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ロケフリ Home HD 体験レポート~HDCP対応PCモニターとの組合せ編

今まで、BRAVIA20インチ、有機ELテレビ「XEL-1icon」などのハイビジョン対応テレビとロケフリ Home HD(LF-W1HDicon)の組合せでレポートしてきましたけど、今回のロケフリはHDCP対応のPC用モニターなどとも組み合わせて使うことができるんですよね。

自分の部屋には飯山製のHDCP対応19インチ液晶ディスプレイ「PLE1901WS-B1」があるのですが、購入後すぐに試したのがPS3との接続でした。接続にはDVI-D→HDMI変換ケーブルを使ったのですが、こちらに書いたとおり、映像信号だけ出力できました。同様のことを、DVI-D→HDMI変換ケーブルを使ってロケフリ Home HDで試してみたところ、なんの問題もなく映像が表示されました。

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ただ、PS3の時もそうだったのですが、液晶ディスプレイの解像度が1440×900(16:10)なので、タテ方向が引き延ばされて表示されちゃいます。ゲームなら割り切れる部分もあるのですが、テレビ番組や映画だと縦長表示はかなり気になりますね。

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さらに、よーく画面を見てみると画像が荒いんです。ディスプレイの設定で入力信号の情報を確認してみたら、デジタルはデジタルなんですけど、720×480ドットと表示されています。理屈がよくわからないのですが、PCディスプレイ側はロケフリの信号を720×480のSD信号でしか認識してくれないようで、それを縦横目一杯に広げて表示していたようです。ちょっとがっかり。

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ということで、自分が今使っているPCモニターでロケフリを楽しむなら、素直にネットワークタイプのロケフリをPCのロケフリプレイヤーを使う方が良いというのが結論でした。

iconiconとはいってもこれはあくまで我が家でのお話し。今時のHDCP対応PCモニターは標準でHDMI端子付きのものがあったり、ドットバイドット表示や、16:10の比率でも16:9表示にして上下に黒みを入れられるものがあるので、モノによっては正しい比率で表示できるのだと思います。できれば、ソニーがロケフリ Home HDのHDMI経由でのPCモニター接続に関する対応情報を公開してくれると良いのですが、それを望むのはさすがに酷ですかね・・・。

ということで、あまり参考にはならないとは思いますが、こんな事も出来たよと言うことで。

ちなみに、我が家もそうなんですが、PCモニターでHDMIの音声出力に対応していない場合はD端子/コンポジットとセットになっている赤白の音声出力端子にステレオミニ変換ケーブルなどを使ってPCモニターに繋いで音声を出力できます。とはいえ、接続が面倒な割に音が良くない(PCモニターのスピーカーの性能自体が良くない)ケースも多いので、ロケフリ Home HDの場合は、素直にテレビに接続する方が幸せになれるのかもしれません。

鉄筋コンクリートの建物でロケフリ Home HDの実力を検証

ソニー「ロケフリ Home HD」でハイビジョンネットワークに再挑戦!

日経トレンディネット、折原一也さんの「大画面テレビ“徹底”活用生活!」にロケフリ Home HD「LF-W1HDicon」が取り上げられました。製品概要、セットアップ、画質について、Blu-rayディスクレコーダーicon「BDZ-X90」との組合せで解説。市販のBD-ROM作品の映像の表示ができてしまったことへの驚き(心配)がリアルです。評価は五点満点の四点。画質については問題はないものの、外部機器操作のレスポンスが多少遅いのと、ネットワークの発展性がないことからマイナス1点になったそうです。

iconiconまた、鉄筋コンクリートの建物の1階と2階のあちこちでハイビジョンビデオカメラを使って検証する気合いの入れよう。直線距離が10m程度でも4~5枚の壁をはさむとさすがに厳しいようです。我が家のような間取りなら受信機をどこに持っていても問題ないのですが、階がまたがったり、建物の構造によっては送受信が難しくなる場合があるんですね。

とはいえ、ネットワークなどの知識無しに容易に設置が可能なのがロケフリ Home HDの良いところ。家庭内LANへの負荷もかからないことを考えれば、別の意味で評価してあげても良いような気もします。

小寺さんとMさんのロケフリ Home HD 体験レポート

どこでもハイビジョン、ソニー新ロケフリ「LF-W1HD」~ 新展開を見せる「ロケフリ Home HD」コンセプト ~

小寺さんの週刊「Electric Zooma!」にロケフリ Home HD「LF-W1HDicon」が登場。ハイビジョンのワイヤレス伝送で、テレビライフがどう変わるのかを的確にレポートしてくださってます。STBやHDCP対応PCモニタとの組合せについて言及していることにも注目です。

