ロケフリベースステーションパック「LF-PK1」レビュー(5)外出先で楽しむ編

iconicon外出先からテレビやビデオを見るためにはパソコンとPSPどちらかであらかじめ設定をしておく必要があります。なお、パソコンとPSPどちらか一方で一回だけ設定すればOKです。

<パソコン(LFA-PC2)から設定する場合>
ロケーションフリープレイヤーを起動後、LF-B1のセットアップモードにしてから「ベースステーション設定」をクリック。Webブラウザで管理画面にログインできたら「かんたん設定」モードに入り、あとは画面の指示に従うだけ。特に問題がなければ3ステップで終了します。(注)

(注)なお、「かんたん設定」を行うには、手持ちのルーターがUPnP対応でUPnP機能が有効になっている必要があるそうです。手持ちのルーターがUPnP非対応の場合や、対応していてもうまくいかない場合はルーターのポートフォワーディング設定が必要になるそうです。その際は「詳細設定」モードで設定を行うそうですが、詳細はPDF版の取扱説明書の18ページに明記してありますので、購入した方はそちらを参考にしてください。ちなみに、我が家のルーターはUPnP対応で、有効にしたらすんなり設定できました。[ロケフリのベースステーションが複数ある場合はポートNo.が重複しないようにする必要があります]

<PSPから設定する場合>
ロケーションフリープレイヤーを起動後、△ボタンで表示される「操作パネル」の「設定」にある「ベースステーション設定」を選択します。自動的にWebブラウザが立ち上がるので設定画面でログイン後、「かんたん設定」を選択します。以後の流れはパソコンと全く同じ。ルーターに問題がなければほんの数ステップで設定が終わります。(詳細についてはロケフリオフィシャルサイトにあるPSP用のPDF版取説をご覧いただければと思います。)

設定が終わったら、パソコンやPSPを外に持ち出して接続テストをしてみましょう。なお、パソコンやPSPでロケフリTVを外から見るためには以下の条件が必要です。

<LF-B1>
家庭内LAN上からインターネット接続可能なこと。
<持ち出すパソコン>
無線・有線を問わずインターネット接続可能なこと。
<PSP>
無線LAN機能を使ってインターネット接続可能なこと。

会社にお勤めの方や学生さんなら会社や学校からインターネット接続が可能だとは思いますが、特定の組織のネットワークですと接続ルールに縛りなどがあると思いますので、ここでは一般的な公衆無線LANサービスを利用して接続する方法を例にとって説明します。

今回、自分は誰でも無料で使える「FREESPOT」を利用してみました。公式サイトから最寄りで利用できるスポットを探したところ、飲食店が2件見つかったのでパソコンとPSPを持参して行ってきました。サイト情報ではすでにスポットを利用したユーザーの皆さんのレポートが掲載されていて、電波の強度などについても確認できる場合があります。場所によっては電波が届かなかったり、届いても弱すぎてロケフリTVに適さない場合がありますので注意が必要です。

FREESPOTでの接続方法

<パソコンの場合>
無線LANのアクセスポイントを検索して接続します。FREESPOTの場合はWEPキーはオープンです。接続できたらWebブラウザなどでホームページが表示できるか確認してみましょう。
<PSPの場合>
FREESPOT用の「ネットワーク設定」が新規に必要ですが、ロケーションフリープレイヤーを起動してからでも、あらかじめ設定しておいてもどちらでもいけます。基本的な手順は以下の通り。
1.インフラストラクチャーモードで新しい接続を作成
2.接続名は任意(わかりやすくFREESPOTなど)で、ワイヤレスLAN設定は「検索する」を選択して、アクセスポイントを探します。
3.アクセスポイント一覧の中から「FREESPOT」を探して選択、セキュリティ設定は「なし」を選択、アドレス設定は「かんたん」を選択。
4.設定一覧画面で確認後、○ボタンで設定が保存されます。

なお、機器別の設定方法についてはFREESPOTでも独自に解説ページを準備していますので参考にしてみてください。(なんと、PSPでの接続方法の解説ページもありますので、こちらも是非参考に!)

上記の設定ができていれば、パソコンまたはPSPのロケーションフリープレイヤーを起動すれば自動的にソニーのダイナミックDNSサーバーにアクセスして自宅のベースステーション経由でテレビやビデオが楽しめます。

FREESPOTでのロケフリTV体験リポート

最初に行ったレストランは、座った席からアクセスポイントが設置されている場所までの距離が遠かったのと、間に壁が多数存在していたこともあって店内ではほとんど利用できませんでした。実際にはお店の奥にアクセスポイントが設定されているらしく、ためしに店の外に出てアクセスポイントがある場所の見当をつけて建物の横から試したところ、なんとテレビが映るではありませんか…。これが外出先からのロケフリTV初体験。ただ、マンションのエレベーターの目の前だったのでさすがに気が引けてほんの短時間しか試せませんでした。

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2件目の飲食店はオープンな作りなので、どこに座ってもまんべんなく電波が届くらしく強度もそこそこありました。ここにはPSPだけでなく、バイオノートも持ち込んで見ましたが、どちらからでも問題なくテレビが映りました。ただ、電波の強度やFREESPOTの帯域に左右されるのか、どちらも画像レートは中ぐらいが限界のようでした。

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有償の無線LANサービスではトライしていませんが、有償だけに無償のものよりは回線品質などについては期待できるのかもしれません。自宅でごろ寝しながらのテレビも楽しいですが、外でのテレビも楽しいものですね。今の段階では使える場所は限られていますが、無線LAN内蔵のケータイやPHSも増えつつあるので今後アクセスポイントはどんどん増えるはず。So-netも1日350円という「公衆無線LANデイリープラン」サービスを開始して、ロケフリTV用途で使えることをアピールしてますので、お近くにFREESPOTが無い場合などはこちらを利用してみるのも手ですね。(あ、よく考えてみれば、無線LAN環境が整った知人や友人宅を利用させてもらう手もありますね。人の家に遊びに行って、そこで自宅のテレビを見る行為自体問題かもしれないけど…。)

ちなみに、X1とX5が手元にありながらダイナミックDNSが利用できない(というか利用方法がわからないしそのために月額費用を捻出するのはもったいない)自宅の環境のせいで一度も外からロケフリTVを体験できなかったのですが、LF-PK1でついにそれを体験することができました。初めてテレビが映ったときはやっぱり感動しました。それもこれも、ソニーさんが独自のダイナミックDNSの仕組みを用意してくれたからなんですよね。ユーザー目線でここまでのソリューションを提供できる部署は今までのソニーにはほとんど無かった(と思われる)だけに、今回の対応は賞賛に値すると思います。欲を言えば、X1やX5ユーザー向けにも今回の独自のダイナミックDNSの仕組みが利用できるようにしてくれればうれしいのですが、その辺はどうなんでしょうか、ソニーさん。

次回は、X5をLF-B1に登録する方法を見つけたので、それを紹介したいと思います。X5とLF-PK1両方を所有するマニアックな人向けですが、まあいいですよね…。