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2008年7月18日 アーカイブ

2008年7月18日

日本向けPS3/PSP映像配信サービスはやる~他のソニー製品との連携も必然

E3 2008特別編3 SCE 平井一夫社長インタビュー- 「PS3 10年計画」は順調、今年は「ノンゲーム」が大切

AV Watch、西田宗千佳さんのSCE平井社長単独インタビュー。欧米でのマルチ展開が決定したFF13の影響、米国でスタートしたPS3向け映像配信の詳細など、ソニーグループを巻き込んだノンゲームビジネス展開を含めたPSプラットフォームの今とこれからを平井社長が熱く語ってます。個人的に注目したいのはやはりPS Networkを介した映像配信サービス。以下は、その部分に関する平井社長のコメントの抜粋。

  • PSNは大きなグループ戦略の一環(=「ソニー・ユナイテッド」なサービス)。プレステだけで閉じた世界ではなく、ソニーの機器を接続することで、広げていけるようにしたい。ゲーム以外のコンテンツについては、他のソニー製品に対し積極的に配信、デリバリーするのは当然、というか自然なこと
  • 映像配信はソニー・メディア・ソフトウエアアンドサービスが前面に立ってスタジオとの交渉を行なった。ソニー・アメリカが協力してくれたところもある。SCEAとSCEI含め、全社が力をあわせて実現した
  • 各マーケット・地域においてビジネス状況が異なるため、配信の内容については同じではないが、世界展開はプラットフォームとしてやらなければいけないこと。日本向けサービスインのタイミングは今まさに検討しているところ

日本向けの映像配信サービスは確実と見て良さそうですね。また、後半では価格重視のゲーム機ビジネスモデルの見直しや「LIFE with PLAYSTATION」についても言及。「ソフト・サービス。コンテンツ」に重きを置き、PS3の可能性を広げていくことがSCEの大きなミッションということのようです。

ウォール・ストリート・ジャーナルは、ソニーやMicrosoftのゲーム機向け映像配信サービス参入の背景に、カジュアルゲーマーをターゲットにした任天堂の成功があるとみているようです>[WSJ] ソニーとMSも照準をカジュアルゲーマーに

一方、日本ではWii向け電子コミック配信事業が始まるようです。WiiからニンテンドーDSに持ち出す機能なども検討するとか>角川・講談社・集英社・小学館、Wiiに電子コミック配信へ 共同で新会社設立

日本への上陸を果たしたiPhoneもゲームプラットフォームとして世界各国のゲームソフト会社から熱い視線を注がれています。アップル一社との契約でいきなり世界を相手にできる。ゲームに限らず、ソフト開発者にとって魅力に写るのも当然ですよね。SCEの敵はもはや任天堂とMSだけにあらず…>ゲームソフト会社から見たiPhoneの魅力--「ここまで整ったプラットフォームは世界初」iPhoneのApp Storeはケータイアプリを変える流通革命

(江島健太郎さんのこちらのコラムを読むと、iPhoneがいかにエポックメイキングなプロダクツなのかがよくわかります。もしも、ハードとOSの分裂がなかったら今頃Palmプラットフォームは…なんてことも考えさせられますです…>iPhoneという奇跡

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投稿者 SPA : 2008年7月18日 09:28 : カテゴリー PS3 , iPhone , ゲーム機

全てをあきらめず一切妥協の無く生まれたのがバイオ「tyep Z」

type Z 解体天国:軽さとデザインの秘密は?(前編)
type Z 解体天国:妥協なきモバイルの真髄(後編)

iconiconASCII.jpにバイオ「type Zicon」の開発者インタビューが掲載されています。全てをあきらめず、妥協のない製品を作る。そんな想いの伝わってくるインタビューです。ノートOCだからこそできる価値観をしっかりと提示して勝負したいと、ノートPC開発者の立場として低価格PCへの嫌悪感をあらわにする場面も。13インチ級のモバイルノートが日本でもっと評価されてもいいというコメントを含め、注目したい内容です。

世界中の人全てがエグゼクティブならともかく、特定の機能や高スペックを一切必要としない人もいる中で、うちの価値観を共有できない人は他社の安いPC買ってくださいみたいなことは言えないだろうし言って欲しくもない。ハイエンドからローエンドまで、ソニーなりのポリシーを貫けば良いだけのことなのでは。実際、ビジネス全体で見ればtype Nのような低価格の機種が売り上げに大きく寄与しているのではないかとも思えたり…。独自の価値観分、少し高くなるぐらいなら誰も文句は言わないのでは?というか、ソニーっていつもそういうやり方してきてないか…。以上、エグゼクティブとは縁のないオヤジのひがみまじりの独り言でした。

(どうでも良いけど、バイオオフィシャルサイトはホント重くなりましたねー。type T(XP)がひいひい言ってます。Webコンテンツをリッチにするのも、新しいPCを買わせるためにひとつの方法なんでしょうか…。って、こんな事ばかり書いてたら一生クチコミクリップにひろってもらえないんだろうなあ)

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投稿者 SPA : 2008年7月18日 13:00 : カテゴリー VAIO

SCEJがPS Network経由の国内向けビデオ配信サービスを正式発表

PS3のビデオ配信が9月開始。「亡念のザムド」を独占配信-HD解像度、5.1chサラウンドで配信。400円
オリジナルアニメーション『亡念のザムド』PLAYSTATION®Storeにて2008年9月より配信開始(PS.com)

本日の別エントリーで紹介したPS Network上での国内向けビデオ配信サービスについてSCEJが発表会を開催。最初に独占配信されるアニメ「亡念のザムド」の概要を明らかにしたそうです。

9月のゲームショウ開催前をめどにサービス開始予定で映像はHD版とSD版が用意されるとか。価格はHD版(720pのMPEG-4 AVC/H.264)が400円、SD版が300円で、3日間再生可能とか。PS3向け配信ではPSPへのチェックアウトサービスも開始予定。DRMにはMarlinを採用。なお、先述の「ザムド」のPSPへの転送はムーブ扱い。また、PSP転送が可能なのはSD版のみ。時期未定ながらPC向けにも同作品の配信が予定されているそうです。

独占アニメはともかく、他のコンテンツラインナップがどうなるかですね。発表会の詳報を待ちましょう。

【追記】その後、AV Watchの記事が更新されましたが、国内向け動画配信サービスの概要についてSCEは別の機会を設けてお知らせするとしていらようです。10月のゲームショウで具体的な内容が発表されるらしいです。残念。ともあれ、日本は色々と調整が難しそうですね。ラインナップの内容いかんではおおこけする可能性も出てきそう…。

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投稿者 SPA : 2008年7月18日 16:10 : カテゴリー PS3 , PSP