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2008年2月 9日 アーカイブ

2008年2月 9日

オンキヨーのポータブルスピーカー「LX-1J」を試す~持ち運ぶための工夫が随所に

2/2のエントリーでお伝えしていたオンキヨー製のポータブルスピーカー 「WAVIO ル・シータポータブル(以下、LX-1J)」が届きました。1年前に発売されたものですが、なかなか面白い商品でしたのでプチレビューをばお届けします。購入元はアマゾンで価格は2,950円。ONKYOダイレクトではいまだに7,980円で販売されているので半額以下で買えたことになります。

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パッケージは、えっこれだけ?ってなほどシンプルなもので、箱を開けると取説と黒いキャリングケースのみ。このキャリングケースの中にあらかじめ本体とACアダプターが収納されておりました。ケースはナイロン製でセカンドバッグ(懐かしい…)ぐらいのサイズ。DAPと一緒にスピーカーも持ち歩こうという提案なんでしょうが、それにしてはちょっと大きすぎるかも。(余談ですが、このケース、Lバッテリ付きのtype Uの持ち運びにグッドかもです)

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本体ですが、LX-1Jは持ち運びを想定したユニークなアイデアとオンキヨーがスピーカー開発で培ったサウンドテクノロジーがうまく融合されたコンパクトな1BOXタイプのパワードスピーカー。メインは独自の3次元形状を持つSDホーンと名付けられた2Wayスピーカーなのですが、持ち運び時にこのSDホーンを保護するアコーステックキャップを、本体の底に取り付けるとキャビネットが2重構造になり、低音がさらに強調されるそうです。(詳しくはオンキヨーの製品情報にてご確認ください)

なかなかユニークなデザインですよね。スピーカーカバー(アコーステックキャップ)がバスレフキャビネになっちゃうというギミックがオトコゴコロをくすぐります。実際、このアコーステックキャップで音の印象は随分と変わります。よくもまあこのサイズでこれだけの低音が出るなあと思います(Rollyでこれぐらい低音が出たら最高なんだけど…)。音源によっては低音が前に出てくるような気もしますが、色々と聞いてみたところではどんなジャンルでも比較的そつなくこなしているように思いました。あと、3cmのドライバー の割に音量もあります。デスクトップや床など、置く場所が安定しているとよりダイナミックに楽しめます。

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スピーカー保護と低音キャビネの役割を果たすアコーステックキャップですが、表面のシリコンラバーをはがすと、あらまあなんと、ステレオミニプラグコード(0.5m)が収納されています。これも持ち運びを想定した上でのアイデアですね。これを忘れちゃったらプレイヤーとスピーカーが繋げないですもんね。実にナイスです。

また、このスピーカーは「Free Layout for Free Lifestyle」というコンセプトの元、聴く人のスタイルに合わせ、立てた状態でも寝かせた状態でも音楽を楽しめるように、本体底部の切替スイッチでスピーカーのLRを反転できます。ちなみに、スピーカー部を壁などに向け、反射音を楽しむことも可能とか。また、本体の操作部は右側面に集中しており、上からスイッチ兼ボリューム、ステレオミニのラインイン、電源アダプターのコネクタとなっています。

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ウォークマン専用クレードルのオーディオアウトとの接続もまったく問題なし。この手のクレードルはAVアウトの出力が大きすぎて再生できないスピーカーが良くありますがこいつは大丈夫。しかも、ボリューム付きなので繋ぐ機器を選びません。さすがオンキヨー。それと、画像にはないのですが、LX-1Jの電源は2Wayで乾電池でも使えます。持ち運びがコンセプトですから当然ですね。単三乾電池4本分重くなりますが、真ん中の画像のように、DAPとLX-1Jの組合せだけでいつでもどこでも低音の効いた音楽が楽しめます。

ちなみに、右の画像は有機ELテレビ「XEL-1icon」との組合せです。XEL-1のスピーカーは貧弱で音量も少なく低音もほとんど出ませんが、LX-1Jと組み合わせてみたら結構迫力のある音声が楽しめました。スピーカーの収まりもなかなかグッドでしょ。あと、この手のポータブルスピーカーには「DRC-BT15Picon」のようなBluetoothレシーバーを組合せるのもありですね。置き場所の制限から開放されますし、何より付属のコードが短いので。