PCモニタとの組合せについては先日の対談で話をしましたです。実際に自分もトライしましたので、詳細は後日レポートしますね。

iconiconそれと、ご紹介が遅れましたが、ロケフリのオフィシャルサイトに「家中どこでもハイビジョン」の実例として、ロケフリHome HD『LF-W1HD』の体験レポートが掲載されています。2階リビングがある一戸建てにお住まいのMさんは1階の寝室のテレビに「LF-W1HD」を接続。その設置や設定の容易さが評価されています。

ロケフリ Home HD 体験レポート~有機ELテレビ「XEL-1」との組合せ編

iconiconロケフリ Home HD (LF-W1HDicon)の体験レポートも3回目。今回は有機ELテレビ「XEL-1icon」との組合せについてレポートしたいと思います。寝室のBRAVIAに繋いでいた受信機を自分の部屋に移動。前回同様の手順でHome HDの受信機をHDMIケーブルでXEL-1に接続後、電源を入れるだけで使い始められました。送・受信機間はおそらく直線距離で6~7m程だと思います。

準備編の間取り図をご覧いただければおわかりの通り、送信機が置いてあるリビングと自分の部屋の間には、寝室と違って障害物となる壁やドアが多いのですが、それでも非常に安定した伝送が行われているようです。右下の画像はロケフリの使用時に、リモコンの「リモコンガイド」や「レート変更」ボタンを押すと表示される受信感度アイコンです。ケータイで言うところのバリ3です。また、廊下のドアと自分の部屋の開き戸を閉めた状態で試してみたところ、感度は一段階下がったものの、画面が乱れる、つまりは伝送がとぎれるようなことは一切ありませんでした。

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ところが、これがロケフリ旧製品である「LF-X1」だと結構厳しいんですよね。かなりの頻度で画面がブラックアウト、つまり伝送がとぎれることがあります。ところが、Home HDの場合は、自分の部屋で使い始めてから何日も経つのに、今の今まで一度も伝送がとぎれたことはないんです。それほど、Home HD搭載のセクターアンテナが優秀ってことなんでしょうね。

lfhhd_10.jpgXEL-1で見るロケフリHome HDの絵は、BRAVIAの時と同様、個人的には十分すぎるクオリティ。有機ELパネルの優秀さもあるでしょうが、画面か小さいこともあって、詰まった感じに見えるのも関係しているのかもしれません。ちなみに、HDMIケーブルで接続した場合のHome HDの映像信号は1125i(1080i)でした。また、ソニー製品同士の組合せということもあり、BRAVIA同様、Home HD付属リモコンの設定を変えることなく、電源のオン・オフやボリューム操作ができるのも良いです。

ところで、自分は今回のレポートの前置きエントリーで、ロケフリ Home HDは有機ELテレビと非常に相性がよいと書きました。実際、上に書いたようなロケフリそのもの使い勝手はBRAVIAでもXEL-1でもそう変わりありません。言い換えれば全く同じ使い勝手だとも言えます。が、しかし、しかしです。XEL-1ぐらい小型になると、テレビとそれを使う人の関係みたいなものが変わってきます。

こちらの記事で紹介しましたけどXEL-1開発者の酒井さんは、「人がテレビを中心に動かされているという生活スタイルを有機ELを使うことで変えたい」と語っていらっしゃいました。そんな思いから生まれたXEL-1の思想はまさにロケフリの考え方そのもの。さらに、酒井さんは有機ELパネルを使えば人間の生活にあわせられる動的なテレビを作れるとして、一例としてロケフリという選択肢もあるかもしれないと語っておられます。

iconiconXEL-1は画面サイズが11インチの軽量でコンパクトなテレビで、地デジアンテナも内蔵されています。場所に縛られずにハイビジョン放送を楽しいんでもらいたい、という思いがなければアンテナが内蔵されることも無いですよね。ただ、地デジの電波を、それも家の中で安定して受信できるような環境はなかなか手に入るモノではありませんし、実際に構築するのも大変です。

そんな時にこそ、ロケフリ Home HD。

って、どこかのクスリのCMみたいですね。XEL-1でテレビを楽しむには有線のテレビアンテナもしくは内蔵アンテナを使う必要がありますが、ロケフリ Home HDの受信機と組み合わせれば、外部機器がチューナー代わりに使えるのでアンテナ線が一切必要ありません。ロケフリの電波が届く範囲なら、どこでも手軽にハイビジョン放送が楽しめるということになります。

