SCEE、欧州向けにPS2非互換のPS3を発売~40GB HDD搭載で399ユーロ
SCEヨーロッパが40GB HDD搭載のPS3を発表。価格は399ユーロで、10/10に欧州、中東、アフリカ、オーストラリアで発売されるとか。USB 2.0ポートが2つに減り、メモリカード用のポートが削られ、PS2ゲームとの互換性をなくしたことで低価格化を実現しているようです。またこれに伴い、従来の60GBモデルも499ユーロに値下げされるとか。PS2非互換の背景として、「最近のPS3購入者には後方互換性に重きを置く人が減ってきていること、PS3専用タイトルが増加していること」などがあげられています。
【追記】AV Watchの報道によると、SACDの再生もできなくなるようです>HDD 40GB/399ユーロの新「PLAYSTAITON 3」を欧州発売-SACD/カードスロット、PS2互換性を削除
こちらはNBonlinの野安ゆきお氏のコラム。「グランツーリスモ5プロローグ」や「dress」はメディアそのものであるとして、久夛良木氏のエンタメコンピュータ発言の真意が、ようやく形になって見えてきたとか。PS3は、「テレビや雑誌など、あらゆるメディアと対等に勝負し、他のメディアを飲み込んでいく」、もしもそれが成功したならばという前置き付きで、「当時の(SCEの)戦略や(久夛良木氏の)発言が、改めて評価されるときが来るのかも」しれないとか。
これからは、“「ゲームじゃないけれど、体験すると面白いもの」を開拓する戦い”なんですって。「ゲーム機ではありません」から一転、「ゲーム機です!」へ路線変更。その後に発表したタイトルでエンタメコンピュータどころかメディアを目指すとまで言われるPS3。「いや、だからこれもゲームなんですってば、野安さん。もうそうすることにしたんだから話をややこしくしないでください!」という声が聞こえてきそうです。
PS3のゲームといえば、PS Networkでオンライン対戦が可能な「WARHAWK」の配信が始まりましたね。ムービーだけ見ましたけど、戦場でただただドンパチ、それも人同士の殺し合いにしか見えませんでした。メタルギアのような戦いの背景、戦わなければならない理由が感じられるものなら違うんですけどね。そういえば、PS2の「ゴッド・オブ・ウォーII 終焉への序曲」の発売も迫ってきました。個人的にはPS3タイトルよりもこっちの方がチョー気になります。
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