PS4正式発表後の有識者インプレ&関連報道まとめ

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昨日発表されたプレステ4ことPS4。正式発表を受けた有識者の反応や関係者インタビューなどをまとめてピックアップ。

SCEJ・河野弘プレジデント ミニインタビュー プレイステーション 4で「ゲームの楽しみ方」を提案していく
河野プレジデントのインタビュー。「日本でポータブルであれだけ売れたのにってタイトル」に「僕らは常に秋波を送っていますし、いろんな提案もしています」との気になる発言もありますが、最後の「プレイステーションのOSは、日本が持っている数少ないOS」「ソニーも任天堂さんも自分たちのOSを日本発で持っている。その分、責任感も感じている。ですから頑張ります」という力強いコメントが最大の注目。

これからのキーワードは“閉じていないこと”―PS4発表後の会場でSCEJプレジデントの河野弘氏に話を聞いた
こちらも河野氏インタビュー。nasne(連携)はPS4も当然視野に入れていますとのこと。

ついに登場したPS4。PlayStation Meeting 2013レポート 正体はストレス無いゲーム機? SCEが目指す次世代
西田宗千佳さんのRandomTracking。昨日の発表会を時系列に沿って、テクニカルな内容を掘り下げつつ、わかりやすく解説してくださってます。これまでのゲームビジネスを通じて、ソニーは「ハードも物理メディアもない時代」を明確に見据えていることがはっきりしてきており、今後PS4で何をしようとしているのかに注目していきたいとのこと。

“PS4の発表に寄せて”――テクニカルジャーナリスト西川善司氏が見た“PS4像”とは?
こちらは西川善司さんのインプレ。PS4発表を受け「ゲーム開発の現場や半導体業界に携わる人々の誰もが口を揃えて言うのは、PS3のCELLプロセッサがもたらした業界へのインパクトは大きかったと言うこと」だそう。PS4が採用したAMDのAPUは異種混合プロセッサであり、CELLの遺伝子はどこにもないが、「無意識下の思想」という形で受け継がれているともいえなくないとのこと。

PlayStation 4のCPUコアはなぜ「Jaguar」なのか
SCEがPS4のCPUに「Jaguar」コアを選んだ理由を後藤さんが解説。PS3で久夛良木さんがゲーム機用チップでソニーをロジックチップの垂直統合型デバイスメーカーとして成功させようというプランを立てたがPS3の不調や、半導体のプロセス開発コストの急騰などで崩れ、結果として現在はファウンダリに頼らざるを得なくなっており、ファウンダリの事情に左右されているとのこと。OSだけでなくCPUも自前でいければねえ…。CLIEのHandheld Engineも懐かしい。

ソニーのプレステ4についてまだ私たちが知らないこと
価格設定、本体デザイン、PS3タイトルとの互換性の3つ。デザインについては「見た目がどうかということは、消費者の購買意欲もしくは購買しない意欲に影響しないだろう」としています。ま、そうだよね。

語られなかった「PS4」AV機能への期待
「PS4は家庭の中心であるリビングに主に置かれる製品だ。このためゲーム機としてだけではなく、家庭内エンターテイメントのハブとしての役割も強く求められることになるだろう」とありますが、リモートプレイのコンセプトからして、逆にnasneのようにネットワークに乗っかるならどこにあっても良い製品なのではないかと思ったり…。

プレステ4、流れは変えられない
ゲーム専用機で遊ぶという娯楽が減っていること、安価ないしは無料のゲームが遊べるタブレットやスマートフォンの台頭、PS4に依然として謎が多過ぎることなどが理由だそう。その上で「価格が重要」としてますが、発売までの長さも問題視してます。

ソニー、サプライズなきプレステ4 リアルな映像の功罪
業界のご意見番、新清士氏のインプレ。これまでの機種とシンプルな互換性が無く、新ハードの販売を全くゼロから始めなければならないのは厳しいとのこと。映像の迫力があってもそれが必ずしもゲーム産業にとって明るい未来ではなく、ゲームソフトの開発コストのさらなる増大を危惧。スマホ・タブレットにソーシャルゲームの急速な普及という大きな変化、そうした伝統的な家庭用ゲーム機のビジネスモデルを破壊したものたちに対抗できる収益モデルがあるようにはみえないとのこと。

失敗は許されない 「PS4」で収益回復切り札狙う ソニーGの期待大きく
こちらも、最大のライバルは他社のゲーム専用機ではなく、スマホやタブレット端末というおきまりのご意見。PS4がソニーの救世主となる保証もないとのこと。

臨場感 スマホに対抗  ソニー7年ぶり「PS4」 ゲーム状況SNSで共有
こちらも据え置き型ゲーム機がスマホや携帯型ゲーム機に押されていることを強調。ソニー幹部の「スマホの普及の影響は大きい」と認めるコメントも引用。

【追記】その後、WWS吉田プレジデントやSCEAハウス社長のインタビューも登場。

SCE・吉田修平 WorldWide Studiosプレジデント インタビュー PS4で1番大事に思って作っていることは、ゲームを遊びやすくするということ
“今後のPS Vitaは、PS4のペリフェラル的な感じで、「(リモートプレイで)PS4のタイトルは全部PS Vitaで遊べますよ」ということになります。これはPS Vitaにとっても大きなメッセージです。PS VitaユーザーさんはPS4を買うと、PS Vitaライフがメチャクチャ充実しますということも言いたいです。”とのこと。

クリエイターがプラットフォーム開発に参加した「PS4」 SCE WWS吉田修平氏インタビュー。ゲームは4K非対応
VitaとPS4の必要な意思決定にWWSが関与。ゲームクリエイター自身が、「全面的にハードウェアプラットフォームの開発に携わったプラットフォーム」だそう。で、もって「PS4をゲーム開発者中心のプラットフォームにしたのは、まさに新たな娯楽を生み出す源泉がゲーム開発者自身だから」だそう…>PS4が変えるユーザー体験。SCEハウスCEOインタビュー アイディアとモチベーションを引き出すPS4へ

【麻倉怜士・PS4発表会報告】SCE社長のAndrew House氏に聞く
もう必要ないのではと言われているゲームの高画質について、新しいゲームを生む可能性や、対象への「感情移入」を題材にできることなどをメリットにしてます。また、AV機能についてはBD-ROM再生やNASNE連携などは確実に引き継ぐとか。ただまずはゲームに注力するらしい。

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