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実際は、テレビと受信機以外にそれぞれのACアダプターとHDMIケーブル、そしてリモコンも必要なのでそう単純な話ではないのですが、これをBRAVIAの20インチでやろうと思うと結構大変なことになります。ということで、XEL-1の中にロケフリの受信機機能が内蔵された時に真の動的なテレビが生まれるんじゃなかろうかと思うわけです。

と、ここまで書いて気がつきました。それってロケフリ「LF-X1」のハイビジョン版じゃんかと。ベースステーションと専用モニターがあらかじめヒモ付けされ、ひとつのシステムとしてエアボードブランド時代の最後を飾ったのがLF-X1でした。受信機としての機能がモニター自体に内蔵され、しかもバッテリーで動いて、バーチャルリモコンまで使えるんです。これほどの動的なテレビが他にあるでしょうか。

XEL-1のあの筐体サイズにデジタル放送のチューナーが詰め込まれているのなら、ロケフリのシステムとバッテリーを入れるのもそんなに大変じゃないですよね…(<簡単に言いすぎ?)。大型化が望まれるソニーの有機ELテレビですが、スタパ齋藤さんがおっしゃるような小型で高画質のテレビへの取り組みもさることながら、ロケフリの受信機機能を内包した新ジャンルの商品にも果敢にチャレンジして欲しいなと、XEL-1とHomeHDの組合せを使ってみて思いました。

有機ELテレビは人間の生活にあわせられる動的なテレビ

【開発者インタビュー】ソニー/XEL-1–有機ELテレビがテレビの世界を変えていく

CNETに有機ELテレビ「XEL-1icon」の開発者インタビューが掲載されていました。先週末に公開されたようですが、すっかり見落としておりました。登場するのは、有機ELパネル搭載のクリエVZ90を発売後、いつかは有機ELを使ったテレビを作りたいという思いから開発を続けてきたという白石氏と、人がテレビを中心に動かされているという生活スタイルを有機ELを使うことで変えたいと思ったという酒井氏。インタビュアー兼執筆はあの鈴木桂水さん。トータル5ページにも及ぶロングインタビューで読み応えもたっぷりです。

iconicon個人的には、酒井氏が語る有機ELテレビの今後に注目。有機ELパネルを使えば人間の生活にあわせられる動的なテレビを作れるとして、一例としてロケフリという選択肢もあるかもしれないと語っておられます。XEL-1のサイズとデザインを考えれば当然というか、最初からそうして欲しかったぐらいです。ロケフリ「LF-X1」のモニターが有機ELパネルを搭載すると考えればわかりやすいですね。

iconicon(セクター)アンテナの問題もあるでしょうが、ロケフリのシステムが大きなーホームサーバーになったり、反対に小型化、モジュール化され、様々な機器に取り込まれるようになれば、自ずと人にやさしい新しい映像装置が生まれるはずです。まさに、そういうことを先日の小寺さんと対談で語り合いました。有機ELテレビとロケフリの合体は、ソニーらしさの集合体とも言えますね。もう、是非とも、実現してください!

【追記】スタパ齋藤さんの「週刊スタパトロニクスmobile」で「XEL-1」が取り上げられました!「小さいサイズの高画質テレビも残って欲しいっていうか作り続けて欲しいんですよ」というコメントにチョー共感です。11型より小さくてモバイル用途のものを期待してます>体験の価値アリの映像美!世界初、有機ELテレビ「ソニー XEL-1」

プチ情報ですが12/17発売予定のAV-REVIEW1月号にブルーレイディスクが付属するそうです。「FPD Benchmark Software」というソフトが収録されており、薄型テレビの評価を行うことができるそうです。XEL-1ユーザーならずとも、テレビにこだわる人は持っておきたいソフトかもです>AV REVIEW (レビュー) 2008年 01月号(1,300円・アマゾン)

ロケフリ Home HD 体験レポート~設置&カンタン設定編

前回のレポートは準備編と言いつつ、ロケフリ Home HD「LF-W1HDicon」の送信機をリビングのスゴ録に、受信機を寝室のBRAVIAに接続したところまでをはしょってお伝えしてしまいましたが、ここで改めて設置の手順を整理しておきます。

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【送信機】
・スゴ録(送信元となる機器)に送信機をD端子ケーブルで接続(スルー出力は液晶テレビへ)
・スゴ録のリモコン受光部に信号が届く範囲にAVマウスを設置
・ACアダプターをコンセントに挿す

