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2008年5月18日
ウォークマン専用ビデオレコーディングクレードル「VRC-NW10」を試す(1)
15日に手元に届いたウォークマン専用ビデオレコーディングクレードル「VRC-NW10」。PCいらずでウォークマンにビデオ録画できちゃうお手軽機器の実力やいかに。ということで、SPA的インプレをばお届けいたします。
パッケージは少々大きめ。本体サイズも大きいのですが、ACアダプターとケーブルも付属する関係でこのサイズになったんでしょう。ACアダプターはクリエやPSP付属のものに近い大きさで5.2Vでした。AVケーブルはクレードル側は映像・音声共にミニ、もう一方はピンプラグタイプ。映像用のプラグはアナログバリバリのいわゆるRCA端子でコンポジット映像を扱えます。
クレードル本体は一般的なウォークマン専用クレードルよりも二回りぐらい大きいフットプリントがあります。録画用の回路が仕込んであるからなんでしょうね。仕上げはマットブラック。指紋や指油が付きにくいだけでなく、余計な反射が無いのが良いです。
向かって右側面に「POWERスイッチ」、左側面に録画モード(H/M/L)を切り換える「REC MODEスイッチ」、背面にDC IN、AUDIO/VIDEO IN端子、天面右側に録画の開始や終了を行う「REC/STOPボタン」と一定時間で自動的に電源を切るための「OFF TIMERボタン」、左側に録画ファイルを削除するための「DELETEボタン」。以上、スイッチが二つ、ボタンが三つ、合計五つで録画に必要な操作を行います。実にシンプル。
ウォークマンは、WM-PORT部にビデオ再生対応ウォークマンに付属のアタッチメントを使ってセットします。実際は、アタッチメントが無くても使えます。WM-PORTだけで自立させるのは少々不安ですが、複数のウォークマンを同時に使いたい場合などはアタッチメント無しの方が運用しやすいですもんね。ちなみに、A829のアタッチメントをセットした状態でA800が使えました。あと、A829のアタッチメントはクリップを装着した状態でも使えるように切かきが設けられているんですね。ちょっと感動。
なにはともあれ、実際に使ってみることにしましょう。今回は我が家の寝室にあるBRAVIAの20インチに繋ぎます。AVケーブルのミニ側をクレードルに、ピンケーブル側をBRAVIAのAVアウト端子に繋ぐだけ。接続はシンプルの極み。クレードルの電源を確保し、ウォークマンをセットした状態からPOWERオン。
POWERランプがしばらくゆっくり点滅した後に点灯になります。一方でRECランプはしばらく速く点滅した後にゆっくりの点滅に変わります。この状態がスタンバイOKらしいです。このスタンバイまでの過程で、ウォークマン側に録画フォルダを作成したり、空き容量を計算したりしているとか。ちなみに、ビデオファイルが多ければ多いほど、スタンバイまでに時間がかかるようです。
また、ウォークマン側はスタンバイ時は液晶が「USB接続中」の表示になり、データのやりとりが行われている間は、「接続を解除しないでください」というアラートが表示されます。クレードルの電源が入っている時は、PCやネットジューク経由でデータ転送する時と全く同じ状態になるということのようです。間にケーブルがないだけのUSB機器なんですね、NW10って。なお、クレードルにACアダプターが接続されていれば、クレードル自身電源のオン・オフに関わらずウォークマンは充電可能です。
録画も単純。「REC/STOPボタン」を押せば、BRAVIAで今見ているテレビ番組をリアルタイムに録画できます。録画中は、クレードルのRECランプがゆっくり点滅し、ウォークマン側には録画中のみ「接続を解除しないでください」というアラートが表示されます。もう一度「REC/STOPボタン」を押し、RECランプが速く点滅後ゆっくりな点滅に変われば、録画終了の合図。ウォークマンの液晶表示が「USB接続中」に変わったら取り外し可能になります。
また、シンクロ録画機能に対応したテレビを使うと、テレビの電源がオフの状態でもNW10を使って自動録画が可能になります。これまた手順はシンプル。テレビで番組予約をしたら、テレビの電源をオフにします。次にウォークマンをセットしたクレードル(こちらは電源オンのまま)の「REC/STOPボタン」を押すだけ。クレードルのRECランプが約2秒間に1回の点滅に変わり、録画待機状態に入ります。予約した時間にテレビから信号が出力されると、その信号を関知して録画をスタート。信号が無くなると自動的にストップするという仕組みです。
ちなみに、我が家のBRAVIAはシンクロ録画対応です。録画もばっちりできました。ですが、これも仕様なんでしょうね。録画が指定時間の3分前から始まってました。テレビ自体のスタンバイのためなんでしょう。実際の予約時間よりも前にテレビの電源が入り(画面には映像は出ません)出力を開始してしまうようです。数十秒ならまだしも、3分はちと長くないですか、ソニーさん。もちろん、最新機種ではわかりませんし、ソニー以外のメーカーでもそれぞれ仕様が異なるのでしょう。あくまで、我が家のBRAVIAでという話でした。
さてさて、録画したファイルには普段通りウォークマンの「VIDEO」メニューからアクセスできます。名前が「VRCxxxx」のものがクレードルで録画したファイルになります。複数録画されている場合は自動的に連番がふられます。再生はファイルを選択してプレイボタンを押すだけ。イメコンなどで転送したビデオと全く同じ感覚で映像を再生できます。
録画のクオリティもグッド。録画モードは最大のH:768しか使ってないのですが、ウォークマンのような小さな液晶で見る分には十分すぎます。A820シリーズぐらいの液晶サイズなら字幕やテロップもなんとか読めます。地デジなどの16:9ワイド放送もばっちり。見にくいなと感じたらズーム設定で「フル」表示を選択すれば左右はカットされますが4:3で画面いっぱいに表示することも出来ます。
なお、「VRCxxxx」ファイルはウォークマンの「VIDEO」フォルダ内の「VRC」フォルダに「.MP4」の拡張子付きで保存されます。ソースがデジタルの場合は、なんらかの著作権保護機能が働くかと思いきや全くのコピーフリー。PCやPS3に繋げばあっさりコピーが可能です。ダビング10などどこへやらです。(液晶ベガ経由でWOWOWのデジタル放送もいけました!)
長くなりそうなので今回はこの辺で。今後は他の機器との接続や録画したデータの使い勝手などについて掘り下げてみたいと思います。
投稿者 SPA : 2008年5月18日 12:25 : カテゴリー Walkman