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2008年2月 1日
ソニーが2007年第3四半期決算を発表~売上純利益は過去最高でゲームも黒字に
・2007年度 第3四半期 連結業績のお知らせ
・2007年度 第3四半期 業績説明会 プレゼンテーション資料(HTML)
ソニーが2007年度第3四半期の連結業績を発表。売上高は前年同期比9.6%増の2兆8,590億円、営業利益は同5.8%増の1,894億円、税引前利益が同60.4%増の2,885億円、純利益は同25.2%増の2,002億円。売上高、営業収入、税引前利益、純利益は、四半期として過去最高とか。セグメントごとの概況についてはAV Watchのニュース記事がわかりやすいです。
ソニー、2007年第3四半期決算を発表。PS3は490万台-売上高、純利益過去最高。PS3ビジネス大幅改善
エレキ全体では、売上高が前年同期比10.2%増の2兆694億円で、こちらも四半期として過去最高。BRAVIAやVAIO、サイバーショットが牽引。ただ、上期の損失を補填できるほどではなく、通期では黒字化は難しいとか。ウォークマンは米国のWindows Media DRM対応機が好調らしく、台数増加が期待できるとして売り上げ台数見通しを550万台に上方修正。ゲームの売上は前年同期比31.2%増の5,812億円で、こちらも四半期として過去最高。PS3(ハード)が全世界合計で490万台売り上げ、営業損失が大幅に改善したことが好調の要因であるほか、576万台を記録したPSPの堅調もあって営業利益は129億円に。PS3ハードは依然として“逆ざや”状態が続いているものの、来期後半のどこかでブレイクイーブンを実現できるのではないかとのこと。携帯電話はウォークマン/サイバーショット携帯が好調で、販売台数は前年同期比18%増の3,080万台、売上高は前年同期並みの37億7,100万ユーロ。映画分野は、ヒット作に恵まれず、前年同期比24.6%減の売上高2,238億円、営業利益は132億円。これらの状況を踏まえ2007年度通期の連結業績見通しの営業利益を4,500億円から4,100億円へ、税引前利益を5,000円から4,900億円へ。純利益は3,300億円から3,400億円へと修正。目標の営業利益率5%には届かないが、外部環境の影響が無ければ5.2%に相当する数値だとして、ビジネス自体は堅調であることをアピールしたそうです。
PS3ソフトの2,600万本売り上げ達成はミリオン続出の欧米市場が中心なんでしょうね。今年はビッグタイトルが期待できるので国内市場も活性化するはず。サイバーショットもあくまで海外市場が中心。利益率の高さも大きな要因かと。バイオは単価が高い分、実入りも良いからショッパーさん達がこぞって大プッシュ。売り上げを牽引するのも当然でしょう。もはやバイオ無くしてソニー無し。何があってもPC事業はやめられまへん。オーディオは日本とそれ以外の地域で事情が違いすぎ。ようわかりませんが、欧米のiPod向け周辺機器ビジネスも貢献度高いのでは。音楽ソフトはアニメタイアップでヒット曲作りの手法を変えつつあるあるソニーレコードさんが意外に頑張っているのかも。今後については、ストリンガー体制で力を入れ始めたソフト開発の成果がどんな形で現れるのかに注目です。
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投稿者 SPA : 2008年2月 1日 09:28 : カテゴリー ソニー全体