ソーラーパネル付きのBluetoothスピーカー「SOLAR SOUND 2」を試す

6月のエントリーで紹介した Happy Gadgetのソーラーパネル搭載のBluetoothスピーカー「SOLAR SOUND 2」ですが、手持ちの機器での接続検証やらなにやらをお手伝いさせてもらったんですが、そしたら1台サンプル提供頂きました。てことでサクッとレビューをば。(遅くなってごめんね~>黒ひょう店長さん)

■SOLAR SOUND 2の基本スペック

SOLAR SOUND 2は、ソーラーパネル、ハンズフリー用マイク、25時間連続再生可能な1600mAhのリチウムイオンバッテリー、外部出力端子まで備える機能充実のBluetoothスピーカー。USBケーブル、アナログオーディオケーブル(ステレオミニ・ゴールドメッキ端子仕様)、ソフトケース(かなり立派です)が付属して、10.9.27現在、楽天Amazonでいずれも9,880円で販売されています。

スピーカーの仕様は以下の通り。
・Bluetoothバージョン:Bluetooth V2.0 class 2
・サポートするプロファイル:HFP, HSP, A2DP, AVRCP
・フリークエンシー:120Hz~20KHz
・定格出力:2W x 2 RMS power
・サイズ:16.5 x 5.8 x 5.9cm
・重さ:328g


スピーカー本体の天面にソーラーパネル、前面に操作系のボタン3つとマイク、左右側面がスピーカーで、背面に主電源、LINE IN/OUT、内蔵バッテリー充電用のミニUSB端子。

内蔵バッテリーの充電時間はUSBタイプのACアダプター経由で約5時間。なおソーラーパネル(太陽光)での充電時間は12~24時間とのこと。太陽光が差し込む窓際に置けば微少らしいですが給電しながら使えるので少なからずエコ的。いざという時に電源いらずで充電可能なのは心強いです。

 
リテールコムのSTB2819より一回り大ぶりで、ソーラーパネルとリチウムイオンバッテリーとマイク(HSP/HFP対応)SCMS-T規格のワンセグ音声への非対応など違いがありますが、Bluetoothのバージョンや対応プロファイル、操作ボタンと出力系の仕様がほとんど同じってことで、使い勝手はほぼ同じであろうことが想像できます。

実際、ペアリングや音楽再生方法は全く同じでした。主電源オンまたは電源オンの状態から前面中央の再生ボタン長押しでペアリングモードに突入。この際、再生ボタン上のLEDは赤と青交互に点滅します。ペアリングしたい機器側から機器名が見える場合は「SolarSound2」を選択。パスキー(PINコード)入力を要求される場合は「0000」でペアリングできます。ペアリング終了後はLEDは常に青の点灯になります。

ペアリング後は、中央のボタンは接続機器の「再生」と「ポーズ」(携帯電話の通話は電話に「出る」と「切る」)、右のボタンはスピーカーの音量アップで長押しで接続機器の曲送り、左のボタンが音量ダウンで長押しで曲戻しになります。各種状態を表すLED以外は、基本的な使い勝手はSTB2819やSTB2825と何ら変わりません。ちなみにSOLAR SOUND2のLEDは合計4色あり、主電源オンのまま待機(スリープ)モードにした場合は緑色の点滅、太陽光で充電中は黄色の点灯など、点灯点滅の組合せで各種状態を表示します。8種類あるので覚えるのが正直面倒でした…。

 

ユニークなのはLINE OUT端子。これにより、SOLAR SOUND2がBluetooth経由で受け取る音声データをオーディオケーブル経由で他の機器から再生できます。システムオーディオなどと接続すれば、SOLAR SOUND2とは比較にならないほどの音量でBluetooth機器の音楽ソースを再生できるようになるってわけです。ちなみに、手持ちのBluetoothスピーカーでこの機能があるのは今のところSOLAR SOUND2のみです。