【受信機】
・付属の専用リモコンに乾電池を入れておく
・BRAVIA(受信元となる機器)に受信機をHDMIケーブルで接続
・ACアダプターをコンセントに挿す

以上の非常に少ないステップで設置完了。送信機も受信機もACアダプターをコンセントに挿した段階で自動的に電源が入り、接続を開始します。接続されているかどうかは両機の全面にある「LINK」インジケーターで確認できるのですが、それだけではよくわからないのでスゴ録とBRAVIAの電源を入れます。BRAVIAを受信機を接続した入力に切りかえ、スゴ録の映像が映っていれば成功。

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設置さえできてしまえば電源オンから1分もかからずに使えるようになってしまいます。もちろん、この後スゴ録(外部機器)をコントロールするためにリモコンの設定をする必要はあるのですが、ネットワークタイプのロケフリのようにクライアントの登録やら何やらをする必要はありません。基本的には電源を入れるだけ。なんの苦労もなく、すぐに使えるようになるのがロケフリ Home HDの素晴らしさです。オフィシャルサイトにあるイラストはそれを実に良く表現しています。

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なお、取説に書いてあったのですが、受信機とテレビをD映像ケーブルまたはコンポジットケーブルで接続している場合にのみ、接続するテレビの画面タイプを設定してあげる必要があるようです。とはいっても、リモコンの「設定」ボタンを押して16:9か4:3のどちらかを選択するだけなのでカンタンです。

最後に、受信機側からスゴ録(外部機器)を操作できるようにするための設定を行います。これがまた親切丁寧設計なんです。外部機器のリモコンを用意してから、ロケフリ付属のリモコンの「設定」ボタンを押し、「リモコン設定」>「外部機器の選択」>「かんたん選択」に進みます。以後は案内に従うだけ。、PK20同様、外部機器のリモコン信号を読み取り、自動的にどのメーカーの機器かを割り出してくれるのです。ちなみに、こちらもPK20から実現された機能ですが、外部機器のリモコンをそのまま使えるようにするリモコンスルー機能も用意されています。

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付属のリモコンもしくは、外部機器のリモコンで操作可能になったら、あとは使い倒すのみ。今回の場合は全てがソニー製品なのでロケフリ付属のリモコンで、BRAVIAの電源オンオフ、ボリュームの上げ下げから、スゴ録の基本操作までできました。ロケフリ機器に特有の遅延こそあって、操作に若干のコツを要する場面もありますが、それ以外はほぼ完璧。寝室のテレビにスゴ録が繋がっているかのような錯覚を起こしてしまいます。

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画質については、標準レート(3:最大レートは4段階の4)で個人的には全く申し分ありません。我が家はリビングのWEGAも寝室のBRAVIAも720pまでのハイビジョンテレビなので、MPEG-4 AVCエンコードのクオリティでも十分キレイ。それより何より、リビングにしか配線していないBS放送が寝室でも見られるというのが大きいです。テレビアンテナが無い、もしくは制約や諸事情でアンテナが引き込めないような部屋でもテレビ放送を、それもハイビジョン放送をそれなりのクオリティを保ったまま楽しめるのが今回のロケフリ Home HDの最大の魅力だと思います。

iconiconちなみに、リビングの送信機と寝室の受信機間の直線距離は約5~6m。リモコンのレート設定でレートを最大の4にしても、感度はバリ3、というか最大を示しています。しかも、サンプル機をお借りして、初めて電源を入れてから、Home HDの電源を入れた状態で伝送がとぎれたことは今の今まで一度もありません。しかも、我が家は他のロケフリベースステーションやら無線LANのアクセスポイントがゴロゴロしています。そんな状態で、一度も伝送が不安定にならないということは、それだけセクターアンテナが優秀ということなんでしょうね。だてに6本あるワケじゃないって事ですね。(反対に5GHz帯を使っているX1のベースステーションが不安定になることがしばしばありました。ロケフリ機器を複数を使い分ける場合は周波数帯を考えた方が良いかもです)

準備も設置も手間いらずで操作もカンタン、なおかつ映像のクオリティも高いロケフリHome HDは、これからのセカンドテレビのあり方や使い勝手を大きく変えてくれる素晴らしい製品だと思います。

lfhhd_06.jpg※蛇足ですが、これが我が家のAVマウスたちです。たまに両面テープがはがれたり、テレビ裏の配線を動かしたりした時に、明後日の方向を向いている時があります。そうなると当然ロケフリで外部機器をコントロールできなくなります。前にも書いたことありますが、AVマウス自体がバッテリ内蔵で、ワイヤレス(Bluetooth?)対応になって、1つに集約できて、なおかつリモコンの信号のやりとりが速くなったら言うこと無いです・・・ってさすがにそれは無理ですか?>ロケフリ開発チームの皆さん。