「PS Vita (NGP)」カテゴリーアーカイブ

PlayStation Suite(PSS)の正体は?

プレステ携帯を支えるPlayStation Suiteの戦略

後藤弘茂さんによるSCEのPlayStation Suite(PSS)戦略解説。PSSは、Android OS上で初代PSゲームタイトルとPSS対応タイトルを実行できるようにするフレームワーク。SCEにとっては、「PSP以外のポータブルデバイスに、PlayStationの世界を提供する、初めてのクロスプラットフォーム、クロスデバイスの挑戦」とのこと。

ゲーム向けフォームファクタを持つプラットフォームとしてのNGPとスマートフォンの上に乗ったソフトウェアプラットフォームとしてのPSSと、プラットフォーム戦略を2つに分けることで、スマートフォンの脅威を取り込みつつ対抗。後者はすでに多くのメーカーから大量に出荷販売されているAndroid OS(搭載端末)に対して、プレステの世界観のあるソフトを提供する新たなビジネスモデル。

PSSは、エミュレータ上に過去のソフト資産を提供することと、プログラミングフレームワークの上に新たな携帯機器向けソフトウェア資産を構築する2段階計画。過去のゲームソフトウェア資産を活かしつつ、新たなゲームプラットフォームを確立しようという、野心的な試みが、PSSの正体だと。

2本立ての戦略により、将来スマートフォンがNGPの性能を大きく凌駕するようになった時でも、PSSがスマートフォンの性能を活かすことができるとしながらも、NGPを展開しながらPSSフレームワークの構築を行なうだけの力がSCEにあるかが未知数だし、ゲームパブリッシャがどだれけその戦略に乗ってくるかも疑問とか。

iPhoneやXperiaを使ってて感じますが、ハードのスペック違いだけじゃなくて、ソフトのカスタマイズ内容によって安定した動作が見込めないことが多い。結果的にそれがユーザーレビューの不条理コメントへと繋がっているような。戦略だけじゃなくて、サポート体制も2本立てにする必要に迫られそうな予感…。

ともあれ、今後登場するであろう、Android採用のウォークマンやnav-u、VAIOチームが開発しているらしいタブレットといった、ゲーム機以外のハードでもプレステのコンテンツが手軽に利用できることになるわけで、パブリッシャーに側にとっても大きなチャンスになるのかも。


ちなみに、ファミ通最新号(2011/3/3号)ではプレステプラットフォームが大々的に特集されてました。累計販売本数ランキング、プラットフォームの歴史、ハードを牽引してきたタイトル、PS3/PSP活用術や涼気の最新事情に河野プレジデントとエンターブレイン浜村氏との対談などが網羅された完全保存版になっとります。対談ではNGP関連の話しもたくさん出てきますが、それよりも目に付くのは原点回帰や初心という単語。SCEの社内が初代プレステ時代のような良いムードになっているみたい。

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PlayStation SuiteがAndorid向けな理由

「Android向けとしたのは台数を追った結果」,PSSについて,SCE平井社長に聞く

PlayStation Suite(PSS)がAndroid向けなのは「台数」にプライオリティを置いたから。Androidでも台数を求めるとスマートフォンで次にタブレット端末。「Sony Internet TV Powered by Google TV」も普及すれば提供はありえるし、普及させるためのキラー・アプリとしてPSSの提供もあり得るかもしれないとか。以下、注目したい内容をメモ。

  • PSSを通じたゲーム提供とAndroidの一般的なゲームとの差は、PSクオリティのゲームがきちん快適に遊べて動作確認が取れる(=SCEとして品質を保証している)点が魅力。
  • PSSは「PlayStation Store」を通じて提供予定だが詳細は未定。ストアがどう位置付けされるかなどについては各通信キャリアと相談。
  • まずは初代PSのゲームを提供するが基本的にPSS向けの新規タイトルを作って欲しいと思っている。全てのゲームがAndroid端末で動作するわけではない。
  • スマートフォン向けゲームにどう対応するのか。その答えがPSS。「勝つ負ける」のではなく「参入する」という姿勢。
  • Android端末に入っている(カジュアル)ゲームを楽しんだことをきっかけに「ゲームの世界」に入ってもらえる可能性がある

