第5回 ロジテック モノフェローズ セミナー レポート~究極のBTヘッドホンとは

12/4に開催されたみんぽす主催の「第5回 ロジテック株式会社 モノフェローズセミナー」に参加してきましたので簡単ですがレポートをば。

今回のセミナーは、過去のモノフェローズセミナー(&モニター企画)から生まれたロジテック社の「凛」ブランドが昨年からどのくらい成長しているかの報告と凜ブランド同様の新ブランドの立ち上げ企画会の2つで構成されていました。ロジテックはPC周辺機器の便利さを外へと広げることを計画しているとのことで、現在販売されているアウトドア向けのBluetoothヘッドホンや未発表の超小型ビデオカメラなどが、新ブランドを牽引するカテゴリーやアイテムの一例として紹介されました。

■「凜」ブランド報告会


モノフェローズの意見を取り入れ、Web限定品として企画中だった外付HDDとポータブルDVDに天然木素材を採用し、「凜」ブランドとして展開したところ、これが大変好調だったとか。


前者は発売当初の50倍以上で楽天ランキング(PC・周辺機器)で27週連続1位を記録中で2010年の年間ランキングでも3位に入ったとか。後者も予想を上回るペースで安定した販売を記録。「これらの成功はモノフェローズの物を伝える力があってこそ」とのことでした。


自分は「凜」ブランド関連のセミナーやモニター企画に一切関わってきませんでしたので恐縮してしまいましたが、みんぽすに参加しているモノフェローズ(ブロガー)の皆さんの影響力ってすごいのだなあと実感しましたです。

■ロジテックAVの今と次

ロジテックAVチームからは同社の取り組みと新製品についてのプレゼンがありました。チーム責任者の遠藤さんが進行役で、新製品紹介の一部でAVチームの大場さんとデザインチームの矢野さんがご担当。


ありそうでなかったPCでラジオ、業界初のUSBワンセグレシーバー、業界初のウォークマン公式対応周辺機器(!)、ICレコーダーやドライブレコーダー市場への参入など、常にニーズの掘り起こしを念頭に、新しいことに積極的に取り組み、新市場の開拓を行ってきたという同社が次に挑戦するのはアウトドア「スポーツ・ロジテック」だそうです。

■超小型スポーツカメラ


第一弾は「遊べる!超小型カメラ」。小型軽量ボディと豊富なアタッチメントが特徴で組合せでどんなところにも取り付けて使えるのが特長・防水アタッチメントを使えば水深20mでもOK。AEの調整速度が80mm/secで露出制御にも優れ、最低照度1Luxでも撮れる性能やmicroSDにAVIファイル形式で記録する汎用性が売りとか。


防水ケースとの組合せでは水中だけでなくウインタースポーツでも使用可能。さらに、小型軽量という特長を生かし、ロッククライミング、トレッキング、トレイルラン、自転車やバイクなどでも使用可能としていました。


付属のアタッチメントが先の防水ケース以外に、ヘッドバンドにアームバンド、マルチクリップ、自転車ホルダー、ベルクロホルダーなどなど、とにかく豊富。これらのパーツをいかせば臨場感あふれる映像が撮れそうです。


同社は今後はドライブレコーダーとスポーツカメラの2路線で映像分野にも果敢に挑戦。なお、スポーツカメラの後継機はHD対応になるようです。


ちなみに、参加者の皆さんの大半は興味津々らしくものすごい食いつきでした。ちなみに、自分は動画撮影にはほとんど興味がないので話半分で聞いていましたし、最後に希望者にはモニター貸し出しも行われたのですが軽くスルーしてしまいました。すいません、ロジテックさん。

■究極のBluetoothステレオヘッドホン

これまでも数々のBluetooth製品を出してきたロジテック。次にチャレンジするのはアウトドア&スポーツ向け。その第一弾が先日発表された超小型のレシーバー一体型Bluetoothイヤホン「LBT-xxHP04シリーズ」ということでした。当サイトでも11/11のつぶやきで取り上げたアレです。


