではBRM1はOKでしたが、BT15やBT50、RollyでもNGでした」と書きましたが、それについてkiraraさんから「クイック接続に指定しているもの以外は一覧からでないと接続できない仕様になってるみたいです」とのお知らせをいただきました(感謝です!)。ところがですね、その後も検証してみたのですが、やっぱりBRM1に関してだけは例外で、クイック接続に指定していなくても接続できちゃうんですよ。どういう理由かは全くわかりませんが…。不思議です。

【追記】SRS-BT100のボリュームコントロールについてご連絡くださった恭さんのお便りです。

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ソニーのテレビビジネス戦略~有機ELテレビによるプレイスシフト提案も

「ソニーが最も薄いテレビを投入する」、吉岡事業部長 ファインテック・ジャパンで講演。世界1,000万台出荷達成

ファインテック・ジャパンの基調講演に、ソニー コーポレート・エグゼクティブSVPテレビ事業本部長の吉岡浩氏が登壇。「ソニー テレビビジネスの成長戦略」をテーマに講演した内容がレポートされています。同社の薄型テレビビジネスの拡大要素は、「安定かつ競争力のあるパネル調達」、「確実な商品供給」、「売り抜く販売網」、「魅力ある商品の投入」とか。有機ELテレビは次世代テレビの最有力候補であることには変わりなく、薄さ軽さを生かした新しい設置スタイルの提案も視野に入っているようです。ちなみに、Display 2008のソニーブースでは、薄さ0.3mmの有機ELパネルの技術展示が行われているそうです。

iconicon吉岡浩氏と言えば、コネクトでボロボロになったウォークマンビジネスを立て直した立役者。「吉岡氏のクールな判断力が、ウォークマンA800シリーズを完成度の高い製品へと導いたのだろう」とはケースイさんの言葉ですが、テレビでもその手腕をいかんなくクールに発揮してくれることでしょう。有機ELパネル採用のモバイル機器も是非!

【関連リンク】
ウォークマンA800シリーズにはソニーのオーディオの歴史が詰まっている
ウォークマンは音楽を楽しむ専用機~今後はスタンドアロンデバイスとしての存在感を高める
吉岡氏のクールな判断力が、ウォークマンA800シリーズを完成度の高い製品へと導いた

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ウォークマンへのお出かけ転送に対応したBlu-rayディスクレコーダーが登場

録画した番組を“ウォークマン”などで持ち出せる新スタイル<A>などブルーレイディスクレコーダー2機種発売 ~ワンタッチで“ウォークマン”、PSP(R)「プレイステーション・ポータブル」、携帯電話に高速転送~(ソニードライブ)

ソニーは、Blu-rayディスクレコーダーの新ラインアップとして、HDDに録画した番組を手軽にウォークマンや PSP、携帯電話に持ち出して外出先で視聴する新しい映像の楽しみ方を提案する『BDZ-A70』と、内蔵HDDに最大166時間のハイビジョン録画が可能な『BDZ-T90』計2機種を4/30に発売すると発表しました。市場推定価格はいずれも170,000円前後。(追記:ソニスタでの販売価格はいずれも168.000円だそうです。)

今回は、多忙なビジネスパーソンのニーズに応るため、アクティブなモバイル視聴を可能にする新スタイル<映像を持ち出すA>を追加。これにより、ソニーのBlu-rayディスクレコーダーは、<番組を楽しむT>、<思い出を残すL>、<映像を持ち出すA>、<シアターを堪能するX>の全4スタイル計6機種となり、Blu-rayディスク市場のさらなる活性化を目指すとしています。

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なお、A70の「おでかけ転送」対象機器は録画する放送波によって変わります。地上・BS・110度CSデジタル放送および地上アナログ放送などの番組を転送可能な機器がウォークマンA820シリーズiconとPSP全モデルで、コピー制御信号を含まない映像(アナログ放送の録画番組など)のみ転送可能な機器が、ウォークマンA910/S710/S610F/A800シリーズとNTTドコモのFOMA 904i/905i/705iシリーズ(一部機種を除く)とのこと。

iconiconまた、A70にはウォークマンやPSP内の番組をワンタッチで自動更新できる「更新転送設定」もついています。「更新転送設定」で選んだ期間に合わせて転送先の番組を常に最新の状態にすることが可能。たとえば「最新3日間分」に設定し、「ワンタッチ転送」を行うと、3日以内に録画された番組のみを「おでかけ転送」できるそうです。

ウォークマン対応のスゴ録、もとい、Blu-rayディスクレコーダーが、やっとでましたよー。ここまで来るのは長かったなあ…(涙目)。ルームリンクホームサーバー機能付きもうれしいぞと。にしてもめっちゃ高い…(別な意味で涙目)。でも我が家の初Blu-rayディスクレコーダーとしてはベストチョイスかも。

