Sony Dealer Convention 2007 視察レポート(14)~完結編

前回の「その他もろもろ編」まで、13回という過去最長規模でお届けしてきた「Sony Dealer Convention 2007 視察レポート」も今回がいよいよ最終回。これまでのレポートいかがでしたでしょうか。12日はとにかく感動したーっ!的なエントリーしかアップできませんでしたが、13日からは毎日最低でもひとつ、徐々に薄れる記憶をたどりながら8日間かけて書き続けてきました。ぶっちゃけ、みている方も飽きましたよね。そりゃそうですよね。

まとめ編として、何を書くべきか色々と迷ったのですが、ひとりのソニーファンという観点でとりあえず言わせてもらうとしたら、最初に戻るんですけど、やっぱり「感動をありがとう」なんですよね。これは、実質の主催者であるソニーマーケティングさん、アテンドしてくださった社員の方、ブロガー限定セミナーのためにわざわざ特別にプログラムを用意してくれたそれぞれの商品ご担当者さん達、そして、このイベントを支えてきた裏方さん達の皆さん、全てに言わせていただきたいです。

これも最初に書きましたけど、ぶっちゃけ期待していなかったんですよ。会期直前まで毎日のように続いた新製品発表の内容を見て、キター!と来るものは正直ありませんでしたし、Rollyのティーザーも結果的には逆効果だったような気もしないでもない、ソニーがやることなすことネガティブに取っていたところがありました。ただ、ああいう日常とは異なる空間の中で、実物をしかも理路整然と見せつけられると、やっぱり印象も違うんですよね。

既発表のものも多かったけど、全くの未発表な商品を間にはさんだりと、構成そのものだけでなく、導線やホスピタリティの部分もよく考えてるなあと感心したのが今回のSDCでした。だてに過去何回もやってきてないです。自分も過去に何年もイベントの仕事をしてきているので、普通の人が意識しないところにも目が行ってしまうのですが、そこかしこに創意工夫の跡がありましたし、ひとつのイベントとしての出来の良さにも感心しました。下世話な話ですけど、相当金もかかっていると思います。

ただ、ここで勘違いしていけないことがひとつだけあります。このイベントはそのタイトルが象徴しているとおり、基本的には、ディーラーさん達、つまりソニーの商品を普段お店で売っている人たちのために開かれる特別なイベントであるということです。最終日の一般招待にしても、始めからあったわけではありません。過去3回のもっと前から、ディーラーの上得意先の皆さんは招待されていたのかもしれませんが、ソニスタが公募しはじめたのも昨年が初めてでしたよね。ま、そんな状況でしたから、元々プレスを除いて一般客が入れるようなイベントでなかったことだけは確かです。

プロローグ編をお読みいただければおわかりだと思いますが、自分がSDCにご招待いただくのは今回が3回目。いずれもメディアとしてではなく、もちろんディーラーとして招待されたわけでもありません。ただ、過去の2回とは大きなな違いがありました。今回に限っては、新たな試みとして設けられたブロガー枠に招待されたこと。そして、決定的な違いが、写真撮影OKだったこと。

嫌な予感がしてたんですよねー。


案の定、一部の人の怒り爆発で、その矛先が招待されたブロガーや企画を仕切った部署に向かうものもあれば、ルールを無視した同業者に向けられたものなど、まあ、色々あったみたいです。

確かに写真撮影できるメリットはあるんですよ。今回、自分もそれを痛感しましたけど、写真があるとそれをを見ながら記憶がたどれるんです。これは大きい。でも、反対にデメリットもあって、それは今までのレポートを読んだ皆さんならわかっていただけますよね。自分は撮影ができようができまいが、所詮はあんなもんしか書けません。プレスのようにこういう発表会に慣れているとか、専属のカメラマンがいるならともかく、ひとりで何でもかんでもやろうなんてどだい無理な話でした。ということで、個人的には結果的には撮影NGでも全然問題ないというか、正直そっちにしてくれた方が良かったという思いが強いです。

ちなみに、今回のブロガー枠で招待された人は、(オレはよく知らないんですけど)巷で話題のαブロガーさんとか、超有名なコラムニストさん達もいました。それでもほんの30人前後です。ソニーファンでもなんでもない人が自由にといわれてあそこまで書いてくれるんですね。自分が企画担当だったら中身やクオリティをとやかく言う前に、記事にしてくれたことだけで泣いちゃうだろうな。

結局、今回も終わってみると何かと心に引っかかるところがあって、今後は呼ばれても行かない方が良いと思う自分がいます。こんなこと書いちゃうと、新しい試みに果敢にチャレンジしようとした関係者が一番悲しみますよね。ホント、すいませんです。ということで、結論。

やっぱ復活させましょうよ、「Sony Dream World」。

自分、今回のレポートの画像の保管先のディレクリを無意識にSDW2007にしてましたよー。2002年に開催されたSDWのようなイベントになるなら話は別ですからねー。たぶんに運営は大変だと思いますが、次回は、関係者もディーラーも一般もファンもアンチも関係なく、誰もが等しくソニーを身近に感じられるイベントとして開催されることを期待しつつ、これにて、「Sony Dealer Convention 2007 視察レポート」(と名の付くエントリー)を全て終わらせていただきます。

読者の皆様におかれましては、長期間に渡るおつきあい、本当にありがとうございました。また、このようなレポートを書く機会を与えてくださった、ソニー関係者の皆様方に、この場を借りまして厚く御礼申し上げます。

【追記】ソニスタで、SDC2007上得意様招待会レポートiconが公開されました。来場者アンケートの結果も発表されています。上得意さん達の最大の関心はテレビ(BRAVIA)に集まったようです。αは意外に少ないんですね~。