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2005年9月22日 アーカイブ

2005年9月22日

ロケフリTVの視聴スタイルが物議を醸す?

ソニー「ロケーションフリー」がもたらす「プレースシフト」という視聴スタイル

NIKKEI NETの「デジタル家電のウラ側」。パソコン向けの新製品登場で俄然注目度が高まったロケフリTVですが、「放送エリアの問題」という物議をかもす内容を含んでいるのだとか。

放送局の免許や番組、CMの著作権はエリアを基準にしている。映画などの放映権も、CMタレントとの契約も放送エリアに応じて契約が行われる。地上波でのエリアは電波の届く範囲と同じだ

宅内あるいは居住区の放送エリア内でなら問題ないということなんでしょうか。ロケフリTVってちゃんとフェアユースできる仕様だし、HDD録画した番組をDVDに焼いて海外に持ち出すのとどう違うのでしょう?無知な自分にはよくわかりませんが、そんなにややこしい問題なんですかね。やっぱり、民放だとスポンサー、NHKだと受信料みたいな、金の話になっちゃうのかなあ…。

投稿者 SPA : 2005年9月22日 09:24 : カテゴリー ロケフリTV

iPod nanoが各方面にもたらした衝撃とは

フラッシュメモリー採用「iPodナノ」の衝撃、HDDが消える日

iPodナノが見せた小ささと薄さ、軽さは、今後あらゆる製品分野で日本が立ち向かわなければならない競争の訪れを予見しているのかもしれない

ipodnano_125-125.gif大容量フラッシュメモリーの採用で衝撃の薄さを実現したiPod nano。その登場により電機業界には別の意味での驚きが広がっているとか。アップルが高価な大容量フラッシュメモリーを大量に調達できた背景にはSamsungのしたたかな戦略があったということなんですね。大容量化と低価格化が加速すればHDDの需要がフラッシュメモリーに移行。このことは、HDDメーカーが打撃を受けるだけにとどまらず、後発組でも簡単に小型で薄いモバイル機器を作れるようになるということなんだそうです。そこで他社に差をつけるとすれば、「デザインやサービス、そしてブランド力くらいしか残らない」とか。

冒頭、ソニーの辻野コ・プレジデントがiPod nanoを手にしたときにつぶやいたという「薄くて軽い製品は、本当はソニーのお家芸だったはず」というコメントが引用されるなど、随所にソニーのウォークマンビジネスへの取り組みが引き合いに出されており、業界全体というよりソニーにとっての衝撃の方がが大きいのではないかと感じるコラムです。

ソニーは新型ウォークマンで、本体のデザインもデザイナーに一任する異例の開発体制を取った。使いにくいことから不評だったソフトも、最初から作り直したうえで、音楽配信サービスとの連携を強化した。それらは不得手だった領域にまで踏み込まないと生き残れないという、決意の表れと言える。「ウォークマンのブランド力を再構築する」と力を込めたソニーの辻野氏は、iPodナノを手に取り、その思いを一層強くしたはずだ。

そうあって欲しいです。ただ、すべてがクリアできたとしても、最大の関門となる価格の壁がソニーの前に立ちはだかってます。ブランド力と価格競争力を兼ね備えたアップルにどう立ち向かうのか、辻野氏の手腕が問われるのはこれからです。

【関連ニュース】
アップル「iPod nano」の消費者イメージ、6割弱が「魅力的」
DellのiPod shuffle対抗プレーヤーは同価格、FM、液晶付き

投稿者 SPA : 2005年9月22日 09:44 : カテゴリー Walkman , iPod , 携帯AVプレイヤー

新NetJuke同等品がビクターからも?今後のAny Musicの動きに大注目

「高音質配信」を進めるAny Music――ビクターも参入?

iconicon昨日から開催しているAVフェスタのソニーブースとAny Musicブースに、先だってソニーディーラーコンベンションで初披露された新NetJuke(右画像は現行製品)が参考出展されているそうです。さらにびっくりしたのは、同コンセプトの端末がビクターブースにも展示されていたということ。「製品化も含めてすべて未定」ながら、販売されれば、ソニー、シャープ、オンキヨー、パイオニアに続く第5のメーカーとなるそうです。Any Musicの担当者によれば、「ソニー製端末が年末、その他各社も年末から2006年春にかけて新世代機を投入する予定」だとか。てっきりソニー以外のメーカーはAnyMusic対応オーディオ製品から手を引くのではないかと思っていただけに驚きました。さらに驚いたのが、Any Musicの次のステップに「高音質配信」が検討されていること。長い引用で恐縮ですが、

