BCL世代な皆さんに捧ぐMacのラジオソフトインプレ(興奮気味)

ここ数日、テンションのおかしいSPAでございますが、その理由がtype Uやらウォークマン携帯にあることは今さら語るまでもありません。が、実はそれだけが理由では無かったのです。

実はtype Uが発表される直前の、いわゆるランチタイムに、私が日頃から大変お世話になっている方からケータイ電話に連絡が入りまして、まあ、お互いの近況やらなにやらをお話ししたのですが、その人が私に電話してきたそもそもの理由がなんともまあ、面白いというか変わっているというか。

「SPA(本当は実名)さんってMacも好きでしたよね?実は面白いラジオのフリーソフトがあるんですよ…」

と、こんな風に切り出されたのです。Macは今でこそヘビーユースしなくなっちゃいましたけど、最初にMac LCを買ったのも大好きな音楽がやりたかったためだし…ってな具合で、「もちろん、今でも好きだし使ってますよ。へえ~、ラジオですか~。ってことはネットラジオのことですよね?」と聞き返す私。その人曰く、

「ラジオです」

なんだか釈然としない自分。いわゆるストリーミング系のラジオならiTunesやらなにやらがすでに色々とあるので、このご時世で「ラジオ」のソフトって言われても今ひとつぴんと来ないなあと思いつつも、興味はあるのでURLをメールで送ってもらうことにしました。その後、すぐにメールが来て件のラジオソフトのサイトにアクセス。

SINPO55555
http://sinpo55555.com/

ん、ちょっと想像していたものと雰囲気が違うぞ。サイトも格好いいなあ。ん、何々「mRX-8000」だって。なんか断片的な画像しか見えないけど、こ、これはもしかして…。Tigerでしか動かないということで、Mac miniから速攻でダウンロード後インストール。で、Read Meにすらまともに目を通さずに起動してみると何処かで見たことがあるような画面が表示され…

mRX-8000.jpg
(もちろん実際にはキャプション表示はありません)

むむむむむ!
やにわに聞こえてくる短波ラジオのチューニング中みたいなノイズ。
しばし間をおいてチューニングが合い、Macから音楽が鳴り出したのです。

なんだコレ、すげ~~~っ!と小躍りすること10秒(短っ!)

画面を凝視すると、もしやコレってスカイセンサー?
ダイヤルとメーターは見覚えあるぞと脳内で叫ぶ自分。
見た目は微妙に違うけど、コレはどう見ても、幼い頃に胸をときめかしたBCLラジオである、と確信した自分。

おそるおそるマウスをダイヤルの上に持って行き時計回りに廻してみると…
ラジオ特有のノイズが重なりだし、今まで聞こえていた音楽が徐々に消えていく
そして、またそのノイズに少しずつ別な音楽が重なり、ジャストチューニングで別な放送局を受信
…って、まんまラジオじゃん!と小躍りすること5秒(さらに短っ!)
こうして、type Uの正式発表前から変なテンションになってしまったSPAです。

最近はFMにしてもPodcastingにしても、しゃべりが中心でノンストップで音楽が楽しめるのは海外のネットラジオぐらいしかないんですよね。そんな中、このソフトはチューニングの楽しみまでも含めた新しい音楽との出会いが見事に演出されています。

このコンセプトが受け入れられるのはもしかしたら自分を含む30代後半~50代ぐらいの人だけかもしれないけど、BCL世代の人だったらこのソフトを使うためだけにMacを買ってもいいんじゃないかとまで思います。それぐらい琴線に触れるソフトに仕上がってます。個人的にはこれぞキラーソフトと言える優れものと思いました。

というか、これをそのまんまネットラジオとしてちゃんとしたキカイ(ハード)として売って欲しいぐらい。

で、その後はラジオをBGMにしながらサイトの更新や仕事をしたりしてきましたが、ひょんなご縁でその作者さんにお近づきになれまして、メールでこのソフトの裏話を聞くことができました。その内容を以下に転記しておきます。

RF8000_ICF5900_mRX8000.JPGmRX-8000 のモチーフとなったオリジナルのラジオに関して少しだけ補足させていただきます。モデルの一つは、ご指摘頂きました通りご存知 SONY の スカイセンサー 5900 です。そしてもう一つのモデルは National Panasonic の RF-8000 というモデルで、当時の最高スペックのモデルでした。mRX-8000 の名前の由来は、こちらの RF-8000 です。”mRX” は、Macintosh と Music の “m”、そして受信機を意味する “RX”、この2つの合成です。名前に関しては変にひねったものにはしないで、ストレートなものにしました。
【SPA追記】その後、実機の画像をお送りいただきましたので差し替えました。なんと、スカイセンサーとのツーショット!感謝です!

とのこと。はい、はい!子供ながらに記憶しています。誰しもあこがれた高級機ですよね。コレで納得。

実際、ソフトの方も色々と仕掛けが満載で、いかにもラジオという挙動が満載なんです。ジャンルもボタン一つで切り替えられるし、下の表示がまた凝ってるんですわ。色々切り替えると面白いです。ソニーのスカイセンサーやパナのクーガーを使ったことのある人なら胸わしづかみっすよ。

これもまた百聞は一見にしかずなので、もしも当サイトをご覧いただいている方で、Mac OS X Tigerを使っているという、自分と同世代の方!、是非是非使ってみてください。type U登場と同じぐらいの感動を味わえることと思います。

惜しむらくはこれがMacでしか使えないこと。できることならバイオ、さらにできるならクリエ、さらに可能ならタッチパネルでダイヤルが操作できるソフトだったらどんなに楽しいだろうという気持ちになったこともあってあえて紹介してみました。

最後に、こんな素敵なソフトを開発してくださったSINPO55555さんにこの場を借りて感謝いたします。

#ちなみに、SINPO55555さんはクリエUX50のオーナーでもあります。なんだかちょっぴりうれしいっす。
#しかも、もっとサプライズがあって、実はなんと…


(すいません。SINPO55555さんの仕事に支障をきたすおそれがあるのでやっぱりこれ以上は言えません。)

なにはともあれ、これからもお仕事、そしてご趣味のプログラミングがんばってくださいね>SINPO55555さん。同じBCL世代としてこれからも応援していきます!

MacBook

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