<ブラビア>X1体験レポート~リアリティを売り文句にするなら音にもこだわりを

連日お届けしている< ブラビア>X1体験レポート。興味のない方には申し訳ないですが、まだまだ続きます。年をまたぎます。お許しを。クリスマスイブぐらいはお休みしようかと思ったんですが、やまけいさんからグッドタイミングで以下のようなお便りをいただいたので連続更新続けます。

いつも楽しく拝見しております。実は私もHVXを所有しており、現行のブラビアと比べてもまだまだ負けていない(というかむしろ勝っている)と思っている者です。

そのひとつに音質があります。薄型化の影響でスピーカーが現実的に容量がどれも小さく、奥行きや、音圧が貧弱なものばかりという印象があります。HVXは横から見ると結構ずんぐりしていますが、この音の良さに並ぶ現行のブラビアはないと思います。個人的には音が下から来る、最近のデザインも好きではないんですよね。そこの部分のレビュー、お待ちしております。

余談ですが、リモコンも尖ったデザインで大好きです。SPAさんも書かれているように、XMBは絶対ジョグの方が使いやすいですよね。メニュー時が半透過にならないのも個人的にはげんなりします。インチが大きくなればなるほど、毎回あの沈んだ真っ青な単色になるのは頂けないと思うのですがSPAさんは如何でしょう?

そろそろ、< ブラビア>X1の音質について書こうと思っていたんですよ。ナイスツッコミです、やまけいさん。X1のスピーカー(グリル)、自分好みに色が変えられるメリットが売りではありますが、実際の音は、おっしゃるとおりでベガ(HVX)と比べてかなり貧弱です。

一応、音質は「ダイナミック」、「クリアボイス」、「スタンダード」という3つの設定が用意されているのですが、HVXの音に慣れた自分にとっては「ダイナミック」ですらかなり物足りないというのが正直な感想。ちなみに、高・低音ともに+7が「ダイナミック」、同+4が「スタンダード」、同プラマイゼロが「クリアボイス」。

ベガはクリアボイスでも十分ダイナミックというか、実際に台詞が前に出てくる感じがするんですけど、X1のそれは、言い方悪いけど安い音という感じ。「耳にやさしい音声」とは良く言ったものです。

サラウンドの設定も用意されてはいるのですが、どのモードにしても音がやせているというか、臨場感に違和感があるというか…。

ぶっちゃけ、ベガ(HVX)の方が懲りすぎというか、筐体もスピーカーの役割を果たすよう設計されているのが大きな特徴だったりするので、比べること自体間違っているのかもしれません。

ソニーなら映像と音、どちらも妥協して欲しくないのですが、最近のは見た目や薄さを優先しているんですかね…。光デジタル出力端子があるので対応AVアンプがそろえられれば問題ないのでしょうが、リアリティを売りとするシリーズなんだから、単体のスピーカーでもソニーらしいこだわりを見せて欲しかったなあと思います。

(ちなみに、余談についてもやまけいさんと全くの同意見です。というか、同居人も全く同意見でした。半透明でも良いから画は出ていて欲しいです。出てないと気持ち悪いったらありゃしません。あと、冒頭のHVXが負けていないというご意見にも賛同。今回< ブラビア>X1を使ってみて改めてHVXのすばらしさを実感しています。こういう意見は本当は最後の最後に書こうと思っていたんですけど、あの時HVXを買ってホントに良かったと思ってますー。)