さらにユニークなのはこのスピーカーが生活防水対応なこと。黒ひょう店長自ら、ブログでお風呂での試用実験をレポートしています。多少の飛沫程度なら問題ないようですが、ムキ出しの背面端子が個人的には不安材料に見えます。防塵・防水用のキャップが付属していたら言うこと無しだったんですが…。とりあえず、湿気が多い場所で使ったら、その後は風通しの良い場所で本体をよーく乾かすように心がけた方が良さそうです。

■接続可能なBluetooth機器

以下、手持ちのBluetooth機器と接続検証した結果です。機器名:の後のはA2DP再生可能かどうか、その後は曲送り戻しが可能かどうかを、可能な場合は○、不可能な場合は×にて表しています。

(本体にBluetoothを内蔵する機器)
iPad Wi-Fi:○、×
iPhone 4:○、○
PSP:○、○ ※繋がったり繋がらなかったり、ちょっと癖あるかも。PSP go側の問題か…
au携帯:×、× ※HSP/HFPでの接続のみ可能
ウォークマンA829: ○、○
Winsows XP (VAIO W):○、○
Windows 7(VAIO X):○(SCMS-T設定を変更しないとダメ)、○

(Dockコネクタ用ドングル+iPhone/iPod/iPad)
ソニーBT8IP:○、○
シグマbluetribe:○、○
PCI BT-DockT:○、○

(WM-PORT用ドングル+ウォークマン)
ソニーNWB1: ○、○

 

ということで、手持ちの機器ではauの携帯電話以外はほとんど問題なく使えました。なんだかんだで、iOS4.1でBluetoothの曲送りと戻しに対応したiPhoneとの組合せが一番便利かなあ。スペック的にアウトドアに強いし、その気になれば両方一緒に風呂にも持ち込めますし…。

ちなみにマイク経由の音声通話ですが、感度がそれほど良くないので口を近づける必要がありました。また、音質が今ひとつで相手側もこちらの音声を聞き取りにくい感じがしました。まあ、この手の製品のマイクはレシーバー系含め、どれも似たり寄ったりなので気にしませんけどね…。

■音質について

全体的に箱鳴りで固い感じ。音の定位が今ひとつはっきりせず、サラウンド感も少ないです。STB2819よりも筐体が大きいので低音が出るかなあと思ったら意外と出ませんでした。正直なところ、全体的な音のバランスはSTB2819が圧勝。トーン的にはSTB2825に似てますが音のクリアさとサラウンド感では2825の方が上かなあ…。

多機能で生活防水対応の上に、ソーラーパネルやリチウムバッテリーを内蔵したことが音響的に逆にあだになったのでしょうか…。まあ、これで音が良かったらマジで面白いスピーカーになるんで、3世代目は是非とも音響的にがんばって欲しいと思います。

あと、これはBluetoothを内蔵する機器の場合のみの現象ですが、スピーカーから微妙にノイズがでてしまうようです。何も再生していない時(音楽再生ポーズ中)に確認するとよくわかります。ちなみに、これはSOLAR SOUND 2に限った話しでなく、リテールコムのスピーカーでも同様の現象が発生します。ワイヤレス機器の宿命的なところもありますね…。ちなみにドングル経由は内蔵よりはノイズが少なめになるようです。

■まとめ&雑感

この手のポータブルBluetoothスピーカーの中で、最も多機能でアウトドアユースに強いのが「SOLAR SOUND 2」であることは疑いのない事実。音質にさほどこだわらないと言うことなら、ホームユースまたはレジャーのお供として大いに威力を発揮してくれることでしょう。ソーラーパネル搭載もいざという時には役に立つはず。

個人的にはこのスペックを維持しつつ、音質がSTB2819並になったらうれしいです。SOLAR SOUND 3があるなら是非とも音質の向上、並びに水回りで使う際の端子の保護(キャップ等付属)をお願いします>黒ひょう店長

それと、かつぽんさんもこのスピーカーをレビューなさってますので、そちらも是非参考にしてみてくださ~い>コレを紹介したかったのよ!!【Devotec Solar Sound 2 レビュー】