新体制でエレキ再生と“One Sony”の実現を目指すソニー


ソニー、新経営体制の発足~“One Sony”でエレクトロニクスの再生、成長、そして魅力的な顧客体験の実現をめざす~

ソニーは、エレキ事業の再生、成長、グループ連携による魅力的な顧客体験の実現をめざし、2012年4月1日付で新経営体制を発足させると発表。平井社長兼CEOを中心とするマネジメントチームと、各事業領域及びプラットフォームの責任者が、迅速かつ全体最適な意思決定により“One Sony”を実現することで、事業経営のスピードを向上するとか。

加藤執行役EVP CFOと斎藤執行役EVP CSOが、平井氏のもと、グループ全体の財務、経営戦略、事業戦略を担当。エレキ事業には、技術戦略担当の根本執行役EVP、商品戦略担当の鈴木執行役EVPを加え、平井氏を補佐し、各部長とともに事業の迅速な改革に取り組むとか。

デジタルイメージング・ゲーム・モバイルの3つの事業領域をエレキ事業の重点事業領域と位置付け経営資源を集中強化。並行して新規事業の創出及びイノベーションの加速にも注力。根本氏が技術戦略全体を、鈴木氏がUX・商品戦略・クリエイティブプラットフォームとモバイル事業(スマートフォン、タブレット、PC等)を担当。

テレビ事業を含むホームエンタテインメント事業はCEO直轄として平井氏が担当執行役。メディカル事業は吉岡執行役副社長が担当。

販売・マーケティング面では、現ソニー・チャイナ総裁の永田氏がSVPグローバルセールス&マーケティングプラットフォーム担当となりソニー・チャイナ総裁に現SMOJ社長の栗田氏が就任し、SMOJ社長にはSCEJの河野弘プレジデントが兼任で就任。

こうした役員人事によって現場がどれだけ活性化するのかわからないけど、組織が大きくなりすぎているからそう簡単にはいかないでしょう。なにより、テレビの黒字化は相当難しそう。リリースでは全く触れられていない、金融やバッテリーなどの利益率の高いビジネスがエレキの赤字を埋める構造は新体制になっても基本的には変わらないと思う。メディカル事業はオリンパスとの提携いかんで化けるかも。SMOJ社長交代は“4番打者「テレビ」の前を打つ打者になる”と豪語したtablet不振が原因だったりしますか?

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