実機を見ない状態でのPS Vitaに対するインプレ


PlayStation Vita | プレイステーション? オフィシャルサイト

PS Vitaの正式発表に合わせて、SCEJのサイトが微妙にリニューアル。PS Vitaの製品情報も更新されていました。公式の製品情報や、昨日開催された発表会のメディアレポートから、個人的に気になるトピックを抽出しつつ、現時点での同機に関する雑感などをとりとめもなく。

■専用メモリーカード

4GB、8GB、16GB、32GBの4種が用意されるけど、とにかく高い。ま、周辺機器で儲けるのはソニーの十八番だけど…。ちなみに、ゲームタイトルによって、セーブデータ等のデータをメモリーカードに保存するタイプと、Vitaカードに保存するタイプがあるとか。

■対応AVコーデック

MP3、MP4 (MPEG-4 AAC)、WAVE (Linear PCM)でATRAC系はノンサポート。音楽はゲームをプレイしている最中もバックグラウンドで再生可能とのこと。ビデオはPS3同様WMVぐらいは対応するのかと思ったけどこれまたノンサポ。

■バッテリー持続時間

ゲームが約3~5時間、動画再生が約5時間、音楽再生が(スタンバイ時)で約9時間。ちょっと少ないかなあとも思ったけど、モンハンが1日3~5時間遊べると考えると必要十分かな…。

すれ違い通信的な動作の場合の電池の保ちについては不明だけど、Vita買うようなオトナはSNSはケータイ(スマホ)ベースでやってるだろうし…。

■ドコモのデータ通信専用プリペイドプラン

最安のプランが受信時最大128kbps/送信時最大64kbpsで20時間(30日間有効)980円。初回に事務手数料が必要な「b-mobileイオン・プランA(上限100kbps)」との単純比較は難しいけど、SNSを含むコミュニケーション機能が売りのマシンでの時間制定額って使いにくそう。

しかも、更新猶予期間がたったの2週間。更新がない場合、契約は自動的に解約され、再契約不可の新規契約となり別途契約事務手数料2,100円が必要。使い始めるまではラクチンだけど、更新に関してはクレームが多発しそうな予感。

ま、本体がSIMフリーなら、先述の「b-mobileイオン」使って1ヶ月定額980円が、国内では現段階で最安の運用方法になりそうだけど、果たして…。

ちなみに、GPSはVAIOなどと同様に、3G/Wi-Fiモデルのみ搭載とのこと。

■数量限定モデル

3G版の初回限定モデル「PCH-1100 AA01」はプリペイドデータプラン 100h付きで50万台限定。その初回限定版の出荷が完了次第、プリペイドデータプラン 20h付きの限定モデル「PCH-1100 AB01」の出荷を開始。いずれも希望小売価格は税込29,980円。初回の100時間を使い果たしたときのユーザーの反応が楽しみ。

ちなみに、Twitterアプリなどはゲームプレイ中にツイートして再びゲームに戻るといった使い方も可能とのこと。SNSを多用したら100時間なんてあっという間なのでは…。

■ソフトウェアラインナップ

前日に任天堂3DSでMH3とMH4の発表があったことで相当に期待が高まっていたMHP3Gですが、モンハンのモの字も出ず撃沈。GじゃなくてもVita版のHD Ver.ぐらいは出ると思っていただけに拍子抜け。「みんGOL6」やPS3版の評価が高い「アンチャーテッド」でローンチ乗り切れるならそれに超したこと無いけど、スタートダッシュでモンハンファンを取り込めないのはかなり厳しいのでは。コナミの「トランスファリング」コンセプトは、現状のMHP3 HD Ver.のようなとんでも仕様にならないことを祈ります。リメイク押しのスクエニは逝ってよし(死語)。
(ま、コアなモンハンファンはVitaは買わずに3DSとMH3Gで遊べばよしってことだ。)

■PSP Gameとの互換

PS VitaとPSPに同じゲームをインストールすれば、アドホックモードでハードの壁を越えた通信対戦が可能…ってその程度の互換性はあって当たり前でしょ。発表会で偉い人が、UMDソフトをVitaで遊びたいという要望に少しでも応えるために、「特別な価格で提供できるようなプログラムを検討している」と言ったらしい。

オトナだから「有料かよ!」というツッコミはしないけど、実現の暁にはPSP goオーナー向けにも同じサービスを提供するんだよね、ね…。いずれにしても、UMD版をこれでもかと遊んだMHP3ファンに安価でとはいえダウンロード版を買わせるのはかなり難しいのでは?

■ソニー製品との機器連携

サイトには記述が全くありません。現状のBDレコのお出かけ転送はVGAが最高なので、高解像度の有機ELディスプレイの能力を生かせないから仕方がないか。PS3同様にDTCP-IP対応のDLNA機能があれば、デジタル時代のロケフリマシンになりえるのだけれども…。

□買うか買わずか

とにもかくにもゲーム機はソフトがあってなんぼのもの。遊びたいと思うソフトが無ければどれほどハードが優れていてもタダの箱なのは今も昔も変わらず。Vitaでのコミュニケーションもあくまでゲームベース。ソニー製品との機器連携を含むAV系の機能が充実していれば多少は違ったんだけど…。

そんなこんなで、発売当日に入手したいという気持ちはなくなりつつあります。予約開始もしくは発売までの間で、UMDタイトルオーナーへの対応詳細やモンハン絡みで動きが出てくれば状況は変わるかもしれないけど、とりあえず無理して買う必要はないかなあというのが正式発表を受けての印象。

ま、この手の新しい商品って期待しすぎちゃダメなんですよ。何度も経験してきているのに同じ事を繰り返すのが我々モンスターコンシューマ…。