【追記】日経トレンディネットに速攻レビューが掲載されました。ワンセグよりも高い解像感、コンテンツの利用範囲が広い点がメリットで、積極的なタイムシフト視聴に使えるのが魅力とのことです。(お知らせ感謝です!>Kさん)>【増田和夫が速攻レビュー】“映像を持ち出せる”ソニー新BDレコーダー「BDZ-A70」のモバイル度を検証

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BluetoothウォークマンA820シリーズを試す(2)~ソフトウェア編

Bluetooth機能内蔵ウォークマンA820シリーズiconのインプレ第2弾はソフト編。A800シリーズからの変更点を備忘録としてまとめただけのもですのでサクッと終わります。

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Home画面はA800の「時計表示」がA820では「Bluetooth」に、同「プレイリスト」が同「録音」機能になりました。A820にあってA800に無い機能にダイレクトにアクセス可能ということですね。ちなみに、A820の「プレイリスト」は「ミュージックライブラリ」の第一階層に移動しています。また、A800にあった言語切換はA820では削除されたようです。日本と欧米の製品戦略が異なるためでしょうか…。

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また、「各種設定」の中身も、Bluetoothと録音の機能追加により、それぞれの設定項目が追加されています。注目は「音楽設定」。新たに「▲▼ボタン設定」が追加され、「フォルダ+-」を選択すると5方向キーの上下ボタンでフォルダ(アルバム)の切り替えが可能になります。大量のアルバムを転送している場合などにサクッと切換できて便利です。

「VPT(サラウンド)」には新たに「マトリックス」と「カラオケ」モードが追加されました。前者は名前の通り3Dっぽい音響を、後者はボーカルの周波数帯域を減らす効果があるようです。ソースを選びますが、「マトリックス」は頭の中で音が鳴るようなイメージでなかなかに面白い音響効果で、リバーブやエコーの聞いたソースで効果絶大です。ちょっとした気分転換に良いかも…。

画像は用意していませんが、新たに追加された「録音設定」ではビットレート設定として、ATRACの256/128/64とPCMの4種類から選択可能です。ちなみに、自分は録音ケーブルを持っていないので、いまだにダイレクト録音機能を試したこと無いです…。また、Bluetooth機能については、書くことが多くなりそうなので別エントリーで深く掘り下げたいと思います。

それから、「共通設定」の「スクリーンセーバー」は、A800の場合は「ある」か「なし」かの2択でありの場合は時計表示でしたが、A820は時計表示のほかに「画面オフ」が追加されました。Bluetoothを有効にしてカバンに放り込んでいる場合など、スクリーンセイバーはある意味用無し。バッテリーの節約にもなりそうです。

iconicon全体的なレスポンスは素晴らしく良いです。A800同様、大変速いです。電源オフからの再生も超速。ウォークマンはこうでなくっちゃ。A800のCPUはNECエレ製でしたがA820も同じなんでしょうね。液晶サイズこそ大きくなりましたが、解像度は変わらないので処理スピードへの影響はないのかもしれません。>【参考】ウォークマンA800の驚速動作はNECエレのプロセッサのおかげ?

A800で始まったビデオ対応ウォークマンのソフトというかOSも徐々にですが進化しているようです。今後はこのレスポンスの良さを維持しつつ、液晶の解像度アップや機能追加がなされていくのでしょうね。

BluetoothウォークマンA820シリーズを試す(1)~本体外観編

3/19に手元に届いて早2週間。遅くなりましたが、これから数回にわたり、ウォークマンA820シリーズiconのインプレをお届けしたいと思います。

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自分が購入したのはメモリー容量が16GBのソニスタ限定ゴールドモデル「NW-A829/N」。CDジャケットサイズのパッケージは紙製で中身は、本体、ノイキャンヘッドホン(イヤーピース3種付)、専用スタンドチップ、クレードル用アタッチメント、USBケーブル、ソフト収録のCD-ROM、取説。なお、すでにお伝えしているとおり、同梱のクレードル用アタッチメントは旧型クレードルには未対応です。

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外観はウォークマンで初めてビデオ再生に対応したA800シリーズと比較しながらお伝えしましょう。A820はA800よりもフットプリントこそひとまわり大きいですが、厚みと重量の違いは僅少。実際に手に持ってみると、サイズの割に軽い印象です。参考までに、A820シリーズの最大外形寸法は51.0×93.9×9.3、重量は59g。A800シリーズの最大外形寸法は44.5×88.0×9.6、重量は53g。

操作ボタンや端子は配置こそ異なりますが要素的にはほぼ同じ。5方向ボタン、Back/Homeボタン、Option/Powerボタン、ボリュームボタンとヘッドホン端子、WM-Portジャック、Holdスイッチは両機共通ですが、A820シリーズにはノイキャン用のスイッチとBluetoothボタンが追加されています。