ということで、またもやこの手のスピーカーが一台増えてしまいましたが、LX-1Jは今まで買った中で、汎用性と低音再生能力が最も高い、なかなかに優秀なポータブルスピーカーでございました。7,980円で買ったら評価は変わったかもしれないけど、約3,000円でこの性能なら十分すぎるぐらいの内容です。Rollyiconとは違ったスタイルですが、アウトドアでの音楽ライフを充実させてくれるアイテムのひとつとして、今後も有効活用していきたいと思います。

【参考】ONKYO WAVIO ル・シータポータブル ポータブルスピーカー 1W+1W LX-1J(W) /ホワイト(Amazon)

投稿者 SPA : 2008年2月 9日 14:37 : カテゴリー オーディオ一般

MPEG-4 AVC伝送に対応したロケフリプレイヤーMac版を試す

やっとのことでソニスタでダウンロード販売が開始されたMac版のロケフリプレイヤー最新版「TLF-MAC2icon」ですが、3,480円は高いと思いつつもロケフリマニアとしては手を出さないわけにもいかんだろう、みたいなことで結局購入してしまいました。さほど使い込んでみたわけでもないのですが、プチレビューっぽい感想をば。ちなみに、TLF-MAC2の動作環境はMacOS 10.3.9~10.5&512 MB以上のメモリ搭載のMacで、CPUクロックスピードが1GHz以上が必須とのことです。我が家はかろうじで512MBメモリ搭載のMac mini(PowerPC)で使えるという状況っす。

■Winで買ってMacへインストール

iconiconMac用のソフトなのでMacのブラウザ経由でといきたいところでしたが、ソニスタ経由でelio決済がしたかったので、手持ちのバイオからいつも通りの手順で購入手続きをしました。購入後はdmgの拡張子が付くファイルをダウンロードしますが、Windowsマシンでも特に問題なし。バイオからUSBメモリ経由でMacにコピーして、解凍後にインストーラーを起動して、あとは手順に従うだけ。

なお、利用に必要なシリアルNo.は購入直後にソニスタから送られてくる確認メールに記載されています。ちなみに、取説はパッケージ版と同じ内容のものがPDFデータで提供されてました。ロケフリを使い慣れている自分のような人間なら問題なかもしれないけど、初めて使うような人には不親切な内容かも。

また、ソニスタで購入できるのはバージョン2.0ですが、加賀電子のサポートページでは「チャンネル設定不具合の修正」をしたバージョン2.0.1アップデータが公開されています。旧バージョン同様、ケーブルテレビの選局・表示の修正が行われたようです。(なんでバージョン2.0.1を配布していることをアナウンスしないのかな…。加賀電子もまっさきにサポートトップでアナウンスすべきでしょうに…)

■使ってみよう

iconicon使い始めるには、旧バージョンやWindows版同様、ベースステーションへの機器登録が必要になります。ベースステーション(LF-PK20icon)をセットアップモードにした後、プレイヤーを起動。初回のみメールに記載があったシリアルナンバーを入力すれば、Mac版の新しいプレイヤーがベースステーションに登録され、すぐに使えるようになります。自分はPK20の機器登録台数がMaxを超えていたので、Webブラウザ経由で登録内容を調整する必要がありました。

■旧版とWindows版との違い

プレイヤーのデザインが異なりますが、使い勝手そのものは旧版やWindows版と変わりません。チャンネルや外部機器のリモコンの登録設定、外部機器ごとの画角設定も同じ。外部機器にハイビジョン対応機器を接続する場合は16:9の画角を選択すればワイドウインドウで楽しめます。

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Windows版との明確な違いは、ウインドウスタイルを「枠なし」か「メタル」の二つから選択可能な事以外に、旧バージョンの「TLF-MAC」との併用が可能な事。複数のベースステーションを併用していてMacユーザーなら好みに応じて使い分けられるとか。また、オフィシャルサイトでは、旧バージョンからの改善点としてチャンネル切換などのタイムラグが小さくなったことをあげていました。

