ソニーの中期経営計画が不評な理由~将来のビジョンに既視感

ソニー中計、“不評”の理由

NBonlineの時流超流。先月ソニーが発表した中期経営計画ですが、なにやら不評らしいです。将来的なビジョンが、出井、久多良木、両氏が掲げたそれの延長戦で、既視感が強いとのこと。計画発表の翌日には株価が約4%も下落したとか。ストリンガーCEOの言葉を借りれば、「外部環境の変化と、ソニー内部の改革で、出井氏や久多良木氏が思い描いた“夢”を実現する条件は整った」のが今であり、本部長クラスの人の言葉を借りれば、「ネットワーク環境も整い、様々な部門が力を合わせて実行する体制になった」のが今である、とそういうことのようです。それでも、「ネットワーク重視の戦略がどれだけ売上高の成長や利益につながるのかは未知数」とするアナリストもいるようですが…。

現実的な成長と利益拡大への取り組みとしてBRICs攻略の話が出てきますが、ここで注目したいのが「消費者の目に日々触れることで高まったブランド力を利用し、ソニー製品に憧れていても手が届かなかった従来の顧客よりも所得が低い層を狙う」とのコメント。「ソニーは高い」なんて話は、「一億総中流」みたいな言葉同様、もやは幻想でしかないですもんね。売れてなんぼ、数で勝負、みたな泥臭いビジネスがベースにあるからこそ未来の夢も語れる?>ソニーの家電、景気減速でも米国で好調

LSI・オブ・ザ・イヤーが決定 – グランプリはソニーのCMOSイメージセンサ

ソニーと言えば、半導体産業新聞主催「第15回 LSI・オブ・ザ・イヤー 2008」のデバイス分部門で、ソニーのデジタル一眼レフカメラ向け35mmフルサイズ有効2,481万画素CMOSイメージセンサがグランプリを受賞したそうです。こうしたデバイスの外販もソニーの重要なビジネスですよね。

一連の記事とは全然関係ないんですけど、随分と髪が伸びましたねー、久多良木さん。でもって、使ってみたいな、SPIDER>インタビュー:SPIDER zero – 予約ゼロ、見逃しゼロのハードディスクレコーダー


【関連ニュース】
裏面照射型CMOSセンサとは – NE用語