でもってそれらの要素を実際にAndoridに取り込んだリファレンスモデルが、「第45回スーパーボウル」のテレビ中継で外観が公開され、13日に正式発表されるソニエリの「Xperia Play」ということっすか。

ソニエリ、スーパーボウルで「XPERIA PLAY」公開、正式発表は13日

専用コントローラー付きなのでカジュアルユーザー向けじゃないような気もするけど。ボタンが無いとPS1のゲーム遊びにくいだろうしね。今後はボタンレスのPSS専用ゲームもたくさん出てくるということなんだろな。にしてもあのCMはどうなんだろ…。逆にPSSのイメージ悪くならないか?

【NGP続報】「3D対応は?」「有機ELパネルの調達先は?」「通話機能は?」,SCE 平井社長に聞く

こちらは同じく平井氏へのNGP絡みインタビュー記事。すっかり見逃していたので今更だけど注目コメントをメモ。

  • 携帯ゲーム機における3Dの必要性や目指すゲームの世界観、コストなどを考慮した上で採用しないと決めた。 別の方法で没入感を高めたい。
  • 有機ELディスプレイをどこからかつ何社から調達するのかは未決。本当に決まっていない。
    「エンターテインメント」に軸を置くと音声機能を付ける必要がないとの結論に至った。今回の形状の通話は難しい。
  • スライド型も含め、様々な形状を検討した結果、「スーパーオーバルデザイン」がバランスが良くゲーム・プレイに適するとの結論に至った。
  • これまでのPSP対応ゲームをはインターネット上からダウンロードすることになる。権利関係で提供できないものがあるがなるべく多くダウンロード版を提供したい。
  • 地域によっては3G回線の通信機能を載せずにWi-Fiだけを搭載するモデルを展開するかもしれない。

ゲーム以外のAV関連の機能についても知りたいなあ。BDレコやPS Storeの映画もHDクオリティで持ち歩けるんですよね、きっと…。

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ハードの出来は申し分ないNGP~既存のUMDソフトのサポートは?


ソニーの次世代携帯ゲーム機「NGP」を触ってみた–米GameSpot編集長の印象は?

米GameSpotの編集長がSCE関係者のインタビュー前に、わずかな時間NGPの実機を手にすることができたとかでそのインプレがアップされてます。「驚くほど軽量」「ボタンとアナログスティックの配置は、違和感がなく快適」「画面は、解像度もさることながら、多くの点で初代PSPを凌駕している。われわれが見た限り、これまで見てきたどの製品よりも優れた色彩、コントラスト、黒レベルを実現していた」など、発売1年前にしてハードとしての出来は申し分無さそう。現状で最も気になる点は価格とまとめています。

記事ではゲームの提供方法について、「PlayStation Network」経由のダウンロード配信とカートリッジタイプの専用(フラッシュ?)メディア「New Game Media」の2つを紹介してますが、現行機向けのUMDソフトの扱いがどうなるのかについての記載が無いなあと思っていたら、タイミング良くGigazineにこんなエントリーが…。

次世代PSP「NGP」で現行PSPのUMDソフトはどうなるのか、ソニーに直接聞いてみました

どうやら、ソフトそのものの動作サポートについては現在検討中だがハード的にUMDを直接挿してプレイできるようにはならないみたいな感じ。ま、そりゃそうだよね、PSP go同様、スロットがないんだもの。UMD版オーナーにはダウンロード版を無償提供、みたいなサービスが望ましいけど権利関係的に難しそう。

鶏卵論になってしまうけど、NGPの普及度合いによって、既存タイトルのダウンロード版を出す(出さざるを得ない?)3rdパーティーも増えるはず。ということで、発売時にはオリジナルタイトルと互換ダウンロードタイトルの充実が望まれるところ。ま、MHP3Gが出るなら国内でのスタートダッシュは安泰のようにも思えますが…。

ニンテンドー3DS、次世代PSP、iPod touch――携帯ゲーム競争が激化の予感

こちらはカカクコム発表のトレンドサーチを受け書かれたコラム。直近の売れ筋ランキングでは、モンハン効果で1位から4位までをPSP-3000が独占。NGPに関する口コミでは、多機能を評価する一方でバッテリーの保ちを心配する声もあったとか。本体価格はもちろん、3G回線の契約やそれに伴う費用について気にする人も多いとか。

