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2008年6月27日

2010年までにソニー製品の90%がネットワーク内蔵とワイヤレス対応に

ソニーグループ 中期経営方針 (2008年度~2010年度)~ ネットワーク対応のコンスーマーエレクトロニクスとエンタテインメントを提供するグローバルなリーディングカンパニーを目指して ~(Sony Japan)

ソニーグループが2008年度~2010年度の中期経営方針を発表。ネットワーク対応のコンスーマーエレクトロニクスとエンタテインメントを提供するグローバルなリーディングカンパニーを目指し新経営施策を実行。コアビジネスの更なる強化、ネットワーク関連施策の推進、ならびに急成長する国際市場でのビジネス拡大を重要施策と位置づけ、更なる成長と利益創出の実現を目指すとか。中期目標は以下の通り。

  • 既に売上高1兆円を越える4事業(液晶テレビ、デジタルイメージング、ゲーム、携帯電話)に加え、PC、ブルーレイディスク関連商品、コンポーネント・半導体の各事業を1兆円規模のビジネスに拡大し、グループ内に7つの1兆円事業を創出
  • 2010年度までに製品カテゴリーの90%をネットワーク機能内蔵およびワイヤレス対応へ
  • 2008年夏のPS Network上でのビデオ配信サービス開始を皮切りに、2010年度までに主要製品に展開
  • BRICSs諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国)での年間売上高を2010年度末までに倍増の2兆円に拡大

各施策の概要についてはリリースにも書かれていますが、AV Watchの発表会レポートが一番わかりやすいですね。

「ソニーは変化し続ける」。映像配信強化など新経営計画-PS3で今夏ビデオ配信。BD、VAIOなど「1兆円ビジネス」

05年に掲げた3年の中期経営方針の成果が出たとして、「エレキ復活」と「部門間の連携(Sony United)」を強調してます。今後については、ネットワーク強化に注目でしょうか。「2010年までにソニーの製品カテゴリの90%をネットワーク/ワイヤレス対応に」、「2010年度までに主要製品にビデオ配信サービスを展開」との目標が設定されてます。ソニーは、「PSPやPS3、BRAVIA、ビデオウォークマン、VAIO、携帯電話と、あらゆる製品を用意しており、新しいエンターテインメントを実現できるユニークなポジションにいる」と強調。今後はダイレクトにコンテンツを届ける取り組みを加速させるとか。

中鉢社長が「PS3からネットワークサービスが始まるが、将来はテレビやBD、モバイルでも楽しめるように商品開発を進める」と、SCE平井社長がPS3のビデオ配信について「今後はダウンロードコンテンツのPSPへの転送/視聴などにも対応予定」と語るなど、Blu-rayを中心としたリッチなHDコンテンツと平行して、モバイルへもしっかりコミットしていくという意気込みが語られたことが個人的にはうれしいです。(いよいよウォークマンもワイヤレス対応かーっ!)

中鉢社長が語る新しい「ソニーらしさ」の定義にも注目。

ソニーらしさについては、社内でもいろいろな議論がある。私は基本的に、技術が埋め込まれていないといけないと考える。研ぎ澄まされた技術の上のクールな外装、サービスが必要。それだけでなく、開発した社員が生き生きしている、輝いていることが重要。つまり誇りがある、社会に認められていないと、“ソニーらしい”とはいわれない。これまでは単体で感動を生むような製品を世に出し、賞賛を浴びた。しかし、これからは、それぞれがつながって、感動を与えていくということになるのではないか

ソニー製品同士がつながるのは当たり前。むしろなんでそれが今まで出来なかったんだという話ですが、サイロ崩壊でようやくその下地が整ったということなんでしょう。ネットワーク時代は、製品やサービスだけでなく、ソニー関係者一人一人の心のつながり、そして、ユーザーとのつながりも重要になってくるのでしょうね。あとは有言実行あるのみです。

投稿者 SPA : 2008年6月27日 10:20 : カテゴリー ソニー全体