« 3Dアニメ化技術「モーションポートレート」の今後~遺影にだって使えます | メイン | ケーブルも音楽ソフトもいらないウォークマンB100シリーズ 【追記あり】 »

2007年7月24日

ソニエリ、次のケータイデザインコンセプトは「パティーナ」

昨晩、スゴ録に録画していた番組を見た後、リアル放送のチャンネルを切り換えていたら、NHKでケータイ絡みの特集が。

NHKスペシャル|デザインウォーズ ケータイ開発の舞台裏

時刻は22:30過ぎということもあって、とっくに番組の中盤を過ぎており、自分が見始めたときはLG電子の担当者がドコモの商品企画らしきチームにタッチセンサー採用のスライド式端末のデザインをプレゼンしているところでした。タッチセンサー上部にある製品の型番を光らせろだの、スライド式のケータイの裏側のレールを無くせだのというドコモ側の要求に1週間で改善するとのたまうLG担当者の真剣なまなざしが印象的でした。

その後、NECの取り組み紹介をはさみ登場したのがソニエリ。先述のLGを抜いて世界シェア4位に躍り出た同社のスウェーデン本家に初めてカメラが入ったとかで、各国から集められたデザイナーの日本市場向けのミーティングの様子などが紹介されていました。

そのミーティングでは次の端末開発コンセプトについての議論が行われ、ソニエリでデザイナーを束ねる日本のえらい人(名前失念)が、使えば使い込むほど味が出てくるようなデザインが出来ないかみたいな提案をしておりました。集まったデザイナーから出てきたキーワードが「パティーナ(patina)」。ジーンズのウォッシュド加工のような経年経過(エージング)によって生まれる風合いをさす言葉で、それをケータイのデザインに持ち込めないかというようなことでした。

うまくいけばユーザーが機種変しないからキャリアが儲かるって算段か?みたいな後ろ向きな意見はさておき、ドコモ担当者のどこかずれた感覚、NECのデザイナーやソニエリでデザイナーを束ねる日本のえらい人(名前失念)の語り口にいらっとしつつ、悲しいかなこれが日本のケータイデザインの最前線なんだなあと実感。ぶっちゃけ、どうでも良いところに最先端のテクノロジーが無駄に使われているといった印象。桁違いなパイの市場だけに、感覚的に麻痺しちゃっているのかも。

ちなみに、この番組は明日7/25の深夜0時20分からNHK総合で再放送されます。自分も途中からだったのでもう一度見てみようと思っています。見逃したという方は是非。

【追記】ソニエリのえらい人はクリエイティブ・デザインセンター長の風間重之さんとのこと。(お知らせ感謝です!>Bakuさん)

【追記2】toriさんからさらに詳細な情報が。(感謝です!)

NHKスペシャルですが、番組の前半部分にソニエリからNECに移籍した佐藤敏明さんが出てましたよー。今はチーフクリエイティブディレクタという役職のようです。NECの偉い人はこの人かなと思って投稿しました。

↓ソニエリ時代のインタビュー
http://jobs.japandesign.ne.jp/aquent/product/09/index.html

個人的にはこの人が移籍してからソニエリのデザインはいまいちになったし、NECのデザインは飛躍的に良くなったと思っています。ソニエリにもっと居て欲しかったです。

ちなみに番組の最後に演説してたNECの人はNECモバイルターミナル事業部の小島立さんという方です。偉い人はこちらの人でしょうか。
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0707/16/news006.html

あー、あのNECのえらい人が元ソニエリのデザイナーだったんですね…。しかもSPA家二人が同時に同じ色を使っていたC1002Sのデザインをした方だったとは…。昔はアレで良かったんでしょうね。ということで、自分がいらっと来た人は皆ソニエリつながりということがわかりました。あはははは…(何とも複雑な気持ち)。

投稿者 SPA : 2007年7月24日 09:39 : カテゴリー Sony Ericsson , 携帯電話・PHS