NGP=ソニー版iPod touchとの記述があるけどそれは違うような…。性能が4倍のCPU採用も2本のアナログスティックのタッチパネルもGPSも諸々のセンシング技術もあくまで新しいゲーム体験のため。PS3のローンチ時の失敗もあるので、ゲーム以外の機能については時間をかけて掘り起こしていくようなイメージを個人的には持っているのですが…。ま、ハードの性能が4倍になったからといってゲームが4倍面白くなるほど単純ではないけど。

なんにしても、MHP3が有機ELの綺麗な画面でしかもアナログスティックでプレイできるってだけでとりあえずいいです、今の段階では…ってやっぱりそこか。ちなみにモンハン絡みでなんとテレビ番組まで始まっちゃった。恐るべし、モンハンエコノミー…>あにてれ:一狩りいこうぜ!

ゲームプラットフォームから“ハードとOS”を切り離すことを試みるSCE

そういえば本田さんの週間mobile通信もNGP絡みだったんだった。プラットフォームの中にプラットフォーム、人のふんどしで相撲ならぬプロレスを始めちゃうぐらいのことか…ってニュアンス全然違う?

【追記】AV Watch、西田さんのRandomTrackingもNGP絡みだったのねん。しかも色々と細かい話しが飛びだしとりますね~>「NGP」と「PSS」でSCEが狙うもの。平井CEOインタビュー ~「究極の没入感」へ。3Gやスマートフォン展開など~

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2011/01/28のつぶやき


SCEが新ポータブルゲーム機「NGP」に至るまでの道のり
色々な意味で後出しになったわけだし、「ゲーム機らしさを追求した今の姿に落ち着くまで、何度も方針のブレがあった」ことは想像に難くない。任天堂同様、「ゲーム機にしかできないことをやることで、他のゲームもできるモバイルデバイスと差別化する」道を選んだというわけだ。個人的にはスペックうんぬんにはと興味なし。NGPでしか味わえないエンタメとNGPエコノミーを3rdパーティーやユーザーを巻き込んで創出していけるか、そこに注目していきたい…。

オンラインブックストア「ReaderTM Store(リーダーストア)」で 『週刊朝日』と『アエラ』の記事販売を開始
ソニーが「Reader Store 」で週刊朝日とAERAの記事の販売を開始。最新号の記事を記事単位で42円~53円で購入できるほかバックナンバーの記事も利用可能だそうな。むー、こんなレベルじゃまだまだ買う気にはならないのう…。

iconiconHDMIリンクより手軽! 部屋中の機器を一元操作できるソニー学習リモコンの魅力に迫る
先日発表されたソニーの学習リモコンのレビュー。登録したいリモコンの電源ボタンを押すだけでリモコンコードを自動的に認識して機能が登録できるのだとか。プチマクロも面白そう。ちょっと使ってみたくなってきた…。

WiMAX/au WIN両対応の定額制データ通信サービス 「KWINS 3G Plus」を提供開始 ~イントラネットアクセスや専用ダイアルアップツールも提供し、 リモートアクセスのセキュリティと利便性を両立~
1つの端末で『モバイルWiMAX』と『au WIN』の通信を可能とするハイブリッドモバイルデータ通信サービスが月額5,800円。でも法人向け~。

iPhone 4なら3回充電! iPadにも使える大容量バッテリー発売 – TUNEWEAR
4400mAhでiPhone 4が3回も充電可能。しかもiPadの充電もいけるそうです。その割に7,800円はリーズナブル。Amazonでは6,800円程度で先行販売中~>TUNEMAX 2 PORT USB BATTERY

開発者が最も関心を寄せるモバイル開発OS、iOSにAndroidが肉迫 – IDC調査
webOSの数字は低いけど、Symbianには勝ってるという事実。

iPhoneは「おサイフケータイ」になれるのか
既に出荷済みのiPhone、iPod touch、iPadに既に配線が組み込まれており、ソフトのアプデだけで機能し始めるというマジックを期待しつつも、日本ではインフラ自体がFelicaのデフォ対応なのでそう簡単ではないみたいなお話し。そういえば、「電子マネーシール for iPhone 4」の発売がいよいよ来月に迫ってきました。実際は3種類まとめて使えると便利なんだけどなあ…。

