ARUPaPaデザイン、電源不要のモノラルスピーカー「の音(no oto)」を試す(1)

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ARUPaPaさんデザインのコンパクトデスクトップスピーカー「ASP-1」の自作レビュー3回目に、スピーカー新製品についてご案内していましたが、7/20-21に東京ビッグサイトで開催される「Hand Made In Japan」で正式発表&お披露目になるそうです。

「Hand Made In Japan」の出展情報にもあるとおり、今回の新製品は電源のいらないスピーカー「の音(no oto)」になります。近々正式なリリースもあるようですが、ご本人とは旧知の仲ということもあり、テスト機を試用させていただいておりますので、個人的な感想などをこれから何回かに渡ってお届けしたいと思います。

■の音(no oto)とは

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一見、オーディオ製品とは思えない工芸品のようなたたずまいが印象的な電源がいらないエコなスピーカーが「の音(no oto)」。アンプを内蔵していないのに、そうとは思えない音が出てきてびっくりします。

電源が無いのに大きな音が出る理由は、L/Rを束ねて出力をモノラルにしたこと、そして独自のバスレフポート一体形成のキャビネットに搭載した能率の良いスピーカーユニットをドライブさせているからだそうです。

あ、ちなみに出展情報には特に記載が無いのですが、型番的には「ASP-2」になるようです。デスクトップスピーカー「ASP-1」の後継では無いですが、シナ合板ベースのキャビネが独自のオリジナリティーになってますね。

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スピーカーユニットはフルレンジ12cmの「FOSTEX FE126En」で、これに入力用のモノラル標準フラグ(ギターシールドに使われるアレです)とあわせて、国産のシナ合板(9mm)をレーザーカッターでくりぬいて重ね合わすことで作ったバスレフ型キャビネットと一体化させたのが「の音(no oto)」の基本形。

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ちなみに、一般的なオーディオプレイヤーやスマートフォン対応のステレオミニ出力には別売の変換コードが必要になります。この別売コードの製品版(ゴールドでは無くシルバーになる模様)は、アキバでプロのギタリスト向けシールドを製作している方に別注しているそうです。

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本体サイズは194.2x162x108mm、重さは約1.6kgとそこそこかさばるしヘビーなのですが、ユニークな形状とレーザーカッター加工による木口の焦げ目などがなんともえいえない独特な存在感を放っています。合板の表面と木口のコントラストも良い感じ。

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試作機はもちろん、今後発売される製品版も全てARUPaPaさんの手作りになります。量産品では味わえない独特の風合いが楽しめるが「の音(no oto)」オーナーの特権といったところでしょうか。

なお、今回の「の音(no oto)」は、iPhoneやiPad、iPodといったiOS向けのスピーカーとして世に出てきます。OSレベルでモノラル出力に対応していることや、総合的な音量バランスを考慮してというのが理由だそうです。

ソニー「ウォークマン」などは難聴対策などで、最大出力が抑えられていることも多く、機種によってはボリュームを最大にしても満足のいく音量が得られないんですよね。色々追加すれば音源の音量増強は可能ですが、その辺のネタはまた次回以降に紹介したいと思います。

■iOSデバイスに繋いでみよう

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iOSデバイス対応ってことなので、iPhone 4SやiPad miniと接続してみます。いずれも出力はステレオに皆ので、接続は変換ケーブルが必須になります。では、繋いでみましょう。

1.「の音(no oto)」の変換ケーブルのステレオミニプラグをiOSデバイスに接続

以上。あとはミュージックプレイヤーやラジオアプリで音声再生するだけ。あまりに簡単すぎて拍子抜けしてしまうかもしれませんが、有線タイプのイヤフォンやヘッドホンと同じぐらい手軽に使えるのがこのスピーカーの良さであります。

モバイルスピーカーと言うほど小型では無いんですが、どこでも好きなところへ持ち運んで、音楽を楽しめるのも良いです。「Hand Made In Japan」の出展情報に掲載されている画像のように、お子さんでも持てる重さなので、家の中の移動や屋外への持ち出しも簡単です。