個人的な所感ですが、丸形から四角へとデザインが変わった5方向キーはA800のそれと比べて操作しやすいと感じました。A800ほどのクリック感はありませんが、ソフトな押し心地は個人的には好み。

ノイキャン対応ヘッドホンジャックはA910シリーズ同様に左へと移動。理由はよくわかりませんが、右側面が上に来るように横向きにする方がボリューム操作もしやすいので、スタンドチップでビデオを楽しむ時にベストな位置にしたのではないかと予測します。ちなみに、S700シリーズに付属するノイキャンヘッドホンも使えました。WM-PortはA800にあった保護カバーが無くなり、端子が丸見え。心配な人は心配かも。

全体的な操作感は良好です。A800と違い、5方向ボタンをはさんでBack/HomeボタンとOption/Powerボタンが線対称に配置されていることもあり、左右どちらの手で持っても違和感なく操作できます。指の移動距離はA800よりも長いですが、Back/HomeボタンとOption/Powerボタンの位置とボタン下にバッファがあるのも操作しやすい要素になっているようです。

A800で背面にあったHoldスイッチがA820では右側面に移動。ボリュームとBluetoothボタン、ストラップホールとあわせて、A820は右側面にスイッチが集中しています。その結果、クリアケースのデザインへしわ寄せが起こり、ケース装着時の見てくれに影響を与えることになってしまいました。本体保護用に買う人も多いと思いますが、自分は装着時のデザインが好きじゃないので今回は手を出しませんでした。というか、今までウォークマン用にクリアケースは買ったこと無いんですけどね…。

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A800でも専用のBluetoothトランスミッター「WLA-NWB1icon」を使うとワイヤレスで音楽が楽しめるのは周知の通りですが、A820はNWB1の機能をそのまま本体に内蔵してしまったんですよね。A800+NWB1の組合せとの比較になると、とたんにA820がスマートに見えますね。NWB1の重さは5gなので装着時の重さはほぼ同じですが縦方向ではA820の方が短くなります。また、持ち歩く際、WM-Port端子部への負荷などを気にしなくてすむので精神衛生上も良いかもです。

背面にはお馴染みのウォークマンロゴがプリントされてますが、その下にあるシリアルNoやリチウム電池のリサイクルを促すコピーもしっかりとプリントされてます。使い側からするといらないんですが、日本ではこれがルールになっているから仕方がないのでしょう。A910ではワンセグアンテナの収納部にうまく隠してましたが、A820もA800もそういうギミック使えないですもんね。

ただ、限定ゴールドの効果もあるのか、光の反射で角度によってはこの悪しきプリント部分が見えにくくなるんです。開発者陣の工夫か偶然かわかりませんが…。ちなみに、他のカラーについては確認できていませんが、WMロゴは目立つように、それ以外の情報は本体カラーのグラデカラーを使って目立たせないようにしているのかもしれません。

iconiconあと、背面の最下部にあるのがスタンドチップホールで最上部にあるネジ穴は別売のクリップホールも兼ねています。ちなみに、自分、専用クリップ買いました。元々はA910シリーズ用でしたが、A820でも使えるんですね。また、ポータブルミニスピーカーも買いましたが、オプションについては次回以降にまとめてレビューしたいと思います。

長くなってしまったので今回はここまで。次回以降、A800からブラッシュアップされた機能、ノイキャンやBluetoothなどについて深く掘り下げてみたいと思います。

携帯AVプレーヤーのシェアはアップルとソニーで8割~2台に1台が動画対応

携帯音楽プレーヤー、07年は2台に1台が動画対応に・民間調べ

民間の調査会社が発表した2007年の国内携帯音楽プレーヤーの市場動向によると、07年の動画再生機の出荷台数が300万台に急増したそうです。動画対応機の比率は48.3%とほぼ2台に1台の割合で、06年から2.7倍の伸びとか。iPod nano、iPod touchの動画対応が市場を牽引したとの記述も。また、動画対応機の国内シェアはアップル(51%)と「ソニー(30%)の上位2社で8割越え。

iconiconソニーは初の動画対応を果たしたウォークマンA800シリーズがヒット。その後のA910シリーズiconA820シリーズicon含め、Aの付くシリーズは動画再生対応に対応。iPodもShuffle以外は全て動画再生に対応してしまいました。使う使わないにかかわらず、もはや動画再生対応はデフォルトになりつつあるようです。他社のプレイヤーも動画再生対応機が多いですが、アップルとソニーで8割はすごいですね。ソニーの30%もよくぞここまで伸びたなあと感心します。

発売こそ延期になりましたが、ソニーには録画クレードル「VRC-NW10icon」のような製品を出せる強みもありますしね。今後はBlu-rayレコーダーやPS3を母艦に、今よりももっと手軽にウォークマンで動画が楽しめるようになると良いですね。

ついでといってはなんですが、A829絡みで寿方さんからこんなお便りいただきました。

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