“ソニーを買える。ソニーは買われる。”もとい“ソニーを変える。ソニーは変わる。”


ソニーを変革し、エレクトロニクス事業の再生、成長と新たな価値創造をめざす~“One Sony”でソニーを変える~

ソニーが2012年4月1日に発足した新経営体制の下での経営方針を発表。迅速な意思決定によるソニーグループ一体となった経営(“One Sony”)のもとで、既に安定した事業基盤を有するエンタメ事業及び金融事業をさらに成長させると共に、エレキ事業を再生、成長へと転換し、新たな価値創造の実現をめざすとか。

1. コア事業の強化(デジタルイメージング・ゲーム・モバイル)
2. テレビ事業の再建
3. 新興国での事業の拡大
4. 新規事業の創出/イノベーションの加速
5. 事業ポートフォリオの見直し/経営のさらなる健全化

上記5つのエレキ事業の重点施策を着実に実施することで、2014年度にエレキ事業で売上高6兆円、営業利益率5%、グループ全体では売上高8兆5,000億円、営業利益率5%以上、ROE10%をめざすとか。


コア事業の強化については、デジタルイメージング(DI)、ゲーム、モバイルの3つの事業領域をエレキ事業における重点事業領域と位置づけ、投資及び技術開発を集中。2014年度に、DIで売上高1兆5,000億円で二桁の営業利益率、ゲームで売上高1兆円で営業利益率8%、モバイル事業全体では売上高1兆8,000億円で収益性の大幅な改善をめざし、エレキ事業全体の売上高の約70%、営業利益の約85%を創出するとか。


新規事業については、中長期の成長をめざす具体的な事業領域の例として、メディカル事業と4K関連事業をあげており、全社については、ソニー自身の強みとも合致する領域でのM&Aを積極的に行い、将来のソニーの事業の柱の1つに育成していくとか。


事業領域の見直しについては、4つのポイントを軸に事業性を判断し、提携や事業譲渡などの可能性も積極的に追求し、事業ポートフォリオの組み換えを実施。グループ全体で、2012年度には全世界で約10,000人の人員減を見込んでいることも正式発表。

DIはともかく、ゲームではVitaが不振、モバイルではtabletもReaderも市場作れず。「製品のコモディティ化が進み、成長が見込めない」はずのテレビは新興国に望みを託すしかなく、赤字続きなのに医療系はM&Aで乗り切るて…。2014年にソニー自身がM&Aされてしまっているなんてことがないことを祈るのみ。

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