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新バージョンは環境設定の「レート」項目で「AVCコーデック」にチェックを入れるとMPEG-4 AVC伝送へ対応(PK20のみ)。AVCをぶんまわすには、Windows版同様にCPUへの負荷がかかるようで、Mac版のタスクマネージャー「アクティビティモニタ」でもCPU使用量が大きいのが確認できます。ただ、残念なことにAVCをオンにしてもオフにしても正直あまり違いがわかりません。プリセットでレートを最高にしてもわかりません…。自分が使っているマシンのCPUとメモリが非力だからなのかもしれませんが、もしかしたら自分の目が耳同様に衰えてきたのかもしれません…。

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あと、バーチャルリモコンの反応は、Windows版同様、速くなってますね。XEL-1接続のロケフリ Home HDと比較してみましたが、リモコンの反応はパソコン用のプレイヤーの方が速いです。反対に画面の表示速度はロケフリ Home HDの方が速いです。これはパソコンのパワー(=デコード速度)やネットワーク環境に伴う転送時間の差によるものでしょう。ロケフリ Home HDは一対一ですから、映像の転送は速くて当然といえば当然。パソコン版プレーヤーソフトのリモコンの反応が良いと感じるのは、映像の伝送がHomeHDよりも遅いためなんでしょう。

■いいかげんな雑感

なにはともあれ、Windows、PSPに続いてMacのプレイヤーもついにAVC対応を果たし使い勝手も向上。ソニーの純正品ではないですが、Windows版に引けをとるようなこともなくなりました。ただひとつの難点は価格ですかね。実売でWindows版の1.5倍はさすがに高いかなあ。ソニーのライセンスフィーやら開発コストや中間マージンを考慮してそうなったのかもしれないけど、あまりにも違いがありすぎますね。あいかわらず、パッケージ版とダウンロード版の価格は同じだし…。(PSP版が無償なのは久多良木さんの貢献なんでしょうね。ありがたや、ありがたや…)

てなことで、個人的には値段をのぞいて概ね満足という感じですが、加賀電子のサポート体制(Webデザイン含む)には相変わらず少々不安を感じますです。最後に繰り返しますが、ダウンロード版ぐらいは少しでも良いから安くしましょうよ…>関係者各位。

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【追記】TLF-MAC2を愛用中のhide.さんから以下のようなお便りをいただきました。(感謝です!)

はじめまして。いつも楽しく拝見させていただいています。マック版のロケフリプレーヤー(V2)、以前から使用しています。iMac(Core2Duo2GHz)、そしてこの間届いたMacbook Airに入れてみました。iMacだとCPUの使用率が20から25%、Airだと50から55%といった程度です。メモリーはどちらも2Gです。GPUの差かなと推測しておりますが、Airだと負荷のかかる作業をさせながらロケフリを見ていると発熱からかファンが高速に回転し、そのうちCPUのコアの片方が休止するようで、映像がカクカクするようになります。ということでロケフリ視聴時はあまりAirに負担をかけない方がいいかと思っています。とはいえ、このMacbook Airは実にシンプルで美しく、気に入っております。サブで使っているVAIO type T(VGN-TX92S)より100gほど重いはずなのにAirのほうが軽く感じます。やはりこの薄型デザインの効果と感じます。これからParallelsを導入するのでVAIOは不要になるので売却する予定です。

CPUパワーのあるマシンでもAVCをぶんまわすのは大変なんですね。おそらく、自分のMacは環境が貧弱すぎてAVCの恩恵が得られないんでしょう。にしても、Air購入とはうらやましい限りです。そして、hide.さんに再びバイオを手にしてもらえるようソニーのバイオチームは頑張らないとですね…。

【関連リンク】
Mac版ロケフリプレイヤーを試す

投稿者 SPA : 2008年2月 9日 18:32 : カテゴリー ロケフリTV