LBT-xxHP04シリーズは一番小さい究極のレシーバーを目指して開発。デザインチームの矢野さんから、デザインや素材選びでの試行錯誤について、モックアップや普通なら極秘扱いのデッサンなどを使いながら詳しく説明してくださいました。


構成するパーツの選定から世界最小最軽量のヘッドホンを作れる道筋は見えたが、それらをどのように組み合わせてレイアウトしたら、耳に装着した時に一番小さく見えるか、そして違和感がないかを詳細に検討。


一番容積をとるのがバッテリーで、円筒形という制限もあったとか。これとドライバーユニット(10mm)とイヤーピースの組み合わせで、一番耳に負担が無く、かつ見栄え良く、かつ音が良さそうに見えるデザインを目指した結果が今のデザインに。ハウジング側にわざと目をひくカタチを作り、その中で音が響いているイメージを創出。さらにそれがケーブルに繋がるデザインにするなど、数多くのスケッチを元に試行錯誤したそうです。ちなみに、イヤホンの片側がバッテリー、もう一方に回路が入ってる双です。色については音楽と言うことでピアノや管楽器から連想。また、組み合わせるBluetooth機器とのファッション性を考慮したカラーリングを検討。最終的にはつやのある塗料がベースとなったようです。


ちなみに、矢野さん個人はマット系のパープルカラーも商品化したかったとか。このカラーが参加者に大受けで、WEB限定で出すべきなどとの声もありました。何やらガンダムっぽいカラーらしかったようなんですが、世代じゃない自分には何の事やら…。

大手メーカーでは中のレイアウトまでいじれるデザイナーは少ないし、やりたくてもなかなかできないが、ロジテックはデザイナーがそこに口を出せる環境があったので、今回の良い結果に繋がったのではないかと思っているとのこと。

ちなみに、このヘッドホンの見本品をイベント当日に貸し出ししていただいたので、しばらく使った後に別途レポートしたいと思います。

■スポーツヘッドホン

その後、開発の遠藤さんが引き継いでプレゼン。5年ほど前から普及を信じてBluetooth製品に取り組んできたが、あまりに売れなくて上からはいつやめるんだとハッパをかけられていた。が、ここに来てBluetooth市場が急成長。あきらめずに長く続けてきた経験を生かしつつ、上の究極のイヤホンやスポーツヘッドホンなどを新たに市場投入したということのようです。


そのスポーツ用ワイヤレスヘッドホンですが、オーバーヘッドの方はバーチカルインイヤー方式を採用した折りたたみ可能な軽量モデルをラインナップ。鼓膜に音がダイレクトに届くバーチカル方式は音漏れが少なく高音質なのがメリットとか。また、耳をふさがず外の音もしっかり聞こえるのと、サングラスとの干渉も無いため、野外でのスポーツ向きとか。もう一つのネックバンドタイプは激しい動きでもはずれない装着性がポイント。遮音性にも優れ、インドアのフィットネスに最適とか。


Bluetoothヘッドホンの音質は、有線タイプのヘッドホン同様、ドライバーユニットや構造、素材の選択で向上できると考えているが、最もネックなのが圧縮方式(SBC/Apt-X)で、これが元でBluetoothは音が悪いと言われているんですが、今回のロジテックのBluetooth製品群は、音質向上のための工夫を随所に施しており、圧縮方式のことを気にしなくとも十分高音質が追求できたそうです。逆に言えば、高音質の圧縮方式を採用する前に、アナログ的に高音質を追求できてないと意味がないと、そういう事のようです。ということで、同社は今後もBluetoothの高音質化に次々とトライしていくとか。

■最後に

新ブランド企画会では、新ブランドのネーミングや商品・カテゴリーに関するアイデアを参加者とみんぽす&ロジテック関係者その場で議論。ユニークなアイデアが色々出たんですがその内容についてはオフレコにしてくれとのことでここでは割愛しますが、1年後か2年後かわかりませんが、先の凜ブランドのように近い将来に何らかの形になるのかもしれません。

最後になりますが、このような機会を設けてくださったロジテック並びにみんぽす関係者の皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。

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