ソニー、かざすだけで大容量データを高速転送可能な近接無線転送技術を開発

新たな近接無線転送技術「TransferJet」を開発~かざすだけで大容量データを高速転送(560Mbps)~(Sony Japan)

ソニーは、携帯電話、デジタルカメラや同ビデオカメラなどのモバイル機器から、写真・ハイビジョン映像等の大容量ファイルを、かざすだけで、パソコンやテレビなどに高速転送できる近接無線転送技術「TransferJet」を開発したと発表。同技術の主な特徴は以下の通り。

簡単な操作、直感的なインターフェースを実現
通信したい機器同士を直接かざすだけで通信を行う、直感的なインターフェースを採用。従来の無線システムのような複雑な接続設定やアクセスポイントが不要。さらに通信機器の事前登録も可能。ホストとターゲットの関係が無く携帯電話とパソコン、携帯電話同士の直接通信なども可能

高速転送を安定して実現
物理層の転送レートは560Mbpsまで対応、実効レートで375Mbpsを達成。通信状況に応じて最適な転送レートを選択する機能を搭載。微弱出力による近接専用の無線システムのため、他の無線システムに干渉を与えることがほとんどなく、多数のユーザーが同時使用しても性能低下が無い。室内外を問わず多くの国や地域で同技術搭載機器間のデータ転送が可能

ソニーは、今後「TransferJet」の採用を広く業界に働きかけ、様々な機器間のUIとして幅広く利用することが可能な同技術を適用した製品・サービスの実現を通して、モバイル機器を中心とするコンテンツ社会のニーズに応えて行きたいと考えているそうです。

早速、CES2008で参考展示を行うとか。すげー、すげー!早くデモを見てみたいぞー!
【追記】通信範囲は3cmなんですね。対応機器をもう一方の対応機器に置くようなイメージなんですねー。

一方、AV機器向けのHD映像無線伝送規格の正式仕様が決定したそうです。こちらは60GHz帯を利用。伝送帯域は約4Gbpsで、コンテンツ保護を施したままHD映像を無線伝送できるとか。スゴイ時代になってきましたねー>AV機器向けの無線HD映像規格「Wireless HD」が策定


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