卵形アクティブスピーカーの革命児「Olasonic TW-S7」を試す

先月末に参加した「モノフェローズイベント」で一目惚れして、即購入した東和電子の卵形のPC用アクティブスピーカー「Olasonic TW-S7」ですが、購入から随分と時間が経ちましたが、自室にいる間はほぼ毎日、こいつで音楽やインターネットラジオを再生し、その素晴らしさを日々堪能しております。


自分が購入したのはブラックモデル。パッケージの中身は至ってシンプル。スピーカー本体と専用のシリコンインシュレーター取説のみ。


スピーカー本体は、剛性が高く、押しても凹まない、箱鳴りしない卵形で、高域を拡散させるデフューザーがデザインのアクセントになっています。真後ろにあるのが磁気回路のないコーン紙だけのスピーカー「パッシブラジエータ」。これにより、豊かな低音を実現しているとか。


本体画像だけだとサイズ感がつかめないと思いますので、ウォークマンX1060やRollyとのツーショットをば。って、逆にRollyのサイズ感を知らない人の方が多いか…。

また、本体にはボリューム調整の類のつまみやスイッチも一切ありません。右チャンネルと左チャンネルはステレオミニケーブルで接続。ちなみに、短いようなら市販のケステレオミニーブルで延長可能。


使い方もこれまた極限にシンプル。スピーカーを好みのリスニングポイントにセットして、右スピーカーから出ているUSBケーブルをパソコンのUSB端子に接続するだけ。あとは好みの音楽系アプリケーションを起動して思う存分楽しもうってな具合っす。ちなみに、スピーカー本体が卵形なので、付属のシリコン製インシュレーターが無いと安定しませんが、卵形が支えられるならば市販のインシュレーターに差し替えて使うことももちろん可能です。

このスピーカーの性能を思う存分に堪能すべく、手持ちの古いMac mini(PowerPC版)を引っぱり出してみました。iTunesライブラリーを初期化して、手持ちのCDから見繕ってWAV形式で取り込み、色々と試してみています。

ちなみに、 今回TW-S7の置き場所は机の反射音を少しでも避けるため、デスクトップタイプのモニタースピーカーとして評価が高かったソニーのアクティブスピーカー「SMS-1P」でかさ上げ。TW-S7を若干上向きにすることで、原音忠実再生を目指しました。でもって、最初に音が出た時の感動たるや…。随分と長い間、ステレオスピーカーで音楽再生しなくなっていたのでものすごく新鮮な感動を味わえました。

音質については、文句なく良いです。おそらくは初めて音を聞いた人のその誰もが、このサイズでこんなパワーのある音が出るのかと驚くことでしょう。個人のブログやメディアのレビューなど、各所で絶賛されているだけあります。

音像がはっきりしており、定位に優れているので、楽器の位置がすごく良くわかります。正に音の3D。WAVデータだと、圧縮音源のようにリバーブなどの残響音が潰れることもなく実に自然です。

ギターデュオのアルバムなどは鳥肌物です。ギター好きにはたまらんです。山弦やゴンチチ、Acoustic Alchemyなど、弦や金管の音が特にわかりやすいです。目をつぶると目の前に佐橋さんや小倉さんが…。

クラシックはほとんど聴かないのでわかりませんが、ジャズ、ロック、ソウル、テクノ、色々再生してみましたが、なんでもござれでした。ただ、デフューザーのせいか、高音が硬く感じることもありました。耳に突き刺さってくるようなイメージ。ま、それもこれも音源によってですが…。

あと、音源によってはなんというか新たな発見も。いままで聞こえなかった楽器がはっきり聞こえることもありました。そんなこんなで、イベントで高木社長がおっしゃっていたとおり、PCでの音楽再生の良さを今回ひしひしと実感。昔持っていたPCスピーカーだけ成立するデスクトップリスニングの悪いイメージを完全に払拭してくれました。

小さな空間ですが、70年代のぬくもり感のあるAORから、シンセベースがブリブリ唸るPerfumeのようなテクノまで、気持ちの良い音楽空間を演出してくれるOlasonicのTW-S7は正にニアフィールドスピーカーの革命児と言えそうです。

最後になりますが、このスピーカーと出会わせてくれたみんぽす関係者の皆様、そしてこのような素晴らしいスピーカーを作ってくれた東和電子の関係者の皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。

参考までに、ステレオサウンドのオンラインショップでは限定カラーや専用キャリングバッグやブラックのインシュレーターなどのオリジナル特典付きのTW-S7が販売されているようです。自分もこっちで買えばよかったかなあ…>OLASONICの卵形デスクトップ・スピーカ―TW-S7

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※注:上のお約束ごとに商品の貸し出しについて書かれていますが、今回のレビューで使っているスピーカーは個人手購入したものです。

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