ぺんてる、Android対応予定のBluetoothデジタルペン
キングジムのショットノートは手軽に試せるけど、いきなり17,800円を初期投資するのはかなり勇気がいるような。もうちょっと安くできないのかしら…。

ミヤビックスが「USBクレードル for IS03 with 2ndバッテリー充電器」の取り扱い開始
クレードルのMicro-USB端子を「IS03」本体に接続すれば充電が手軽にできます。「IS03」本体の充電状況は本体の通知LEDや液晶画面上で確認。付属のUSBケーブルをPCのUSBポートに接続すれば、PCとの通信も可能。ストラップ周辺に溝を施すことにより、ストラップを付けたまま充電可能。クレードルの後ろに予備バッテリーを充電できる機能を搭載。2月上旬発売開始でただいまビザビにて予約受付中。価格は2,980円。

NHK「トップランナー」にレベルファイブの日野晃博社長登場。遂に明日放送! PS3「二ノ国 白き聖灰の女王」から「ゲーム制作への想い」まで語る
とりあえず予約しておこうっと。

人のカラダが楽器になる「にんげんがっき」
ローリー・アンダーソンを思い出した。

PSP後継の次世代ハードは「Next Generation Portable(NGP)」


次世代携帯型エンタテインメントシステムを発表~究極のポータブルエンタテインメント体験を提供し、携帯ゲーム機市場の更なる拡大を目指す~(SCE)
アンドロイド端末向けにプレイステーションの世界を提供する PlayStation®Suite「プレイステーション スイート」を発表 PlayStation®Certified「プレイステーション サーティファイド」ライセンスプログラムを開始し、アンドロイドOS搭載携帯型端末向けに「プレイステーション」コンテンツと新たなゲーム開発環境を提供(同上)
SCE、PSP後継新ゲーム機「NGP」発表。年末発売-3G通信対応。5型有機EL。背面タッチパネル(AV Watch)
SCE、「Next Generation Portable」を遂に発表(速報) 3G+Wi-Fi、5インチのディスプレイ、2本のアナログスティックなど採用(Game Watch)

SCEが本日開催の「PlayStation®Meeting 2011」にてPSPの後継にあたる次世代携帯機器「NEXT Generation Portable(NGP)」を正式発表。年末発売予定。3Gの通信機能や無線LAN、Bluetoothを内蔵。タッチパネル仕様の5型/960×544ドットの有機ELディスプレイに加え、本体背面にもタッチパネルを搭載。カメラは前面と背面に搭載。GPSや各種センサーも搭載。アナログスティックは左右2本。メディアは新型の専用メモリーカードを採用。また、様々なデバイスでPlayStationのコンテンツが楽しめるプラットフォーム「PlayStation Suite」についても発表。PlayStationソフトをAndroidでエミュレートして楽しめるもので年内の開始を予定しているとか。

本体デザインは予想に反してコンサバ。アナログスティック(2本!)と十字キーの位置関係からしてMHP3のモンハン持ちプレイも問題無しだね!って3rdパーティーではカプコンが真っ先に登壇してNGP対応のダウンロード版MHP3を発表してるし…。やっぱり400万本の市場は無視できないよね。年末発売って事で、タイミングとしても「MHP3G」を出すのにぴったり。国内では間違いなくローンチ時のキラーコンテンツになることでしょう。発売日は久々に12/3あたりか…な?

ライトに流れつつあるポータブルゲームコンテンツにカツを入れるが如く、リッチなゲームプラットフォームにしてきたのがSCEらしい。3G通信やGPSを使い、NGPを持ち歩く先をいつでもどこでも遊び場に変える仕組みも面白い。例のXperia Playも「PlayStation Suite」の発表でようやく謎がとけました。エミュの展開についてはなかなか良い読みだったのかな。

5型の高精細有機ELディスプレイはゲーム以外のコンテンツの再生にも相当な威力を発揮しそう。ソニーのBDレコーダーもVGA以上の解像度に対応するようになるのかな。にしても3Dを軽くスルーしたのは驚きました。まだまだ先の話だけど、なんだか年末が楽しみになってきたかも…。

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