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2007年9月13日

Sony Dealer Convention 2007 視察レポート(3)~ロケフリ編(前編)

Blu-layディスクレコーダーに続く、映像系最後の展示はロケフリコーナー。待望のハイビジョン対応ということで、さぞやスペースを割いて紹介しているのかと思いきや、意外にあっさり。テレビとレコーダー(もちのろんでBlu-ray新製品)を含む送信と受信のセットが2組、それも隣接の展示となっておりました。一組は壁面をしょわせ、グラフィックの助けを借りて部屋が違っていることを視覚的に表現していました。

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今回のロケフリ Home HDの最大の売りは、MPEG-4 AVC採用もさることながら、ハイビジョン映像を安定してワイヤレス伝送するために搭載したセクターアンテナであります。しかも6本。外観からはそれだけの数のアンテナを内蔵しているようにはとても見えないのですが、入ってるらしいんですねコレが。

sdw2007_14.jpg実際、中身は上部がほとんどアンテナのパーツでそれだけでもかなりのスペースを占めるそうです。そして、それだけのアンテナを内蔵するがために、今回のようなデザインになったとも言えそうです。前面のパネルこそRがかってますが、全体的には四角四面で、PK20と比較すると凝ったデザインとは言い難いのですが、ロケフリは送信機も受信機も隠そうと思えば隠せるものだし、普段はあまり意識しないもの。変な主張が無いからこそ、どんな環境にもマッチするのかもしれません。

さておき、実際のハイビジョン転送は非常にキレイでした。以前、PK20とTVボックスの組み合わせで、リビングにあるスゴ録のハイビジョン映像を寝室のBRAVIA20インチに飛ばして、どんな映像になるかというのを体験レポでお伝えしましたけど、それはもう段違いの美しさ。んなこと説明するまでもない。当たり前ですね。

で、今回のHome HDで最も気になるのが先述のセクターアンテナの感度であります。これもまあ当然といえば当然ですよね。送信機と受信機が対になった排他のシステムですし、ネットワーク非対応なのでワイヤレス以外の伝送手段を持たないからです。家の中で実際に使う場合、間取りによっては壁や床が障害物になるでしょうし、それ以外にもPC用に無線LANのアクセスポイントやPS3などの無線LAN対応ゲーム機、そして電子レンジなどの電波障害・混信を引き起こす機器が混在した環境で果たして安定した伝送が可能なのだろうかという疑問がわいてきます。

ただ、上に書いたとおり、展示では2組のセットの送信側と受信側を隔てる障害物が用意されておらす、それぞれの距離も非常に近いという状況。事業部予算の関係から、スペースが確保できず、そういう展示方法が実現できなかった・・・かどうかは定かではないですが、その辺のことを聞くべきなんだろうと思いつつも、写真を撮ってるうちにその会場の制限時間(13時)となってしまい、その場で詳しい話を聞く時間が全くとれなくなってしまいました。

ということで、ロケフリコーナーは実質的に、説明員の方にご挨拶して、テレビに映る画像を確認しつつ、本体の写真を数枚撮っただけで終わってしまいました。もうダメダメじゃん、オレ・・・。

sdw2007_15.jpg幸い、14:30からロケフリ関連セミナーが受講できるので、詳しい話はそこで聞けるだろうということで、ロケフリコーナーを飛び出し、ソニーのサッカー日本代表応援プロジェクト"project Blue(プロジェクトブルー)"コーナー(右の写真)を素通りして、カメラ/VAIO/オーディオが展示されている次のコーナーへと足早に移動しました。

とここまで書いて思い出しました。コーナーを立ち去る間際、説明員の方に確認したことがひとつだけありました。

Blu-layディスクレコーダーの映像を送信機のD端子に、その送信機からD端子の返しを受けたテレビと、ロケフリHDの受信機にHDMI(Dかも?未確認です。すいません)で繋いだテレビで同時に同じ画音が出るのかということ。それが一番上の左の画像なんですが、結論から言うと写真そのままの通り、出てました。メーカーまたは機器の設定によってもポリシーが変わるようなのですが、ソニー的にはOKらしいです。著作権うんぬんの話も問題ないみたいです。ロケフリHDが家庭内という閉じた環境下で使われるからなんでしょうね。

ということで、あまりこういう使い方をする人はいないと思うのですが、ここまでのダメダメな自分の視察過程の中で、HD版のロケフリでも録画した番組などを2つの部屋(2台のテレビ)で同時に楽しめますよ、と皆さんにお伝えできることだけが救いです。

(次回カメラ/VAIO編に続く予定。また、ロケフリ Home HDについてはセミナー編を後編として詳しく紹介予定です。にしても、撮影OKってのは結構痛し痒しですねー。撮影だけなら問題ないのですが、実機に触る、またはデモしてもらう、そして説明員さんの話を聞く。なんて流れだとあっという間に時は過ぎてしまいます。結局それが後々大変な事態を引き起こすのですが、その顛末については次の次ぐらいで明らかになります。)

投稿者 SPA : 2007年9月13日 21:20 : カテゴリー SDC2007 , ロケフリTV