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ここ数年、個人的にも色々なスピーカーを見てきましたが、こんなタイプのスピーカーは初めてです。OlasonicのUSBスピーカーにしても、USB経由で最低限の電源とってますからね。サイズから想像付かない音が出てくるのには他にも色々な技術が絡んでいるわけですし…。

「の音」はフルレンジユニットの性能に合わせたキャビネの設計と、モノラル出力という割り切りによって、電源不要でそこそこパワーのある音を生み出すことに成功。再生機側の電源が続く限り、延々と音源(音楽やラジオ)再生が可能であるという点に注目したいです。

■音質について

iPad miniの音楽プレイヤーで検証してみます。ボリュームが50%程度では正直iPad miniの内蔵スピーカーの方が聞き取りやすいと感じるほど音が小さいのですが、80%ぐらいからぐぐっと音量が上がり聞き取りやすくなります。90%では自室でもかなりの音量。100%では音源によっては音が割れてしまいました。

音質については、高音域や中域の立ち上がりは申し分ない印象。アコースティックギターなどの弦の音が特に相性が良いようで、再生していてものすごく気持ちよいです。ハイレゾ音源が高評価のSHANTI「cloud 9」はアコギ弾き語りの収録曲が多いのですが、「Our Song」「Closing Time」「Aqua’s lullaby」などのアコギ弾き語りメインの曲はボリュームがマックス近くも非常にバランス良く鑑賞できました。

低音はこのサイズにしてもかなり頑張っていると思います。IncognitoのBlueyのソロ「Leap Of Faith」の1曲目「Storonger」はイントロから延々続くベースラインが印象的ですが、そのラインがしっかり把握できます。2曲目「Got To Let My Feelings Show」ではスラップ(チョッパー)ベースの太さもしっかり感じることができます。

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最近好んで使い始めたリファレンス音源にOle Borudの一連の作品がありますが、ぶっといシンセベースとシャープなギターカッティングの絡みが気持ちよい「Keep Movin」の再生も何のその。

普段、アンプ内蔵のスピーカーしか使っていないのでわかりにくいのですが、電源無しでここまで音が出せるって結構すごいことなんだなと実感しました…。

一番上のプロモ画像のように、これなら屋外に持ち出しても結構な音量で楽しめるかもしれません。日常的には持ち歩けないけど、キャンプやハイキングなど、クルマでの行楽のお伴にもよろしいのでは無いかと…。

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また、デスクトップではスピーカーユニットを上向きにしたり、横向きにしたりするだけでも表情ががらっと変わるので、場所に応じた最適な置き方を探してみるのも楽しいです。

ちなみに、デスクボトムならぬ机の下に置いてみたら、低音が増えて聞きやすくなりました。机の下でもバッフル効果ってあるんですね。(机の下のカオス状態はスルーしてください)

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ステレオスピーカーだと、ある程度置き場所が制限されがちですが、モノラルだけに普段置かないような場所で試すと新たな発見があって面白いかもです。

ということで、まだまだ色々紹介したいことがあるんですが長くなりそうなので続きはまた次回に。

一般的なスピーカーにはない独特の個性が光る「の音」。正式発表が楽しみです。

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【関連リンク】
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「ARUPaPaデザイン、電源不要のモノラルスピーカー「の音(no oto)」を試す(1)」への3件のフィードバック

  1. コレは面白い!!発売の際には是非またお知らせをm(__)m

    (そういえばASP-1買い逃してたんでした・・・まだアソコに置いてあるのかなぁ・・・)

    1. どもです。正式発表については当然アナウンスしますので。
      ASP-1は某所にまだあると思いますよ。
      心配でしたらアルパパさんにご連絡していただければ
      キープしていただけると思います。
      市場に出回っていない製品なので、
      購入前に念のため金額も確認してくださいね。

    2. かつぽんさん、こんにちは!

      ASP-1ですが、まだアソコにありますよ。

      ちなみに販売価格は\15,000-ですが、ほぼ製造原価と同じなので、

      お得といえばお得なのですが、是非音を聴いてから購入を決めて

      いただければと思います。

      よろしければ、デモ機をお貸ししますので、ご連絡くださいませ。

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