日本ビクターの「net K2」やオンキヨーの「HD24/96」、ソニーの次世代ATRAC「ATRAC Advanced Lossless」(AAL)、ケンウッドの「Superme」、シャープの高速スイッチ1ビットデジタルアンプ、ヤマハの「AudioMaster」などの高音質化技術も同時に紹介されている。(中略)AALは名前に“Lossless”の文字を含むとおり、ATRACにおける可逆圧縮の符号化方式で、ベースとなっているのはATRAC3plus。CDからの音楽情報をまったく損失することなく、30~80%の圧縮率を実現している。AALは基本層(ATRAC3plus/ATRAC3)に拡張層(原音とATRAC3plus/ATRAC3の差分をロスレス符号化した部分)の2層構造となっており、AAL形式のファイルからATRAC3plus(ATRAC3)の音楽データ部分だけを取り出して、対応ポータブルブレーヤーなどに転送することができる。また、AAL対応製品には高音質なAAL形式のままで転送することも可能だ。

とのことで、これで先だっての新ウォークマンのカタログに記載されていた「ATRAC」のみのロゴの意味がわかりました。色々な意味での互換性に不安はあるものの、高音質化の流れは必然だと思うので動きとしては大歓迎。でも各社各様の規格が機器にどう反映され、ポータブルオーディオとどう連携するのかという点も大いに気になります。一番わかりやすいのは、CDからHDDに取り込む際には一つの共通規格が使われ、使うポータブルオーディオにあわせて適切な規格で転送するなんてことができればユーザーがフォーマットを意識しなくてすむと思うのですが…(あくまで音楽配信のみに使われる規格なら話は微妙に違ってきますね)。詳細は今ひとつ理解できませんが、iTunes&iPodというPCベースのソリューションの対抗馬としてAny Music対応製品がその存在感を増したことは確か。個人的には今後の展開に大いに期待しています。

【関連ニュース】
スピーカー可動式のDVD一体型テレビなど、注目のソニーブース
A&Vフェスタ2005【ソニー/松下/パイオニア編】ソニー、スピーカー可動式液晶テレビなどを参考出展-新SXRDプロジェクタやAVアンプのデモも
A&Vフェスタ2005【ヤマハ/ビクター編】
<A&V FESTA 2005レポート:ソニー1>魅力的なコンセプト展示で未来のAV生活空間を描く
<A&V FESTA 2005レポート:ソニー2>BRAVIAやSXRDプロジェクターなど新製品を一斉展示

投稿者 SPA : 2005年9月22日 10:19 : カテゴリー NetJuke , オーディオ一般 , 携帯AVプレイヤー

ソニー、中期経営方針を発表~カンパニー制は廃止

ソニーグループ 中期経営方針(2005年度~2007年度)(Sony Japanのプレスリリース)

ソニーは2005年度~2007年度の中期経営方針を正式に発表しました。エレクトロニクス、ゲーム、エンタテインメントの三つをコア事業と位置づけ、競争力向上と経営体質強化に向け以下の施策を実行。とりわけ、エレクトロニクス事業の復活を最優先課題として、機構改革を実施、構造改革と成長戦略を推進することにより、2007年度に連結営業利益率5%(エレクトロニクス4%)、連結売上高8兆円以上のグループ企業になることを目指すとしています。

・改革の重点項目はエレクトロニクス事業の組織の大幅改組で、重要分野の意思決定権限をエレクトロニクスCEOに集中。
・現行のカンパニー制は廃止し、各事業本部が相互に連携しながら、それぞれの事業領域に集中できる体制を確立。
・商品戦略、技術、資材調達、生産、販売・マーケティングの重要領域においては、横断的な連携の仕組みを強化し、製品分野を超えた意思決定の迅速化、全体最適化を図る。
・共通ソフトウェアの開発、設計や商品開発での重複の排除、研究開発投資の効率化を実現。
・構造改革により2007年度末までに2,000億円のコスト削減を実現。
・不採算事業・非戦略事業の収束、モデル数の削減、製造拠点の統廃合などを軸に推進し、全世界で1万人のグループ人員を削減。
・保有する不動産や株式、非戦略資産等を見直し、2007年度末までに1,200億円相当を売却。

また、成長戦略においては、エレクトロニクス事業のリソースをHD関連商品群、モバイル商品群、およびこれらの商品の差異化につながる先端半導体、デバイスの開発・製品化に集中的に投入し、競争力強化と収益性向上を目指すほか、Cellプロセッサを活かした新しい技術、商品、アプリケーション開発を行うための組織をCEO直轄組織として新設するとしていました。

個人的に目にとまったのは以下の内容。

エレクトロニクス事業の成長戦略
2.インテリジェントにつながる製品群への集中

デジタルAV機器が通信・ネットワーク環境下で活用される中、新しいアプリケーションの提案が可能となります。具体的には、個人のコンテンツを個人で楽しむだけでなく、ネットワークを介してコンテンツを共有し、感動を共有すること、自動的に個人の嗜好に基づきコンテンツをアレンジすることなど、様々な楽しみ方の用途が今後拡大していきます。これを新たな成長領域と捉え、ネットワークとの親和性を高め、「共感」=「感動を共有する」商品・アプリケーションを強化していきます。

