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2006年11月27日
PS3と007がソニーを救う…のか?
・「PS3と映画『007』で反撃」ストリンガーが本当に期待していること ソニー 危機を越え“スリル”ある任務へ
英FINANCIAL TIMESによるソニーの最高幹部6人へのインタビュー記事。ストリンガー氏を始め、SPEのトップ、マイケル・リントン氏、ソニエリのマイルス・フリント社長、ソニーの最高マーケティング責任者、アンディ・ハウス氏といったお偉いさん方の自信にあふれるコメントが目白押しです。
「映画公開とPS3の発売が1週間以内に行われたことが、力強い反撃になる」(ストリンガー氏)
「バッテリーに起きたことについては誰もが深く同情し、懸念していると思うが、わが社やソニー・エリクソンの成功、PS3が今後収めるであろう成功を見てほしい」(リントン氏)
「悪いニュースはどうしても大きく取り上げられてしまうが、ソニーにはうまく行っていることもたくさんある」(フリント氏)
「私はソニーに入って10年になるが、共同作業はこれまでで最もうまくいっている。ソニーはかつて、コンテンツがテクノロジーを活気づかせるという考えを口にはしていた。だが、実際には消費者には示していなかった」(ハウス氏)
ストリンガー氏は、バッテリーリコール問題などの危機を「“合意形成”を飛ばす」のに利用しており、当初より「厳しいやり方」をしているとして、ソニーグループ内の「サイロ」を壊すだけでなく、コンセンサス重視の日本型経営をも壊そうとしているみたいです。
それはそうと、米国では初期のPS3(50万台)にBlu-rayソフトが一枚おまけでつくんですね。うらやましいなあ…。で、これはピラミッド型マーケティング手法の一環なんですって。
ソニーがエレクトロニクス事業に加えてレコード会社や映画会社を傘下に収めていることは、以前は批判されたものだが、ハウス氏の主張によれば「ソニーの考えに今やっと時代が追いついた」と言うことになる。
なんて一文もあります。そんなこと堂々と発言して本当に大丈夫なんでしょうか…。
・PS3発売で逆転した日米の力関係・水面下で何が交渉されたのか
こちらは、新清士さんのコラム。毎度毎度ソニーには厳しいですが、PS3のビジネスモデル構築とタイトル開発力の両方の主導権で日米の力関係が逆転したと考察なさってます。
ソニーのビジネス全体が米国中心で動いているし、アジアでも今は日本より中国を米国に次ぐ第二の市場にしようとしているぐらいですもんね。日米の嗜好の違いから、昔から売れるゲームソフトにも随分と差がありましたけど、PS3ぐらいのマシンになると開発費の高騰もあって、これからは最初からワールドワイドを視野に入れないとペイできなくなっちゃうんでしょうね。