type P専用本革製キャリングカバー「Slim Suit P」製品化への道

絶賛発売中のtype P専用キャリングカバー「Slim Suit P(スリムスーツP)」開発の裏話。tikahiroさんからご指摘いただいたとおり、このカバーの発想の源はミドリ社の「トラベラーズノート」です。前から気になっていたアイテムで、2月の初旬にようやくゲットして使ってたのですが、type Pとサイズも近いので、合体したら持ち運びも楽になるかなあと思ったのがそもそものきっかけっす。

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知人にarupapaさんというデザイナーがいるんですけど、昔からモバイル系アクセサリーの類や革製品がお好きな方で、たまたまお会いした時にこのアイデアを話したら、面白そうということで一枚噛んでくれることになりました。2人で浅草橋の革屋さん(?)に行ってわらわら革の歯切れを調達。とりあえず色々自作して見せ合おうということにしまして、最終候補に残ったのが以下の2点。

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ビビッドなレッドがインパクト大な革を使ったこちらは純正のコンセプトに近いシリコンシートで本体を固定するタイプ。メリットは上蓋がちゃんと閉まること。デメリットは、本体の取り外しが面倒なことと、シリコンシートの粘着力低下。純正同様、着脱を繰り返していると粘着力が落ちてくるんですよね。ちなみに、画像に写ってるシートは100円ショップで買った耐震防止用のシリコンパッド。エクストリームリミットさん曰く、純正カバーで採用されている薄型は結構高いんだそうです。

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こちらはトラベラーズノートのように本体をゴムだけで止められるようにしたタイプ。って、この時点でもうほとんど製品版と同じ仕上がりですよね。違いはスーツ表面に露出するカラーゴム2カ所にビーズが無い事。切りっぱなしで未着色な白い革の小口が目立つけど、ぶっちゃけこの時点で9割方完成していたとも言えそうです。

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その後、これら試作品を携えて2月下旬にエクストリームリミットさんを訪問。見せた瞬間に担当者のお二人がビビッときた後者を製品化することになった次第です。実際はそこからが長かったんですけどね…。

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良いものを安く提供するためエクストリームリミットさんは海外の工場数からに見積並びにサンプルを調達。ロングバッテリー対応のための革サイズ微調整。細くても強度のあるゴムひもの取捨選択等々、最終サンプルがあがるまで2ヶ月半近くを要してしまいました。が、その甲斐あって良いモノができたと関係者全員満足しております。

ところで、発売と同時に購入してくださった皆さんのお手元にはもう届いてますでしょうか。近日中にカラーゴムの交換方法などの解説エントリーをアップしたいと思いますので、機会があったら是非カスタマイズにもチャレンジしてくださいねー。