グループ融合戦略
「モバイルエンタテインメント」の追求

携帯型オーディオ領域でのリーディングポジションを確立するとともに、今後音楽のみならず映像、ゲーム、書籍などのコンテンツがネットワーク上に展開していく中で、ウォークマン、携帯電話、プレイステーション・ポータブルなど操作性の高いモバイル機器とアプリケーションソフト、豊富なコンテンツを備えたサービスを開発し、ソニーグループの総合力を活かしたビジネスの立ち上げを目指していきます。

ソニーファンのひとりとして、有言実行を期待しております。なお、リリース内では「15の特定ビジネスカテゴリーを抽出し、収束、縮小、他社とのアライアンス、事業売却などを実行します」と書かれているだけで、具体的な事業名は出ていません。噂のロボット事業やQUALIAビジネスからの撤退についてはメディアの報道などで明らかになると思いますので、関連ニュースとして適宜追加していきたいと思います。

また、同時に発表された2005年度連結業績見通し修正で2005年度の営業利益が300億の黒字から一挙に200億円の赤字になることが明らかになりました。構造改革費用の増加原因の一つに、「日本を中心とした早期退職費用の追加」があげられていますが、ある意味、優秀な人材の流出が相当数行われたと見ることもできるわけで、今後の同社の業績回復が一筋縄ではないことも予想できますね…。

【関連リリース・ニュース】
人事 機構改革(Sony Japanのプレスリリース)
2005年度 連結業績見通し 修正のお知らせ(Sony Japanのプレスリリース)
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新しい方向性欠く、ソニーの新経営戦略――by 麻倉怜士【コラム】
ソニー、2005年度の営業利益が200億円の赤字に-経営方針発表。HD関連技術やCellに集中投資
ソニー、新たに1万人を人員削減--新経営方針を発表
ソニー1万人削減 エレキ集中で復活へ
再び「世界のソニー」目指し、痛み伴う改革へ
「エレキの復活」にはテレビの復活が不可欠だ――ソニー・中鉢社長
ソニー、2005年度経営方針説明会を開催――エレクトロニクス事業の復活に注力し、カンパニー制を廃止。人員削減は全世界で1万人
ソニー、「エレクトロニクスビジネスの再生」へ向けた中期経営方針を公開
ソニー:本業回帰鮮明に カンパニー制を廃止
ソニー、2007年度までに1万人削減・中期経営計画発表(解説)※動画
ソニー、2007年度までに1万人削減・コスト2000億円圧縮
ソニー、今期連結最終赤字100億円に――構造改革費用が増加
ソニーフィナンシャルHD、株式上場を2007年度以降に延期
ストリンガー・ソニー会長「金融事業売却せず」
「中国で音楽、テレビ番組作る」、ストリンガー会長
ソニー、「Cell」用アプリ開発でCEO直轄の新組織
最高級ブランド「クオリア」 ソニー、開発停止へ - ビジネス

投稿者 SPA : 2005年9月22日 15:02 : カテゴリー ソニー全体

9/22のつぶやき~本当に大丈夫か、偉い人たち【やっぱ逆さまじゃん】

今回は新製品を逆さに持つ人はさすがにいなかったようだけど、トップの誰もがアレの操作性に疑問を感じていないのだとしたら相当問題だ。「カスターマー・ビューポイント」と口にするけど、彼らは商品をじっくりと触ったことあるのだろうか…。プレゼン用スライドの「新たな価値を想像する商品群」を見て、たったこれしかないのか、という気持ちになり、「つながる楽しみ、ひろがる楽しみ」を見て、とっくに手がけてきたはずなのに金にならないで撤退したサービスと何が違うのかと愕然とした。さらに、まだ世にすら出ておらず、ヒットしたとは呼べないものまでヒット商品と呼び、経営資源を集中するとまで言い切ってしまうあたりに、部外者ながらも真の危機感を感じた。

けど応援するから…。なぜなら、今の偉い人たちがそれほど注力していない、また、終息へと向かっている途中のいくつかの製品にはまだまだ魅力を感じているから。それらにまで魅力を感じなく無くなったときに、このサイトも終わるし、ファンであることをやめるときなんだと感じましたよ。

【追記】各所の画像を見てまわってみたらやっぱ、やってた。しかも3人中2人で、ストリンガー氏まで…。よくみればこっちも…。そして、これは大根田氏のみ。

投稿者 SPA : 2005年9月22日 22:01 : カテゴリー SPAのつぶやき