デジタルガジェット新時代

「ゲーム機が無くなる日」を示唆したゲーム白書、「50代のゲーム利用増加」を裏付けたCESA報告書

大河原克行さんの「パソコン業界、東奔西走」。エンターブレイン発行の「ファミ通ゲーム白書2008」とCESA発行の「2008 CESA一般生活者調査報告書」の内容からゲーム市場を取り巻く今を読み解くコラム。前者では「ゲーム機が無くなる」との大胆な表現が用いられるなど、ゲーム市場そのものがあらゆる方向に広がりつつあること、後者ではシニア層、女性層の取り込みが加速し、ゲームを受け入れない層が着実に減っていることなどが報告されているようです。

ゲーム以外のマルチなコンテンツビューワーとして進化を続けるPSPやDS、iPodを筆頭にゲームにも対応し始めたポータブルAVプレイヤー、Flashベースのゲームに対応するmyloや話題のチャンビーなど、カテゴリーの垣根を越えたデデジタル製品が多くなってきました。本日発売になったiPhone 3Gも本格的なゲームプラットフォームとして認知されそうな勢いです(おそらく、Palm OSで動いていたゲームの多くもiPhone/iPod touch向けに移植されることになるのでしょうね…)。>iPhone 3Gにゲーム業界が寄せる期待と不満

任天堂、SCE、MSは独自のプラットフォームと専用ハードを持つ会社ですが、ここにアップルも加わるんですもんね…。かつてNewtonやPippinで辛酸なめ子さんだったアップルがついにここまで来たんですもんね。すごいなあ。とにもかくにも、大河内さんが言うように、「新たな時代に向けての転換点を迎えている」ことだけは確かなようです。

製品の9割をネットワーク対応にとブチあげたソニー。デジタルコンバージェンスも視野に入っていることでしょう。新しい時代をソニー自ら切り開けるのか。ファンの皆さんと一緒に注目していきたいと思います。

(新清士さんのコラムでPSP PhoneやDS Phoneの登場は意外と遠くないのではなんてコメントがありますね。任天堂はともかく、SCEとソニエリを擁するソニーグループだけに可能性としては一番高いっすよね。にしても、悔やまれるのがクリエフォン。ほとんど出来ていたっぽいんだけど、ついに日の目を見ることはなかったわけで…。しかも、当時トップだった某プレジデントが今ソフトバンクモバイルで端末開発の陣頭指揮をとっているとかいないとか。なんとも複雑な心境でございます…)


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